哲学歴史学科
われわれは何者なのか? どこから来て、どこへ向かって進んでいくのか? 新しい世紀を迎えて、従来の文化的・社会的伝統の克服がさけばれる今日このごろです。しかし、わたくしたち人間が歩んできた道のりがどのようなものであったのか、人間とは何者であるのか、を理解することなしには、わたくしたち自身の未来の明確なイメージを描くことは、決してできないでしょう。哲学歴史学科は、このような、いわば人間のアイデンティティーにかかわる根本的な問題について、ともに考えてゆくことをめざしています。
人間行動学科
情報化や国際化の波を受けて大きく変化していく今日、心の世界、人と人とのつながり、人と自然との共生といったことへの関心が高まっています。このような時代にあって、人間行動学科では、観察・調査・実験といった科学的方法に基づいて、人間の行動、われわれをとりまく社会・環境、そして両者のかかわりについて、さまざまな角度から明らかにしています。人間行動学科では、各コースそれぞれの学問分野を中核としながらも、それらを有機的に結びつけた独自のカリキュラムを提供することによって、「人」とその「環境」の複雑さを、さまざまな視点から理解していくことのできる人材の育成をめざしています。
言語文化学科
言語文化学科は、言語を通して人間にアプローチし、人間が作り上げた文化を探求します。わが国、アジア地域、欧米諸地域の文学や、思想関係の文献を読み、言語の姿や仕組みを考察します。また言語と関係する文化、たとえば演劇・音楽・映画なども分析の対象とします。こうした作業を通じて、人々がこれまで何を考えてきたか、現在何を考えているのか、そして今後どのような新しい考えを打ち出すのかを探ります。
文化構想学科
文化は創造力や感性を育むことで豊かな人間性を涵養するとともに、来たるべき社会の新たな価値を創出し、他者との共感を通した相互理解を促進することで、共生的社会の基礎を形作ります。文化構想学科は、従来の学問分野からはこぼれ落ちてしまいがちな文化的事象をも積極的に考察対象とすることで、現代社会で必要とされる文化への深い理解を養います。また、そうした深い知見に根ざしつつ、多様な文化的事象を社会のなかで積極的に活用することで、現代社会が抱える諸問題の解決に取り組み、21世紀型成熟社会を文化の面から担う人材を育てます。