概要

研究科長・学部長挨拶

文学研究科長・文学部長  小林 直樹

 みなさん、大阪市立大学大学院文学研究科・文学部のHPにようこそ。

  大阪市立大学はその起源を辿れば19世紀にまで遡る伝統ある大学です。私たちの文学部は戦後の1949年、まず法文学部として出発し、1953年に文学部として独立しました。同年には文学部の大学院である文学研究科も設置されています。以来、60有余年にわたり、人間や、人間が創り出した言語、文化、歴史、社会などを対象に、さまざまな学問分野から探求をつづけてきました。

  その文学研究科・文学部の歴史に、いま新たなページが加わろうとしています。文学部では2019年度にこれまでの哲学歴史学科、人間行動学科、言語文化学科に加え、文化構想学科を開設しました。また、文学研究科でもこれと連動して、2020年度から哲学歴史学専攻、人間行動学専攻、言語文化学専攻、文化構想学専攻の4専攻とそこに属する16の学問分野(専修)を擁する体制を整えます。

  私たちは伝統的な基礎学を大切にする一方、時代や社会の要請に応えるべく学際的、応用的な学問分野の開拓にも努めてきましたが、上記の新しい体制の実現によって、基礎・応用両面にわたるより充実した教育・研究環境の提供が可能となりました。

  グローバル化の進展する現在、文学研究科・文学部で教育・研究されている「人文学」と総称される学問は、世の実学志向に押され、ともすればすぐに役立たないものとして軽視されがちです。しかし、実は、さまざまな言語を学び、異なる地域の文化や過去の歴史と対話し、社会の構造を調べ、人間の行動を観察する、といったそれぞれの学問の手法を通じて得られる普遍的な能力は「他者を理解する力」に尽きるといっても過言ではありません。それは、グローバルな人材の育成にむしろ不可欠なものであるといえましょう。

  古くて新しい私たちの学問に、ともに取り組んでくださるみなさんを心からお待ちしています。