1983年夏にドイツ・ボーフム大学地理学教室に留学して以来、折に触れてヨーロッパに出向き、ドイツを中心とする土地・住宅政策や都市再生の研究に携わってきました。ここでは、そうした機会に訪れた町での経験を、写真とともに紹介していきます。
これらの記録は、いわば旅行記の寄せ集めのようなものですが、自分自身の研究歴がドイツ統合やEUの深化・拡大過程と重なっていることもあって、結果として「激動するヨーロッパ」の一面を垣間見るものになっているかもしれません。
また、私が担当している「地誌学Ⅱ[EUの地誌]」(文学部専門科目)や、「都市の地理学」(全学共通科目)の資料としても、この記録を活用してもらえれば幸いです。なお、「都市の地理学」 では、都市の形成過程、都市機能分化と空間構造、都市更新事業とまちづくりなどを主要テーマとして取り上げてきました。毎回の授業時に受講生より寄せられた質問とその回答も併せて掲載しています。