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表現文化コース(学部) 授業案内


2007年度 前期 表現文化コース提供科目 (*は非常勤講師)

表現文化基礎演習2 三上雅子

シェイクスピアの戯曲の中で、初演以来常に変わらぬ人気を誇っているのが『ロミオとジュリエット』である。時代が移り変わるにつれて様々な解釈で上演されるだけではなく、繰り返し映画化されスクリーンを飾ってきた。本授業では、主に過去の映画版を取り上げて、時代・社会の変化による作品受容の変遷を考察する。またミュージカル化作品など他ジャンルに移しかえられた例・パロディ等も扱いながら、芸術ジャンルの比較も行う。授業は基本的に参加者の発表によって進めていく。

参考文献:適宜指示。

表象文化論1 野末紀之

言語は非言語(身体)芸術をどう扱うべきか。そうした意識が先鋭化した、19世紀末から20世紀前半の英米・仏の音楽批評やダンス批評などをとりあげて、それらの特徴を考える。テキストは日本語と英語を併用する。

テキスト プリント配布。
参考文献 授業中に指示する。

比較表現論2 高島葉子

イギリス、アイルランドを中心にヨーロッパ諸国の妖精信仰を概観し、その共通性と地域差をみたあと、日本を含むアジアの精霊信仰、妖怪信仰との比較を行い、ヨーロッパとアジアの民俗における世界観の比較考察を試みる。

テキスト:授業時にプリント配布。
参考書:授業時に指示。

表現文化演習2 海老根剛

映画と他の諸表現の比較考察。この演習では、他の表現ジャンルと密接な関係にある映画作品(たとえば、マンガを原作とする映画や音楽作品の映画化など)を取り上げ、映画という表現形式が他の表現形式と取り結ぶさまざまな関係を考察します。互いに異質な表現形式が出会うとき、そこにはしばしば緊張や不和の関係が生じ、それぞれの表現形式の限界とそれらの表現が依拠するメディアの特性が露呈します。それゆえにまた、しばしば表現形式の革新が生じることにもなるのです。映画との比較対象としては、文学、マンガ、アニメーション、絵画、音楽、演劇、建築、写真を取り上げる予定です。なお、この演習に参加する学生は、前期開講の「表象文化論2」を受講しておくこと。

教科書:なし。
参考書:適宜、映画と他の表現ジャンルとの関係を考察した文献を配布する。

表現文化演習4 小田中章浩

上演を想定した戯曲の読み方について考える。シェイクスピア、モリエールからイヨネスコ、ベケットに至る西洋の劇作家の作品(翻訳のあるもの)を取り上げ、まずこれらが戯曲としてどのような構造を持ち、さらに上演された場合にどのような表現の特性(演劇性)を持つか、受講者に報告してもらった上で分析を行う。入手可能なものについてはビデオも利用し、可能な戯曲の読みとの「差」について考える。

テキスト:テキストは授業時に指定する。
参考書:必要に応じて教室で指示する。

表現文化演習5 ジャクリーヌ・ベルント*

本集中講義では、マンガという表現メディアをその多様性において考察する。近年出版されているマンガ表現論に中心を置き、それを比較文化論的に補ってみる。さらに、作品としてのマンガと同時に「マンガ」言説を重視する。

1日目:諸マンガ表現論にみる「マンガ」(字と図、「記号性」、表象と物質性など)
2日目:マンガの「歴史」(起源、日本マンガ史の語り方、マンガ特有の歴史描写)
3日目:マンガ表現と「空間」:京都国際マンガ・ミュージアム見学調査
4日目:マンガと芸術(現代美術の「マンガ」、時代遅れの「マンガか芸術か?」論など)


本講義を集中講義の形で行うので、参加者による予習は必須条件である。具体的には、最初の講義のときに、「事前レポート」(2000字程度)を提出しておき、これに基づいて授業中の個人発表を行う。このレポートのテーマとしては、参考文献を踏まえた上での作品・作家論が望ましい。

表現文化購読1 小田中章浩

演劇、映画、ファッション、グルメ、旅行、歴史、学術研究、各種ホームページといった、幅広い文化的な表現に関わる基礎的なフランス語を読む。テキストは特に指定せず、また受講者による要望にも可能な限り応える。さらに受講者が関心を抱いている分野について、受講者(または受講者のグループ)にリサーチならびに報告を行ってもらい、各人の関心を共有した上でフランス語を読む力を付ける。

テキスト:プリントを配布する。
参考書:参考文献、URL等は教室にて指示する

表現文化購読2 高井絹子(特任教員)

19世紀末、北ドイツのヴォルプスヴェーデに画家や詩人たちが集まり、芸術家村を形成しました。彼らの芸術活動は、絵画、彫刻、文学のみならず、本の装丁、食器のデザイン、室内装飾など多岐にわたりました。ドイツ語のテキストを読みながら、コロニーの盛衰を辿ります。

テキスト:ステフェンス・ヴァイグル・池田著 『芸術家の村・ヴェルプスヴェーデ』
参考書:授業中指示します。

ロシア文化論 浅岡宣彦 

プーシキンとロシア文化。プーシキンはロシア文化、とりわけ文学の発展と芸術の様々な分野、演劇、音楽、バレエ、絵画、少し遅れて映画の発展に多大の影響を与えた。ロシア文化の発展に果たしたプーシキンの役割を検討する。

テキスト:適宜、資料をプリントで配布する。
参考書:Yu.ロートマン著『ロシア貴族』(桑野隆他訳)筑摩書房、R.ヒングリー著「19世紀ロシアの作家と社会」(川端香男里訳)、中公文庫、1984年。

表現文化特論2 花村周寛* 

日常生活の中で自分たちがとくに注意することもなく受け入れ、そのなかで暮らしている都市環境や風景を違った視点で捉えることで、都市へより主体的かつ創造的な関わりを持つ事を目指したワークショップ形式の講義を行う。建築/ランドスケープ/アート/サブカルチャー/メディア/アクティビティといったキーワードで経験を構成している諸要素を意識化し、風景を再発見することを体験する。グループディスカッション形式による積極的な対話や実際に街に出て行くフィールドワークなどの参加を中心とした講義や課題に取り組むため、最大人数を20名程度に限定し参加と出席を重視する。
(デジカメ等の撮影機材を所有していることが望ましい。)

テキスト:授業時に指示。

参考書:『マゾヒスティック・ランドスケープ』(学芸出版社)/『メイドイントーキョー』(鹿島出版会)など。

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