少子高齢化、過疎化、格差など、地域コミュニティが抱える問題に、アートは具体的な解答を持っているわけではない。社会におけるアートの役割を再考し、場所や人と関わる手法や態度について考える。
藤浩志(ふじひろし)
1960年鹿児島生まれ。福岡県糸島市在住。藤浩志企画制作室代表、美術作家、秋田公立美術大学教授。
京都市立芸術大学在学中演劇活動に没頭した後、地域社会を舞台とした表現活動を志向し、京都情報社を設立。京都市内中心市街地や鴨川などを使った「アートネットワーク’83」の企画以来、全国各地のアートプロジェクトの現場で「対話と地域実験」を重ねる。青年海外協力隊員としてパプアニューギニア国立芸術学校勤務、都市計画事務所勤務を経て92年、藤浩志企画制作室を設立し、全国各地で地域資源・適正技術・協力関係を活かした活動の連鎖を促す美術類のデモンストレーションを実践する。
http://geco.jp
松尾真由子(まつおまゆこ)
Breaker Project 事務局長。1981年大阪府生まれ。出産・子育てを機に、共同自主保育「ジャングルようちえん」(大阪市・長居)に出会い、約6年間活動に参加。2008年、文化芸術活動のつなぎ手になりたいという思いから、参加者やサポートスタッフとして関わっていたBreaker Projectに事務局として勤務。2009年、水都大阪2009にて藤浩志「かえるシステム」サブディレクター兼任。2011年より事務局長を務める。