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大阪公立大学の文学研究科と生活科学研究科(食栄養学科)は、2025年秋に森之宮・新キャンパスに進出します。
このイベントでは、両研究科が連携して、森之宮で展開する教育・研究の魅力を広く発信します。
もともと多彩な分野を持ち学際性の高い両研究科が連携し、大学が進める「総合知」をさらに広げ、深めます。
大学院や学部の受験を考えている皆さん、大阪地域をはじめとする多くの市民の皆さんの参加をお待ちしています。
開催日時
2023年11月25日(オンライン開催)
2023年11月26日 10:00 – 17:30(あべのハルカス25階会議室)
特別企画・トークショー
是枝作品を学問する
是枝裕和×人文・社会科学
11/26 15 : 30 – 17 : 30(15 : 00開場)
※事前申込制
問い合わせ先
大阪公立大学大学院文学研究科・生活科学研究科
OPF2023企画・運営委員会
opf20231126@gmail.com
是枝裕和さん(映画監督)
1962年6月6日、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。2014年に独立し制作者集団「分福」を立ち上げる。1995年に『幻の光』で監督デビューし、その後も『誰も知らない』(04)、『そして父になる』(13)、『海街diary』(15)など数々の作品を発表。2018年の『万引き家族』は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞し、第91回アカデミー賞®外国語映画賞にノミネート、そのほか多くの映画賞を受賞した。2019年にフランス映画『真実』、2022年には韓国映画『ベイビー・ブローカー』を監督、海外の映画人との国際共同製作にも取り組む。2023年、5年ぶりの日本映画『怪物』を監督、第76回カンヌ映画祭でコンペティション部門に正式出品。タッグを組んだ脚本家の坂元裕二氏が脚本賞を受賞した。
第Ⅰ部 是枝作品を学問する―歴史・福祉・家族―
是枝裕和監督『万引き家族』を素材として、歴史学・社会福祉学・家族社会学などの専門家が、作品に示された現代社会の課題を各分野の専門性に立脚して検討。是枝監督ご自身の応答を織り込みながら、学問の視点から、是枝作品の魅力と、それが投げかける問題群とその意義を考えます。
司会
海老根剛
(文学研究科、表現文化学・映像文化論)
話題提供
齊藤紘子
(文学研究科、歴史学・日本近世史)
垣田裕介
(生活科学研究科、社会福祉学)
平山亮
(文学研究科、家族社会学)
コメント
是枝裕和さん
第Ⅱ部 是枝作品と日本映画・映像文化のゆくえ
是枝監督の近年の作品や、近年の広い意味での「仕事」を振り返りつつ、日本映画や映画業界・映画文化の位置と可能性、今後の行方について、社会的課題との関係にも触れながら、対談形式で進行。フロアからの質疑時間ももうけて、広く討議したいと思います。
メインスピーカー
是枝裕和さん
司会・聞き手
海老根剛
(文学研究科、表現文化学・映像文化論)
海老根剛: 大阪公立大学大学院文学研究科 准教授
東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程修了、博士(文学)。専門は映画を中心とする表象文化論、ドイツ文化研究、および昭和初期の人形浄瑠璃の観客史的研究に取り組んでいる。直近の映画関係の仕事は『青山真治クロニクルズ』(2023年、リトルモア刊)への寄稿など。
垣田裕介:大阪公立大学大学院生活科学研究科 教授
大阪府立大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程修了、博士(社会福祉学)。専門は貧困、社会政策。現場で求められる社会政策や生活困窮者支援のあり方を研究している。著書『地方都市のホームレス―実態と支援策』(法律文化社、2011年)など。
齊藤紘子:大阪公立大学大学院文学研究科 准教授
大阪市立大学大学院文学研究科哲学歴史学専攻日本史学専修後期博士課程修了、博士(文学)。近世大坂の都市社会史についても研究している。著書に『畿内譜代藩の陣屋と藩領社会』(清文堂出版、2018)、論文に「大坂城の定番家臣団と都市社会」(塚田孝編『シリーズ三都 大坂巻』(東京大学出版会、2019年)など。
平山亮:大阪公立大学大学院文学研究科 准教授
オレゴン州立大学大学院博士課程修了、Ph.D. in Human Development and Family Studies. 専門は社会学、ジェンダー研究。高齢者介護を中心として、ケアに関わる責任と権利をめぐる性の不平等について研究している。主な著書に『介護する息子たち―男性性の死角とケアのジェンダー分析』(勁草書房、2017年)など。
セクション一覧
*今後、各セクションの詳細を本サイトや両研究科のサイトで公表します。
「人文学×生活科学で大阪をガクモンする―都市地域社会と多文化共生―」
両研究科プロジェクトシンポジウム
11/26, 10 : 00〜13 : 00
文×生活の両研究科が大阪を対象・舞台として展開中の様々な研究プロジェクト(住まい・食・人間行動・歴史・文化など)が一堂に会して、新たな連携を展望します。
大学院研究フォーラム
11/26, 10 : 00〜12 : 00, 13 : 00〜15 : 00
両研究科の院生・若手研究者が多彩で最新の研究を4つのセッションに分かれて、分かりやすく発表、議論します。
10 : 00〜12 : 00 セッションA・B
13 : 00〜15 : 00 セッションC・D
説明会・個別相談
11/26, 10 : 30〜12 : 30
大学院各専修の教員による説明および相談受付。
文学研究科
哲学・日本史学・東洋史学・西洋史学・社会学・心理学・教育学・地理学・国語国文学・中国語中国文学・英米言語文化学・ドイツ語圏言語文化学・フランス語圏言語文化学・言語応用学・表現文化学・アジア文化学・文化資源学
生活科学研究科
食栄養学・居住環境学・総合福祉科学・臨床心理学専修別
UCRC若手研究フォーラム
11/26, 10 : 00〜12 : 00, 12 : 30〜14 : 30
文学研究科の研究支援組織である都市文化研究センター(UCRC)の新進・若手の研究員が、オリジナルな研究成果を発表します。
10 : 00〜12 : 00フォーラムA
12 : 30〜14 : 30フォーラムB
展示企画
𠮷沢コレクションの世界~『やまと新聞』附録を中心に~
11/26, 13 : 00~14 : 00
月岡芳年などの絵師による華麗な色刷り表紙で人気を得た、明治期の講談本を展示します。
文学部特別授業「上方文化講座」の紹介映像
11/26, 15 : 30~17 : 00
2004年度にスタートした文学部の特別授業「上方文化講座」は今年度の講座まで全18回を数えます(コロナ禍で2回中止)。
本紹介では、過去の講座のダイジェスト映像や、文楽実演部分のノーカット映像(『本朝廿四孝』奥庭狐火の段、『妹背山婦女庭訓』金殿の段)を放映します。