年度目次
第69回 (2011年12月10日(土) 於大阪市立大学文化交流センター)
発表題目と発表者
研究発表
- 趙 冬暉(本学博士課程後期)
- 納蘭性德研究叙説
- 王 宜瑗(同志社大学嘱託講師)
- 中国詩史における曹植の位置づけ
- 山本 範子(北星学園大学准教授)
- 異類裁判説話をめぐって
講演
- 花登 正宏(東北大学教授)
- 我が国における『洪武正韻彙編』の受容
内容報告
第68回 (2011年7月2日(土) 於大阪市立大学文化交流センター)
発表題目と発表者
研究発表
- 王 傑(本学博士課程後期)
- 耿李論争以降の李卓吾―儒教の宗教化をめぐって―
- 大野 陽介(本学非常勤講師)
- 建国初期の伝統劇コンクールについて―政治と娯楽のはざまで―
- 馮 艷(本学非常勤講師)
- 北宋期の茶詩について -梅・欧・蘇を中心に-
講演
- 大東 和重(関西学院大学准教授)
- 日本近代文学と中国人留学生 研究の現在
内容報告
二〇一一年七月二日、大阪駅前第二ビル六階の大阪市立大学文化交流センターで、第六十八回大阪市立大学中国学会が行われました。
まず会長として齋藤先生からお話を頂きました。今回の中国学会は十年ぶりに午後からの開催となったのですが、それに関して齋藤先生は、「十年前、多くの若い研究者がこの場を借りて自分の研究成果を皆さんに知っていただくため、中国学会は午前中から開くようになった。しかし近年発表する学生の減少により中国学会も厳しい状態になりつつある」と述べられ、自分達の研究分野をどうやって注目させるか問題提起し、またOBの方もこの場でさらにご活躍して頂きたい、ということを仰いました。
それから発表に入り、最初の発表は大阪市立大学後期博士課程三回生の王傑さんでした。王さんの発表は、「耿李論争以後の李卓吾―儒教の宗教をめぐって―」というテーマで、主に李卓吾の情欲肯定をいかに理解すべきか、李卓吾の儒教の宗教から、いかに李卓吾を評価すべきかにまで深く論述していました。
二番目に発表したのは、本校の非常勤講師である大野陽介先生でした。「建国初期の伝統劇コンクールについて―政治と娯楽のはざまで―」というテーマで、いろいろな視点から議論されました。例えば、中国の建国初期の文化行政機構、文化館・文化站による農村劇団の指導、階層化・序列化されるコンクール、第一期全国伝統劇コンクールの開催とコンクールの循環、農村劇団による伝統劇上演など、幅広く議論され、良い勉強になる発表と思いました。
最後は関西学院大学の大東和重先生による講演を聞かせて頂きました。大東先生は「日本近代文学と中国人留学生 研究の現在」というテーマでお話しをされました。大東先生は主に一九〇九年に帰国した魯迅、一九一〇年をまたがって留学し、武者小路実篤らを中心とする大正前半の文学に親しんだ魯迅の弟の周作人、一九一〇年以後に留学した成仿吾や郁達夫という、三世代の中国人留学生にとっての日本文学の意味とは何であったのか、などについて、新しい視点から面白いお話を頂きました。
午後五時頃に学会発表は円満に終了し、皆さんは第二部のコンパ会場へと移って行きました。
