基幹産業である石炭や鉄鋼業の衰退により、ルール地域は1970年代から現代にいたるまで構造転換の途上にある。ここでは、インナーシティや郊外住宅団地を対象にした「都市改造」や「社会的都市」といった市街地更新事業の試みを紹介する。
マルクスロー地区(デュースブルク)は、中間層住民の流出により衰退が著しい典型的なインナーシティである。1990年代よりEUや連邦政府の助成で市街地更新が進められた結果、かつての活気が徐々によみがえりつつある。
地区の中心部
現在の地区経済を支えているのは、トルコ系を中心とするエスニックビジネスである。
ブライダル衣装店
新規開業を準備中のパン屋
モスクも、多文化交流センターを併設することでEUの資金助成が得られた。
建設中(2006年)
完成間近のモスク(2008年)(外観[左]と内部[右])