国際学術シンポジウム「近世~近代移行期における周縁的社会集団の世界」事務局 都市・周縁〈史料と社会〉科研 大阪市立大学国際学術シンポジウム2021 オンラインセミナー(第1回)

JSPS国際的な活躍が期待できる研究者の育成事業「周縁的社会集団と近代―日本と欧米におけるアジア史研究の架橋」(2017-19年度、略称「育成事業」)では事業終了後、周縁的社会集団の歴史的研究に関する国際的な共同研究プラットホームを構築することを謳い、活動を展開してきました。その趣旨と成果を継承し広く内外に発信する機会として、今回、大阪市立大学国際学術シンポジウム2021連続オンラインセミナーを企画しました。本セミナーシリーズでは、これら最前線の研究を順次紹介し、メイン・イベントでは講演会も開催する予定です。

連続オンラインセミナーの第1回は、「近世イスタンブルの街区と史料―18世紀のシャリーア法廷台帳を中心に―」と題し、守田まどか氏(育成事業若手派遣研究者、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所:研究機関研究員)が報告します。シャリーア法廷台帳は、オスマン帝国の司法・民政を担った裁判官(カーディー、あるいはその代理)が、作成または受領した文書の控えを収録した帳簿で、都市社会史研究における重要な史料です。報告者がこれまでの調査により発見した新史料をいくつか紹介しつつ、法廷台帳の史料的性格、および帝都イスタンブルの街区研究における有効性について論じていただきます。日本近世史の齊藤紘子氏のコメントも受けて、オスマン・日本の比較を軸に、街区の社会=空間やその構造に迫る史料の特質をめぐって議論したいと思います。皆さまのふるってのご参加をお待ちしております。

チラシはこちら(PDF

 

  • 日 時  9月9日(木) 15:00~17:00 
  • 内 容  
    • 報告 守田まどか氏(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
      「近世イスタンブルの街区と史料 ―18世紀のシャリーア法廷台帳を中心に―」
    • コメント 齊藤紘子氏(大阪市立大学文学研究科)
  • 形 態  Zoomでの開催

※参加希望の方は、下記事務局まで、事前にお知らせください(会議ID・レジュメを送付)。

 

連絡・問い合わせ先

大阪市立大学国際学術シンポジウム事務局
〒558-8585大阪市住吉区杉本3-3-138 大阪市立大学大学院文学研究科 佐賀朝研究室気付
E-mail:internationalsymposium2021@gmail.com

※戦略的研究経費、基盤研究(A)20H00030「近世巨大都市・三都の複合的社会構造とその世界史的位置―〈史料と社会〉の視点から―」(代表・塚田孝)の研究活動の一環でもあります。