概要

 

文化を知り、社会を知り、 「人間学」の探求者となる

世界へ広がる好奇心

文学部に共通するのは、人間と、人間の作りあげてきた文化を総体として深く理解しようとする姿勢です。 人の知恵や行動に関心をもち、そのすべてに真摯な態度で接しようというヒューマニズムが根底にあります。 また、わたしたちの探究心と知的な好奇心は、地球上いたるところへ拡がります。 本学部では、人間自身と、人間が生み出した言語・思想・宗教・文学・歴史・制度などの文化的事象と社会的現象を広く研究対象ととらえています。 大阪は近世以来商都として知られ、ともすれば実利を尊ぶ気風が強調されることがあります。 しかし町人たちはすぐれて知性的で学問を好み、芸術を愛しました。 豪商たちは町民のための学問所を創り、第1級の人材を育てることに力を注ぎました。 文学部は、この誇るべき都市の伝統に根を下ろし、また発展させる役割を担っています。

少人数教育を通じて21世紀に通用する「人間学」を体得する

「哲学歴史学科」「人間行動学科」「言語文化学科」「文化構想学科」の4学科、計15の履修コースからなる本学部では、各コース・専門領域とも、一学年、数名から十数名という徹底した少人数編成を採用しています。 各コース・専門領域が提供する多彩な科目の中から、学生たちは各自の関心に沿ってカリキュラムを組み立て、専門的もしくは学際的なテーマを探究していくことができます。 本学部では、多様な領域にまなざしを向けることで文化や社会を生み出し、そこで思考し行動する人間の本質に迫る能力を養い、国際社会に生きる私達にとってなくてはならない「人間学」の知識と、コミュニケーション能力などの実践的な力を体得することを目的としています。

文学研究科は生まれ変わりました

文学研究科は、旧来の伝統的な基礎学を大切にする一方、時代や社会の要請に応えるべく学際的、応用的な学問分野の開拓にも努めてきましたが、研究中心大学としてのさらなる発展を期して、2020年度から組織改編を行いました。
現在、「哲学歴史学専攻」「人間行動学専攻」「言語文化学専攻」「文化構想学専攻」の4専攻とそこに属する16の専修を擁する新体制を整え、基礎・応用両面にわたるより充実した教育・研究環境を提供しています。

大学修了後の進路

本学の文学研究科は、開設以来、有為な人材を社会に輩出してきました。既に多くの卒業生が大学教員などの研究者として全国で活躍し、高等学校等で教員として活躍している者を加えると、7割を超える者が研究、教育関係の仕事に携わっています。
今後は、国際交流や文化行政に関わる内外の研究・教育機関、官公庁への進出も期待されています。