学部・大学院

アジア文化学専修

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アジア文化学専修は、比較文化的な視点のもとで、日本を含めたアジア地域における実践的・ 課題解決的な文化活用の現状と課題、さらには地域に根ざした文化活用の具体的方策や理論化などについての教育、研究をおこないます。同時に文化活用のための基本的な前提となるアジア各地域の文化にたいする理解や地域文化研究、比較文化研究のための方法についても学んでいきます。

そのための柱として、本専修では「地域」「共生」「比較」という三つのコンセプトを掲げています。 「地域」とは、多様な文化を生み出した地域的特性であったり、いままさに文化の新たな活用がなされていたりする現場です。文化を理解するためには、文化だけを切り取って考えるのではなく、文化や文化現象の母体である「地域」についての理解が必要です。 「共生」とは、多様な文化が文字通り共生を果たしている状態であり、またそのような状態へ向かおうとする価値のことです。文化間の共生、伝統と現代性との共生など、アジア地域では文化の「共生」が大きな課題として存在しています。ある文化に固執すれば、それは文化の対立や衝突しか生み出しません。いかに共生的な文化を構築していくのか。アジアへのアプローチには、「共生」への志向が欠かせません。 「比較」とは、アジア文化を理解する上での大切な視点です。文化をひとつの視点から理解しようとするだけでは、ときとして一面的な見方にとどまってしまいます。地域間の比較はもちろんのこと、過去と現在との比較、研究対象とする文化コンテンツ同士の比較など、さまざまな「比較」をとおして、物事を相対化してとらえなければなりません。

本専修では、これら三つのコンセプトをもとにしながら、それぞれの地域や社会の特性に応じた文化の活用を考えていきます。ビジネスの素材や集客のための訴求力として、対外的なソフトパワーとして、共生的社会実現のための土台としてなど、現代アジアで文化が活用される場は多岐にわたっています。地域の特性を踏まえた文化の活用は、アジア地域にとどまらず現代社会に通底する重要な課題であり、本専修の教育、研究は、現代社会の課題解決にも大きく寄与するものとなるはずです。

スタッフ

松浦恒雄 教授 中華圏の演劇がどのように形成されているのかを、歴史的側面だけでなく、現代社会とのかかわりの中で明らかにしようとしています。これまでは主に民国期のメディアとの関連性に重点を置いてきましたが、今後は、21世紀に新たな局面を迎えつつある中華圏の演劇の新しい姿にもスポットを当ててゆきたいと思っています。
多和田裕司 教授 文化人類学を専門にしています。東南アジア、とくにマレーシアをフィールドとして、現代社会における文化や宗教のありかたや多文化共生社会の課題など、文化を応用的観点からとらえたいと思っています。
堀まどか 准教授 日本文化研究や日本語文学研究を国際的な観点からおこなう研究をしています。比較の視点をもって、日本をアジアのなかの地方として把握し、文芸文化の交渉の歴史や実態について研究しています。