2010年8月22日に、ハンブルクより共同研究メンバー3名を迎えて、大阪市立住まい情報センター・ホールにて第1回国際シンポジウム「イベント・下町・エリアマネジメント~大阪・ハンブルクの取組みから~」を開催した(参加者:約85名)。【プログラムはこちら】
はじめに、大場 茂明 (研究プロジェクト代表・大阪市立大学教授)が、日独共同研究の背景と目的、シンポジウム全体の構成など、本シンポジウムの趣旨説明を行った。
引き続き、ディルク・シューベルト氏 (ハーフェンシティ大学教授)が、ドイツ及びハンブルクにおける都市更新について、その契機、歴史的発展過程など、事業の概要を報告した。続いて、steg(ハンブルク都市開発・都市更新公社)代表であるハンス・ヨアヒム・レスナー氏が、ドイツにおける都市更新の現況について、ハンブルクでstegが行った事業を中心に、地区マネジメント、社会的責任、住民参加、資金調達、アクターのネットワーク、施策の持続可能性などを中心に報告した。最後に、簡単に第1部のまとめを行った。【報告内容の詳細はこちら】
第2部では、住みごたえのある町を目指す大阪・九条、ハンブルク・St. Pauliの取組みが実際に事業に深く関わっているメンバーよりプロジェクトの紹介があるが、それに先だって、大場 茂明 (大阪市立大学教授)が、両地区の簡単なプロフィールと住民特性、住みごたえのある町をつくるための前提条件となる地域資源と担い手間の関係についてコメントした。【当日の報告スライドはこちら】
続いて、九条地区の市民団体「大阪・九条下町ツアー」主宰の谷口靖弘氏(大阪芸術大学短期大学部教授)が、「観光ボランティアの案内で九条の町を楽しく歩く」というユニークな町歩きツアーを中心に、現在九条で展開されているまちづくりの取組みを紹介した。次に、ザンクト・パウリにおける多彩な文化活動が地区の魅力向上に果たす役割について、steg不動産開発部門責任者であるクルト・ラインケン氏が報告した。【報告内容の詳細はこちら】
休憩を挟んで、1時間余りにわたって大阪・ハンブルク両市が直面するまちづくりの課題や文化にもとづくエリアマネジメントの可能性について、第1部・第2部報告者によるパネルディスカッションを行った。【詳細はこちら】
また、このシンポジウムに併せて、会場前ロビーではハンブルク市の地図・写真等の展示、ビデオ上映を行った。(*各氏の報告ならびにパネルディスカッションの内容については、後日公開する予定である。)