インフォメーション

2021年度「大阪文化ガイド+(プラス)講座」の受講者を募集します

 大阪市立大学文学部では、地域の皆さん、特に観光ボランティアガイド等で活躍されている方を対象とした講座「大阪文化ガイド+(プラス)講座」を開講しています。これは、大阪の歴史・文化・観光などに関する文学部の授業を体系的に履修していただくことを通じて、大阪の歴史・文化への理解を深めていただいたり、観光コミュニケーションにおける技術の向上を目指していただくプログラムです。
 2015年度より講座を開始し、これまでに多くの皆様に受講いただきました。是非その魅力を感じていただき、プログラムへの参加をご検討ください。

講座のご案内、および募集に関する動画を公開しています

 大阪市立大学公式YouTubeチャンネルにて、2021年度の講座案内、および募集案内に関する動画を公開しています。
 「2021年度『大阪文化ガイド+講座』講座の説明と受講者募集のご案内」(YouTube)

講座内容

 1年間(2年まで延長可)のうちに開講される全10科目のうち、4科目を選択し、受講(履修)していただくことを基本とします。追加履修料を支払っていただくことにより、5科目以上の受講も可能です。それぞれの科目で、合格に値する評価を修めた場合、プログラムの修了を大阪市立大学文学部として認定し「履修証明書」を交付します。履修証明書は「大阪文化ガイド」に関する一定の知識や技能を獲得したことの証明になります。

募集人数

15名程度

出願資格

以下の(1)から(5)のいずれかの資格を満たすことが条件です。

(1) 高等学校(中等教育学校の後期課程、または左記に準じる外国の教育機関を含む)を卒業した方。
(2)(1)と同等以上の学力を有する方。
(3) 高等学校(中等教育学校の後期課程、または左記に準じる外国の教育機関を含む)を2021年3月に卒業見込みの方。
(4) ボランティアガイドの経験を有する方。
(5) 本学部において、個別の入学資格審査により、上記と同等以上の学力があると認められた方。

履修料など

・基本履修料 40000円
・追加履修料 1科目につき10000円増額
・学生教育研究災害傷害保険料 1年間につき1340円

*入学金は徴収しません。
*実験実習費・テキスト代等として、別途実費を徴収する場合があります。

2021年度開講科目

『観光文化論』 必修|講義|4~7月 毎木曜 13時20分~15時
 現代観光の文化的特徴について、事例に基づきつつ考察していきます。特に、地域独自の食や文化遺産を活用したり、サブカルチャーや昭和レトロなどの現代の都市文化の活用、学習や異文化交流を重視する新しい観光文化の展開(ニューツーリズム)について、大阪をはじめとする近畿圏の事例も紹介しつつ、読み解いていきます。

『観光文化実践演習』 選択|演習|10月~1月 毎木曜 15時15分~16時55分
 大阪市およびその周辺(参加者各自の地元など)を題材として、観光ガイドを通じたコミュニケーションをシミュレーションしたり、観光ガイドマップを作成したり、観光モデルコースをデザインしたり、といった実践を通じて、地域を訪れる観光客に対して、地域の文化的魅力を効果的に呈示するためのノウハウを、実習形式で学んでいきます。

『大阪の地域・文化実践演習』 選択|演習|4月~7月 不定期木曜 15時15分~16時55分 および不定期土曜日の現地実習
 大阪の諸地域の風景は昔からさまざまな美術作品に描かれてきました。近世~近代の名所図絵や版画などの作品に描かれた歴史的な大阪の地域の風景を手がかりに、現在の町並みと比較するなかで、地域の文化資源を発掘し、活用する方策について、地域でのまち歩きを実践しながら考えます。計4回の現地実習を予定しています。

『日本文化発信のための英語』 選択|演習|10月~1月 不定期木曜 10時50分~12時30分 および不定期日曜日の現地実習
 日本の宗教や文化に触れながら、外国人観光客の目線で大阪の観光地において、英検2級程度の英語を用い、観光地で日本文化を発信する方法を考察します。全3回の現地実習では、講義内容をもとに、各人が英語で発表します。これらの講義・実習を通して、各人のガイディングスタイルを構築するサポートをします。

『英語で学ぶ日本事情』 選択|演習|10月~1月 毎月曜 10時50分~12時30分
 英語の文献を用いて、日本の文化や文学について読み解いていく科目です。授業は英語で行われ、英語での発表や資料の準備が求められます。日本人にとってはなじみ深い日本文化について、英語で読解、表現するためのスキルの向上を目指す科目です。

『文化心理学特論』 選択|講義|4月~7月 毎火曜 13時20分~15時(オンライン開講)
 日本人は「個」を主張するよりは、周囲との「調和」を重んじる国民であるとしばしば言われてきましたが、はたしてそれは本当だろうか。もし本当なら、なぜそのような心性を身につけるようになったのか、それはどのような帰結をもたらすのかを、文化心理学の知見をもとに考察し、日本人の心と文化の本質に迫ります。

『歴史のなかの大阪』 選択|講義|4月~7月 毎火曜 13時20分~15時
 この講義では、古代の大阪の歴史をとりあげます。大阪には王宮・寺院などの遺跡や金石文など、日本の古代史にかかわる重要な素材が多く残されています。そうした具体的な資料に即しながら、古代史のなかの大阪について考えてみたいと思います。

『観光研究入門』 選択|講義|4月~7月 毎水曜 13時20分~15時(オンライン開講)
 「観光」とは何か、観光の歴史と現在、現代観光を支える社会・文化的な背景、観光政策と観光まちづくりのあり方、観光を科学的に分析するときの視点など、観光を社会現象として位置づけ、総合的(幅広い視野から)かつ相対的(距離を置いて)に捉えるためのセンスを養います。

『観光と文化』 選択|講義|10月~1月 毎水曜 13時20分~15時(オンライン開講)
 さまざまな国や地域の文化(生活様式、風俗、宗教、サブカルチャーなど)は、自然景観と並び、観光の主要な対象として着目されていますが、それらが観光客にどのように呈示・消費されているのかを考えます。併せて、テーマパークやリゾートなど、集客のために新たに創造された文化のあり方についても、歴史的な視点から考えます。

『アーツマネジメント』 選択|講義|4月~7月 毎月曜 10時50分~12時30分
 芸術文化活動をも広く社会に発信していくための仕組みをアーツマネジメントといい、その現状や手法について、美術分野を中心に説明した上で、アートプロジェクトの企画をグループワークで実施、発表します。これらを通じて、ボランティア団体やまち歩きプロジェクト等をマネジメントするスキルへの応用を目指します。

*1年間で必修科目1科目、選択科目3科目を履修することを基本とします。ただし、選択科目は4科目以上履修することも可能です。なお、1科目は週1回100分の授業を原則14回行うのが標準です。開講日時は変更となる場合があります。
*科目内容の詳細(シラバス)は、こちらからご覧頂けます。

選考方法

書類審査および面接により行います。

・出願期間:2021年2月22日(月)~3月3日(火)
・面接集合日時・場所:2021年3月15日(月)13時から順次
・合格者発表:2021年3月23日(火)以降、郵送で通知します。
・合格者ガイダンス:2021年4月2日(金)14時から15時まで(予定)

願書の入手方法

出願を希望される方は、以下の方法で願書を入手してください。

(1) 杉本キャンパスの学生サポートセンター1階の文学部受付にて配布しています。
(2) 遠隔地等の理由で、郵送による送付を希望する場合、以下の手順で下記住所まで請求してください。出願締切日までの期間、随時受付します。
 ① 封筒の表に赤色で「2021年度大阪文化ガイド+講座 願書請求」と記入し、裏には差出人の郵便番号、住所、氏名、電話番号を記入。
 ② 210円分の切手を貼り、受取人の郵便番号、住所、氏名を明記した返信用封筒(角形2号:24.0cm✕33.2cm)を同封。

*請求先宛名
 〒558-8585 大阪府大阪市住吉区杉本3-3-138
        大阪市立大学学生サポートセンター文学部文化人材プログラム事務局

新型コロナウイルス感染症への予防対策について

 新型コロナウイルス感染症対策として、2021年度は一部の科目をインターネットを介した遠隔授業として開講すること(オンライン開講)が予定されています。通常時においては大きな教室を用いて実施している受講定員が100人または150人以上の講義科目である「文化心理学特論」「観光研究入門」「観光と文化」の3科目(全て選択科目)が、オンライン開講の予定です。その他の科目は、十分な感染症対策を行なった上で、杉本キャンパス内の教室において対面で実施する予定です。ただし、今後の感染状況の推移に伴う本学の方針の変更によっては、その他の科目も学期の途中から遠隔授業としての開講に変更となる可能性があります。

 遠隔授業は、ご自宅等からパソコンやタブレット端末等により大学の学習管理システム(WebClass)にアクセスしていただき、講義の動画を視聴していただいたり、配布資料を閲覧していただいたりすることによって行ないます。レポート等の課題の提出、試験の実施も、原則として学習管理システムを通して対応していただきます。そのため、受講にはパソコン等インターネットに接続ができる端末、およびインターネット接続環境の準備が必要です。

 「大阪の地域・文化実践演習」「日本文化発信のための英語」では、週末に学外での現地実習(学期中に数回程度)が予定されています。現地実習は、十分な感染症対策を行なった上で実施する予定ですが、今後の感染状況の推移に伴う本学の方針の変更によっては、やむなく延期または中止する場合がありますので、ご了承ください。