地理学は人間の生活する地球の表面の『空間』や『景観』の形態、構造、過程を研究する学問です。地表面に立地している家屋、道路、耕地、工場、商業・娯楽施設、その他の人間活動のための諸物からなる『空間』や『景観』は人間が歴史の流れの中で作り上げてきた組織であり、構築物であり、意味体系です。これらは経済・社会・文化・政治、または自然などの事象との関連で形成され、意味をなし、またその様態は常に変化しています。世界はさまざまに分化した『空間』や『景観』から成り立っています。これらの『空間』や『景観』は人間のすみかを作り、人間生活を拘束しています。
かつて教室創設者の村松繁樹教授を中心に、富山県の礪波平野散村や五箇山山村の共同調査が実施されて以来、野外調査を基本とする研究方法は、当教室の重要な伝統となっています。また新旧教員や卒業生による都市大阪とその周辺における地理学的研究の蓄積も重ねられており、それらの成果は『日本の村落と都市』(1969、ミネルヴァ書房)、『アジアと大阪』(1996、古今書院)などの単行本や、『空間・社会・地理思想』の逐次刊行に示されています。
また、海外調査研究の面でも、アジア・ヨーロッパ・アメリカなどで現地調査に携わったスタッフを擁し、COE,GCOE,GPなどのプログラムに関わりを持つ教員も多く、国際的な広がりを持った教育・研究が実施されています。
学部教育、大学院教育に関して詳しくは、 学部ページ 、 大学院ページ をご覧ください。
教室概要
教員
2022年4月現在、教授2名、准教授2名の合計4名で運営
学生数
2022年4月現在、学部生32名、大学院生7名(前期博士課程4名・後期博士課程3名)
施設
地理学教室のある文学部増築棟(写真)は1994年に新築。
その2・3階に、以下の部屋を設備しております。いずれも冷暖房完備。


- 各教員研究室
- 大学院院生指導室(通称:院生室)
- 学部学生指導室(通称:学部生室)
- 情報資料室(通称:旧サロン)
- 情報処理室(通称:サロン)
- 製図室
- 地図室
また、パソコンについては、Windowsマシンを中心に院生指導室・学部学生指導室・情報資料室・情報処理室に配置。
最近は、ノートパソコンや、地理情報システム(GIS)関係も充実し、野外調査実習等で活用しております。
教室行事・教室巡検
時期 | 行事 |
---|---|
4月上旬 | 地理学教室ガイダンス・新入生歓迎会 |
6月 | 大阪近郊日帰りの春巡検を実施 |
10月末~11月初 | 2泊3日程度で,秋巡検を実施(休止中) |
2月中旬 | 卒論・修論発表会および予餞会 |
通年 | その他,ゼミ制による卒論指導,院生指導が適宜行われます |
最近の巡検先
年度 | 春巡検 | 秋巡検(休止中) |
---|---|---|
1995 | 大阪市内 | 秋田・大館・小坂 |
1996 | 神戸 | 筑豊・福岡・北九州・熊本・柳川 |
1997 | 泉大津・岸和田・貝塚・泉佐野 | 川崎・横浜・横須賀・三浦 |
1998 | 大津・山科 | 広島・岩国・呉・江田島 |
1999 | 西宮・灘・宝塚・尼崎 | 三島・静岡・御殿場・熱海 |
2000 | 京都・伏見 | 山口・長門・宇部・萩 |
2001 | 北摂(池田・箕面・吹田・豊中) | 山梨 |
2002 | 奈良 | |
2003 | 和泉 | |
2004 | 北摂 | |
2005 | 神戸 | |
2006 | 中河内 | |
2007 | 泉南・和歌山 | |
2008 | 奈良(大和郡山、橿原方面) | |
2009 | 京都・伏見 | |
2010 | 滋賀・近江八幡 | |
2011 | 大阪・泉南 | |
2012 | 京都 | |
2013 | 尼崎 | |
2014 | 東大阪周辺 | |
2015 | 大阪市周辺 | |
2016 | 大阪市内コース+能勢・北摂コース | |
2017 | 学研都市線コース+近鉄大阪線コース | |
2018 | 大阪市内コース+神戸コース | |
2019 | おおさか東線コース+阪急京都線コース | |
2020 | 尼崎・伊丹+大阪市内+大阪南部(全コース秋に実施) | |
2021 | 神戸コース+大阪市内コース (大阪のみ秋に実施) |
連絡先・他
〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138
TEL&FAX 06-6605-2408
お問い合わせ先 lit-geo-graphyアットlist.osaka-cu.ac.jp
(アットを@に置き換えてご連絡ください)
最寄駅:JR阪和線杉本町駅より徒歩5分,地下鉄御堂筋線あびこ駅より徒歩20分
アクセス・キャンパスマップ
大阪市立大学(大阪公立大学)地理学教室 公式Twitter
興味を持たれた方は,ぜひとも当教室へお越し下さい。
お待ちしております。