2019年度の春季巡検を行いました

2019(令和元)年6月22日(土)に地理学教室恒例の春季巡検を行いました。今年度、新たに迎えた2回生、編入生、研究生、大学院生を歓迎するため、「おおさか東線コース」と「阪急京都線コース」に分かれ、地理学野外調査実習Ⅱを履修する3回生9名とTAの院生2名が中心となり企画を進めました。教員や院生、研究生を含めた総勢41名が参加し、非常に賑やかなものとなりました。

「おおさか東線コース」では、大阪市平野区にあるプロムナード平野(旧南海平野線平野駅跡)の散策に始まり、さらに環濠集落であった旧平野郷の歴史を探るために全興寺や平野公園などの濠の跡をめぐりました。その後、シャッター街と化した商店街の活用を見るために布施の商店街へ赴き、若江岩田には住宅密集地の整備状況を見学しました。最後に、明治期の日本の治水事業の名残を見るため、毛馬の閘門・洗堰を訪れそのスケールの大きさに圧倒されました。

「阪急京都線コース」では、阪急・高槻市駅を始点として、路線バスとJR線および阪急線を利用し、各地を巡りました。はじめに、城下町・高槻を歩いたあと、城跡公園で解説をおこない、その後、淀川流域に点在する「段蔵」と呼ばれる倉庫を事例に水防施設のあり方について考えました。昼食をはさんで、JR岸部駅前で開発が進む「北大阪健康医療都市」を訪れ、まちづくりの様子を実際に見たあと、豊中市庄内地区の住宅密集地の様子を観察しました。最後に「三津屋商店街」に行き、商店街の関係者からお話を伺いました。その際、まちおこしとして行われる「ヤカーリング」を体験させていただき、非常に盛り上がりました。

巡検終了後は、淡路にて両コースが合流し、歓迎会を開催いたしました。おいしい料理と飲み物を堪能し、1日の疲れを癒しながら楽しいひと時を過ごしました。今年は気温が高く、にわか雨にも見舞われ、街歩きには少しつらい気候ではありましたが、非常に実りある有意義な1日となりました。

(文責 3回生 深田・板原)

おおさか東線コース

阪急京都線コース

懇親会