都市・周縁〈史料と社会〉科研・小円座 近世京都の史料と社会

 都市・周縁〈史料と社会〉科研では、研究課題の3本柱として、①三都の複合的な社会構造の解明とそこにおける個別「町」の再検討、②周辺村方史料から巨大都市を照射すること、③〈史料と社会〉の視点からの国際的な比較史、を設定している。本円座では、近世京都を対象として、上記課題のうち主として①②に関わる3報告を準備した。

 西山報告は、下京中心部の三条通室町東入ルに位置する御倉町の町有文書を用いて、近世の町共同体と祇園会について検討する。齊藤報告は、洛北岩倉の土器師集落の神社に残された村方文書から、朝廷・寺社などに御用土器を納めていた集団の生業・生活などを考察する。杉森報告は、近世京都における唯一の公許の遊廓である島原の成立過程について、絵図や洛中洛外図屏風などの史料も用いながら再検討を試みる。

 これら3報告を通して、史料と社会という視点から、近世京都の複合的な社会構造の一端について、考えてみることとしたい。

 皆さまのふるってのご参加をお待ちしております。

チラシはこちら(PDF

  • 日 時  2022年3月21日(月・休日)13:00~17:00
  • 報 告  
    • ①西山 剛氏(京都文化博物館)
      「町共同体と祇園会-三条御倉町を中心に-」
    • ②齊藤紘子氏(大阪市立大学) 
      「京郊の土器師集団について-愛宕郡木野村の村方文書から-」
    • ③杉森哲也氏(放送大学)
      「近世初期京都における遊廓成立過程の再検討」

  • 形 態  Zoomでの開催

参加希望者は、都市・周縁史料と社会科研事務局kinnseiosakakennkyuukai@gmail.comまで、事前に メールで申し込んでください(ZoomID・レジュメを送付します)

主催:科研・基盤研究(A)「近世巨大都市・三都の複合的社会構造とその世界史的位置―〈史料と社会〉の視点から―」
共催:大阪市立大学文学研究科都市文化研究センター(UCRC)

連絡・問い合わせ先

科研事務局
〒558-8585 大阪市住吉区杉本 3-3-138
大阪市立大学大学院文学研究科 齊藤紘子研究室 
kinnseiosakakennkyuukai★gmail.com (★は@に変換してください)