文学部を知りたい人のための市大授業
―ひらけゆく世界 みえてくる人間―


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文学部 市大授業(平成22年4月29日実施)の様子


大阪市立大学大学院文学研究科・文学部は、大学における授業の雰囲気や学内の様子を、高校生をはじめ大阪市立大学に関心を持つ人々にひろく体験してもらうために、平成22年4月29日
(祝)に、春季の「文学部を知りたい人のための市大授業」を開催しました(理学部の「数学や理科の好きな高校生のための市大授業」と同時開催)。当日は、文学研究科長自らが高校生のみなさんを歓迎いたしました。

また、学術情報総合センター(図書館等)見学も実施しました。なお、学情見学の詳細はこちらをご覧ください。

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第1時限 午後1時00分〜午後2時30分

◆高坂 史朗 教授  講義タイトル:留学生とともに「日本の文化」を語る



桜の花が咲き、散ってゆく。私たちは桜の季節とともに新しい学年の始まりを感じます。ところでどこの国でも桜は咲くのでしょうか。チェリーという言葉があるのですからヨーロッパでも桜は咲くのでしょう。しかし「花より明くる三芳野の春のあけぼの(曙)みわたせばもろこし人もこまびと(高麗人)もやまとごころ(大和心)になりぬべし」と頼山陽が詠んだようには中国人も韓国人も桜の花の下で浮かれてどんちゃん騒ぎをするわけではないでしょう。日本の文化は日本の自然(季節感)とともにあるといえますが、本当にそうなのでしょうか。また他の国は異なるのでしょうか。そのことをドイツ・フランス・中国・韓国・ロシアの留学生たちと語り合いたいと思います。

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◆祖田 亮次准教授 講義タイトル:マレーシア・サラワク州のエコツーリズムと
                       エスニック・ツーリズム



近年,発展途上国は観光に力を入れています。マレーシアもそのひとつです。なかでもサラワク州は観光資源の豊富なところで,世界有数の熱帯林や,そこにおける生物多様性は,エコツーリズムの格好の対象となっています。また,森には多様な民族が住んでおり,古くから焼畑や狩猟を営んできた彼らの生活は,エスニック・ツーリズム(民族観光)の対象となるとともに,自然との共生を学ぶ素材として活用されています。サラワク州は独自の政策により,文化的で自然にやさしく,冒険的な気分も味わえるツーリズムを推進してきましたが,その背景には政治的な意図や経済的な戦略もあります。楽しいはずの観光の裏側に何があるのか,考えてみましょう。

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◆山崎 雅人教授  講義タイトル:日本語≒中国語+韓国語+英語+…



皆さんの大半が、気付いた時にはすでに自然に・自由に話していた母語の日本語とは、どんな言葉なのでしょうか?日本語は、中国語からは漢字を借りましたし、韓国語とは語順などの文法が似ています。さらに、現代では英語からも多くの外来語を受け入れていますね。そうした懐の広さ(?) が日本語の特徴のひとつかもしれませんが、反面どの言語にもない、日本語独自の所もあるはずです。この講義では、大学で初めて接する人が多い講義科目のひとつである「言語学」という分野の一端を紹介し、それにより様々な言葉を通して人とは何かを問う場になればと思っています。高校の授業にある国語+英語とは一味違う、「言葉への旅」を体験してみませんか。

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第2時限 午後2時40分〜午後4時100分

◆文学部学生とのフリートーキング

講義を聴いたあと、高校生の皆さんは、先輩と楽しく語り、未来の自分に思いをはせました。


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