本円座は、昨年度の小円座「近世京都の史料と社会」に引き続き京都を対象としつつ、時代を近世から近代まで広げて、本科研の最も主要な方法である〈史料と社会〉の視点から、京都の都市社会の諸相を論じようとするものである。
吉元加奈美氏の報告は、京都の遊所統制について町触や先行研究をもとに概観した上で、「市中取締類集 遠国伺等之部」にある関連史料を中心に、天保改革下の政策について分析する。杉森哲也氏の報告は、近世京都の部落史関係史料の全体像を提示し、その特質について都市社会との関係から考察する。岩本葉子氏の報告は、明治初年の行政文書を手掛かりに京都の藩邸の実態とその処分過程について検討を試みる。
これら3報告を通して、〈史料と社会〉の視点から、近世・近代京都の複合的な社会=空間構造の一端について、考えてみることとしたい。
皆さまのふるってのご参加をお待ちしております。
チラシはこちら(PDF)
- 日時:
- 2023年3月25日(土)13︓00~17︓00
- 形態:Zoomでの開催
- 報告
- ①: 吉元加奈美氏(京都精華大学)
「近世京都の遊所統制と天保改革」 - ②: 杉森哲也氏(放送大学)
「近世京都の部落史関係史料と都市社会」 - ③: 岩本葉子氏(京都大学特別研究員)
「明治初年京都藩邸の実態と処分過程」
- ①: 吉元加奈美氏(京都精華大学)
※参加希望者は、都市・周縁〈史料と社会〉科研事務局(kinnseiosakakennkyuukai@gmail.com)まで、事前に メールで申し込んでください(ZoomID・レジュメを送付します)。
主催:科研・基盤研究(A)「近世巨大都市・三都の複合的社会構造とその世界史的位置―〈史料と社会〉の視点から―」
共催:大阪公立大学文学研究科都市文化研究センター(UCRC)
連絡・問い合わせ先
科研事務局
〒558-8585 大阪市住吉区杉本 3-3-138
大阪市立大学大学院文学研究科 齊藤紘子研究室
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