学術雑誌『文学史研究』(1955年創刊)は、大阪市立大学国語国文学会の出版活動として刊行しているものです。
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各号目次
第六十一号 2021年3月発行
片山廣子の作品における'fairy' の受容―翻訳と創作をめぐって―
永井泉
低程度評価を表す「だけだ」と「にすぎない」
薮崎淳子
名詞述語文としてのモノダ文とコトダ文
丹羽哲也
『碁太平記白石噺』第六「浅草の段」の異本二種(解題と翻刻)
久堀裕朗
第六十号 2020年3月発行
仁徳記の述作―「八田若郎女(ヤタノワキイラツメ)」・「女鳥王(メトリノオホキミ)」伝承をめぐって―
岡田高志
道頓堀の人形浄瑠璃興行に関する覚え書き(二) ―竹本座と金毘羅大芝居のことなど―
久堀裕朗
堀辰雄における「万葉小説」への憧憬―「(花の話・詩経)」から「(出帆)」に至るまで―
劉娟
カキ料理構文の成立条件について―文末名詞文との比較―
丹羽哲也
第五十九号 2019年3月発行
関屋の結構 ― 源氏物語における〝かなふみ〞の形相 ―
西耕生
古浄瑠璃『太閤記』の典拠と編集方法
森節男
片山廣子の短歌に詠まれた「魔」― 第一歌集『翡翠』刊行までの短歌について ―
永井泉
反復性を表す「ル形」・「テイル形」についての一考察
李婧
「菅原伝授手習鑑 比叡山の段」(文楽軒旧蔵本)解題と翻刻
久堀裕朗
/
第五十八号 2018年3月発行
天正本『太平記』巻四「呉越戦事」の増補傾向―姑蘇城・姑蘇台と西施の記述を端緒として―
大坪亮介
旧友西川英次郎と芥川龍之介―東京府立第三中学校二年よりの友―
高重久美
性質を表す存在文とコピュラ文との対応―「長所」「特質」「性格」などの場合―
丹羽哲也
/
第五十七号 2017年3月発行
三条左大臣殿前栽歌合について―「遣水虫の宴」の趣向―
山本真由子
「ヨロシク~ベシ」という語法の形成について―漢文における「宜」の構文と用法から考える―
王秀梅
「かのいさよひ」の「秋のこと」(下)―「有明」の意匠と葵の位相―
西耕生
無住と律(二)―『雑談集』と『四分律行事鈔』・『資持記』の説話―
小林直樹
歴史学者谷森饒男と芥川龍之介―第一高等学校時代の交友と文学―
高重久美
「文末名詞文」における題述関係と形式化
丹羽哲也
/
第五十六号 2016年3月発行
『古事記』における「日の御子」
山村桃子
『古事記』における「登岐士玖能迦玖能木実」の位置づけ
根来麻子
『倭建命』論―西征・東征における逸脱と秩序―
岡田高志
三嶋本『日本書紀』と『類聚国史』
植田麦
萬葉集「正訓」考
尾山慎
土佐日記の女性仮託という方法が意味するもの―その文学史的位置づけの再考に向けて
水谷隆
『源氏物語』帚木三帖の「うつせみ」について―『蜻蛉物語』の「蝉の声」との関わり―
朝日眞美子
「かのいさよひ」の「秋のこと」(上)―「有明」の意匠と葵の位相―
西耕生
『奥義抄』と範兼説の関係について
寺島修一
無住と律(一)―『沙石集』と『四分律行事鈔』・『資持記』の説話―
小林直樹
道頓堀の人形浄瑠璃興行に関する覚え書き―豊竹座・陸奥座の変遷について―
久堀裕朗
芥川龍之介文庫の明治期実録本―『開明奇談写真之仇討』『女盗賊峯の邦松』など―
奥野久美子
南寮八番室の友―藤岡蔵六『父と子』と第一高等学校時代―
高重久美
存在文・所在文とコピュラ文の対応
丹羽哲也
/
第五十五号 2015年3月発行
所在文の広がり――存在文との対応――
丹羽哲也
藤岡蔵六『父と子』と恒藤恭、芥川龍之介――第一高等学校時代の旅と読書――
高重久美
『明徳記』における義満・頼之体制とその背景――寺社本所領保護への注視――
大坪亮介
無住と持経者伝――『法華経顕応録』享受・補遺――
小林直樹
/
第五十四号 2014年3月発行
平安和文の会話文の「文体」をめぐって
西田 隆政
須佐之男命の自己規定と文脈上の意味
植田 麦
哲学者藤岡蔵六と芥川龍之介
高重 久美
原因・理由を表す「テ」形節・「タメ(ニ)」節・「ノデ」節の使用制約 : 前・後件の「緊密性」という観点から
由 揚
時間に関わるマデニとマエニ
藪崎 淳子
/
第五十三号 2013年3月発行
明治大正期の国定忠次もの : 菊池寛「入れ札」を論ずるために
奥野 久美子
『太平記』における怨霊記事と政道批判 : 巻三十四「吉野御廟神霊事」を中心に
大坪 亮介
無住と南宋代成立典籍
小林 直樹
/
第五十二号 2012年3月発行
二合仮名の定位
尾山 慎
『唐物語』の配列意識 : 第二六話<潘安仁説話>を端緒として
永井 郁美
延慶本『平家物語』の叙述態度 : 末尾記事と清盛による頼朝助命をめぐって
井本 海
早稲田大学演劇博物館蔵『浄るり今物語』解題と翻刻
久堀 裕朗
/
第五十一号 2011年3月発行
『口伝和歌釈抄』の性格--成立と享受の一面
寺島 修一
『太平記』における「公家」・「武家」対比の構想--巻三十五「北野通夜物語」の情勢認識をめぐって
大坪 亮介
否定辞を伴う「マデモ」
藪崎 淳子
連体節と連体「の」との対応
丹羽 哲也
/
第五十号 2010年3月発行
「あさか山難波津」の沓冠歌をみちびく序--曾禰好忠集本文復原私按
西 耕生
『吾妻鏡』における観音・補陀落伝承--源頼朝と北条泰時を結ぶ
小林 直樹
万里小路藤房と『太平記』第三部世界--「武家の棟梁」をめぐって
大坪 亮介
「高程度」のマデ
藪崎 淳子
/
第四十九号 2009年3月発行
上代文献における「未」の構文と表記――「未(…)不□」をめぐって――
王 秀梅
古事記における子音韻尾字音仮名について――歌謡を中心に――
尾山 慎
石上乙麻呂「銜悲」考――懐風藻所収の四首の詩から――
渡邊 寛吾
竹取物語の会話文の「文末表現」――和文の会話文の文体的特徴をめぐって――
西田 隆政
無住と金剛王院僧正実賢
小林 直樹
『神道集』における在地性――東国文学に存する地縁的・血縁的紐帯に着目して――
十九波 美希
加賀藩『御能方』にみる土佐少掾座の操りと間狂言
鈴木 博子
/
第四十八号 2008年1月発行
『古今集遠鏡』と『古今餘材抄』
西田 正宏
古事記における子音韻尾字音仮名について――歌謡を中心に――
尾山 慎
『太平記』北野通夜物語の構想――物語の聞き手への着眼から――
大坪 亮介
小篠という女性像をめぐって――古浄瑠璃『小篠』にみられる中国古典の受容とその手法――
劉 慶
子規開眼(一)――橘曙覧遺稿『志濃夫廼舎歌集』をめぐって――
村田 正博
動詞の敬語形「お/ご~だ」のテンス・アスペクト
丹羽 哲也
/
第四十七号 2007年発行
脱落想定表記の特質――母音脱落条件との関わりから――
佐野 宏
萬葉集における略音仮名と二合仮名――韻尾ごとの偏向をめぐって――
尾山 慎
日本書紀の「昔」「古」
植田 麦
『続日本紀』宣命における「現(御)神」――両者の使い分けをめぐって――
根来 麻子
『経国集』巻十三「夜聽擣衣詩」(一五三)攷続貂――奈良・平安初期、唐代の詩との押韻比較――
渡邊 寛吾
都良香の述作とその見識――策問「弁論文章」の構成と『北堂書鈔』の利用を通して――
江藤 高志
「頭中将の常夏」と伊勢物語二十一段――「いづこをはかりとか我も尋ねむ」私注――
西 耕生
『有明の別』の〈有明の別〉――題号の意味するところ――
金光 桂子
実朝伝説と聖徳太子――『吾妻鏡』における源実朝像の背景――
小林 直樹
子規習作――雲林の教え――
村田 正博
/
第四十六号 2006年3月発行
善光寺開帳と浄瑠璃――元禄七年開帳時の反映――
林久 美子
景清のおじ殺し――伝説の成長と歌舞伎への展開――
北村 伸明
『〔和訓三部経〕』と聖徳太子
井上 勝志
『宿無團七時時雨傘』論――新出絵入根本から見えてくるもの――
四本 奈央
「ことばかすかにして」覚書――古今集仮名序における喜撰評――
西 耕生
『有明の別』の文治・建久期和歌――定家ならびに九条家歌壇との関係について――
金光 桂子
子規初学――和歌史再生その前夜――
村田 正博
「取り立て」の概念と「取り立て助詞」の設定について
丹羽 哲也
/
第四十五号 2005年3月発行
ゆっくりとおやすみになってください――うさぎとかめの話――
青木 稔弥
資料翻刻『仙家之杖』
名和 久仁子
絵入根本『宿無団七時時雨傘』(紹介と翻刻)
四本 奈央
/
第四十四号 2004年3月発行
『八犬伝』と演劇
河合 眞澄
元禄期和泉太夫座について
鈴木 博子
長元九年八月十五夜編照寺詩歌会――摂津源氏頼実と藤原南家実範――
高重 久美
古事記の系譜記述をめぐって――系譜は数えるもの――
姜 鍾家
和名抄郷名にみられる母音脱落を伴う字訓借用例について
佐野 宏
声明資料『般若理趣経』における加点博士とその改変――国語音韻資料としての意義――
尾山 慎
擬似漢文生成の一方向――『御堂関白記』の書き換えをめぐって――
乾 善彦
/
第四十三号 2002年12月発行
「たづかゆみ」考
井手 至
家持の創意――相歓歌二首の表現方法――
大賀 拓也
「尾崎大明神御本地」小考
坂本 美加
近世演劇における継母描写――御家騒動物を中心に――
劉 慶
大正八年の谷崎とその未公刊書簡一通と――芥川との交遊・小説『検問官』のことなど――
高重久美
/
第四十二号 2001年12月発行
西鶴と出版――『生玉万句』から『好色一代男』へ――
西島 孜哉
江戸半太夫の語り物――『黒小袖浅黄帷子』『丹波与作知略馬士』を中心に――
鈴木 博子
相模と「六人党」――能因 摂津源氏 橘則長――
高重 久美
/
第四十一号 2000年12月発行
『我身にたどる姫君』巻六の後日談について――仏教的教誠の意義――
金光 桂子
「紅葉ゝ」を着る人――公任――頼実(六人党)――俊頼――
高重 久美
堀河朝の大臣たち――『今鏡』学問芸能記事研究の一視点――
平井 一博
御家騒動物としての「信田」
劉 慶
『平家女護島』の俊寛像――近松の劇空間を意識づけるもの――
坂本 美加
表記の振幅をめぐって――『節用集』の振仮名を緒にして――
今野 真二
/
第四十号 1999年12月発行
清濁の読癖――濁音専用仮名字体の存在しないこととの関係から――
遠藤 邦基
和泉日記の紅葉章段――「手枕の袖」の変奏――
山下 太郎
「山多豆」考――「造木」の注記を中心に――
佐野 宏
源氏物語における助動詞「ぬ」の文末用法――場面起こしと場面閉じをめぐって――
西田 隆政
【研究ノート】山中出生条に見える「国神之子」について――古事記を中心に――
姜 鍾植
表現文法論の可能性
小松 光三
上代籍帳の人名における連体助詞「つ」について
崔 建植
「ちょっと」についての一考察
劉 亜飇
/
第三十九号 1998年12月発行
万葉字法体系研究史の残したもの――「仮名」の定位と国語文字史研究の方向――
乾 善彦
「落葉」の音――源頼実の歌を通して――
高重 久美
藤原彰子女房の宣旨について――その足跡と役割――
山本 菜津子
/
第三十八回 1997年12月発行
まずは「索引」を――李善注の活用――
小島 憲之
「天の八衢」について――古事記を中心に――
姜 鍾植
共感をめざした個――人麻呂歌集略体歌「我が心」と「我がごろく」の表現から――
大賀 哲也
『六条家古今和歌集伝授』の位置――貞徳流秘伝書と契沖――
西田 正宏
【研究ノート】『守屋大臣九代記』をめぐる覚え書き
井上 勝志
大阪市立大学名誉学位贈呈式記念講演
「天離る鄙より」――外国における日本学研究の難しさと可能性についての私見――
ローラント・シュナイダー
/
第三十七号 1996年12月発行
「忘れめや」など独りごちて――枕草子「成信の中将は」の段における引歌――
西 耕生
『栄花物語』正篇に見える源倫子の参内記事――その位置をめぐって――
平井 一博
「六人党」の生成と大堰紅葉題歌会
高重 久美
源氏物語若菜上の巻の構成方法――前後の巻との連接性をめぐって――
西田 隆政
/
第三十六号 1995年12月発行
平安文学学事
小島 憲之
伊賀国風土記逸文注釈稿
平松 秀樹
「雲居」考
杜 鳳剛
新撰和歌の配列に関する一考察――相闘・対偶を中心に――
水谷 隆
『奥義抄』の『万葉集』享受――和歌本文の性格について――
寺島 修一
源頼朝の敵討ち――『曾我物語』の一側面――
谷垣 伊太雄
/
第三十五号 1994年12月発行
むつかしき哉 萬葉集――春苑桃李女人歌をめぐって――
小島 憲之
以「灰」識「気」――『新撰万葉集』巻之上春歌一と春歌八の訳詩解釈についての一試案――
杜 鳳剛
重代の太刀――「銘尽」の説話世界を中心に――
鈴木 雄一
貞徳歌学の方法――『傳授鈔』を中心に――
西田 正宏
『役者三蓋笠』の『役者芸相撲』剽窃――評判記の作者と読者――
井上 勝志
/
第三十四号 1993年12月発行
同類語単一ならず――「二親」をめぐって――
小島 憲之
「ながるる雪」考
水谷 隆
『温故知新書』引書攷――『仲文書』の場合――
寺島 修一
外国からみた日本文化事情
アントニー・クラウス
副詞「いささか」をめぐって――平安朝仮名散文における否定表現の強調――
西田 隆政
/
第三十三号 1992年12月発行
漢語あそび : 中江兆民「除非」のあとさきと
小島 憲之
宴曲を読む(一) : 『宴曲集』巻第一、「春」
伊藤 正義
『和漢朗詠集』の部立の構成に関する考察 : 主として『古今集』の構造との関連において
三木 雅博
定家歌学と六条家説 : 『僻案抄』をめぐって
東野 泰子
/
第三十二号 1991年12月発行
詩文の習氣
小島 憲之
源氏物語の「心の隅」について
朝日 真美子
『八雲御抄』編集の方法 : 信西日本紀鈔と和歌童蒙抄の利用を中心として
東野 泰子
『源平盛衰記』本文考 : 慶長古活字本の表記を通して
岡田 三津子
『傾城吉岡染』成立考 : 宝永七年上演の意味
井上 勝志
豊竹座の記念興行 : 「大島台節事」の上演について
安田 絹枝
谷山茂博士蔵伴蒿蹊判『歌合』翻刻
清水 勝
/
第三十一号 1990年11月発行
出典の周辺 : 清少納言の「雨声を学ぶ」
小島 憲之
動詞の「漏る」の用法展開をめぐって : 抽象表現から具体表現へ
西田 隆政
宴曲『熊野参詣』考 : 地名・王子・歌枕を中心として
藤井 奈都子
/
第三十号 1989年12月発行
『法華経直談鈔』における因縁の位置
廣田 哲通
紀貫之の和歌の表現と人麻呂の泣血哀慟歌をめぐって : 紀貫之の作歌の一方法
水谷 隆
「源氏ゑぼし折」の変容と展開
林 久美子
体言の並立について
吉井 健
/
第二十九号(谷山茂名誉教授喜寿記念号) 1988年12月発行
覚醒現実と睡夢現実 : 伊勢物語と大和物語
塚原 鉄雄
秋風の嘆き
井出 至
「富士太鼓」雑記 : しうこうが手・はんらうが涙
伊藤 正義
高麗の相人の観相
増田 繁夫
中世歌論と江西詩派 : 黄山谷の詩風
石原 清志
元禄期淡路操芝居の地方興行 : 「芝居根元記」をめぐって
阪口 弘之
玉鬘十帖と伊勢物語四十九段 : 「いもうとむつび」の物語史
西 耕生
/
第二十八号 1987年12月発行
平安朝和歌におけるリズム論 : 詞華和歌集を中心に
毛利 正守
平安朝仮名文学の感温規程語 : 「あたたか」をめぐって
西田 隆政
「来日」考 : 古事記における漢語使いわけの一例
桜井 美智子
和歌史における覚性法親王(一) : 出観集の和歌
津村 正
道頓堀芝居と銀主 : 伏見屋善兵衛家文書より
長崎 尚子
大坂本屋仲間板木売渡関係証文その他 : 「伊丹屋善兵衛文書」より
林 久美子
/
第二十七号 1986年12月発行
移動の運動の表現 : 格助詞「に」「を」の表現機能を中心に
小松 光三
日光山縁起の成立
丸谷 しのぶ
『源平盛衰記』における崇徳院怨霊譚の意味 : 延慶本・長門本との比較を通して
岡田 三津子
信光の能「巴園」について
樹下 文隆
/
第二十六号 1985年12月発行
さヽめごとに投影した美的理念 : その中国的一原據
石原 清志
「山鳥のをろのはつを」 : 万葉歌受容の一つの場合
中川 ゆかり
久米禅師の妻問い : 伝未詳の或る場合
村田 正博
/
第二十五号 1984年12月発行
『平家物語』の虚構 : 安祥寺実厳平氏調伏をめぐって
岡田 三津子
「卯花」の和歌史 : 平安朝和歌史の微視的素描
津村 正
万葉集における反転表記攷 : 人麻呂歌集を中心に
板垣 徹
生川正香と芭蕉発句
塚原 鉄雄
/
第二十四号 1983年12月発行
新撰万葉集の和歌表記とその用字の一特徴 : 表記史の一視点から
乾 善彦
近松の「心底劇」と到達点
北村 伸明
小倉山・嵐山異聞
増田 繁夫
/
第二十三号 1982年12月発行
神霊の憑リ来るサキ : 祭祀の場所の問題から
中川 ゆかり
「匂」字と「にほふ」 : 菅原道真と和語の漢字表記
三木 雅博
「阿弥陀の本地」小考 : 物語草子と説経・古浄瑠璃
岸本 優子
/
第二十二号 1981年11月発行
「海原の」「海原や」只同じ事也 : <体言・や>の再評価
楠橋 開
江戸浄瑠璃と井上播磨掾 : 「阿部鬼若丸」をめぐって
林 久美子
小沢芦庵著『かなつかひ』と渾沌斎松月著『[ワ]字便覧』について
清水 勝
国語副詞の史的研究 : 「しひて」
桜井 美智子
/
第二十一号 1981年3月発行
「鳥羽恋塚物語」とその周辺
阪口 弘之
『和漢朗詠集私注』の方法
三木 雅博
接続助詞の本質
小松 光三
和名類聚抄所引書名人名索引 : 元和三年古活字版
塚原 鉄雄
/
第二十号 1980年8月発行
屏風と屏風歌 : 屏風歌論一
増田 繁夫
春のあけぼの 秋のゆふぐれ : 新古今歌人の一視座
高橋 介
伊丹万作全集拾遺三十篇について
米田 義一
助辞規定と文脈整序 : 堤中納言のこのついで
塚原 鉄雄
「草子地」研究文献目録
津村 正
/
第十九号 1979年8月発行
伊勢物語の冒頭表現
塚原 鉄雄
小沢芦庵の"ただこと歌"をめぐって : 為村、蒿蹊、芦庵の関係について
清水 勝
「桑名屋徳蔵入船物語」四ツ目をめぐって : 「天竺徳兵衛郷鏡」から取り入れた趣向を中心に
田中 直子
「能間・作物作法」 : 神宮文庫本間狂言等資料
伊藤 正義
/
第十八・十七号 1978年4月発行
往生譚の変質 : 往生伝と発心集を視座として
廣田 哲通
伊尹と朝成の説話をめぐって
石若 達弥
「古今夷曲集」における一、二の問題
島田 肇也
小沢芦庵と難蔵山集 : 蔵山集と難蔵山集をめぐって
清水 勝
新撰字鏡「玉篇群」の反切用字
井野口 孝
/
第十六号 1975年9月発行
藤原定家『近代秀歌』の論述と表現
小松 光三
大阪市大森文庫蔵本『夢窓国師御詠』とその伝本について
大取 一馬
「新撰狂歌集」と「新旧狂歌誹諧聞書」と「古今夷曲集」と
島田 肇也
明和・安永頃の浄瑠璃上演形態の特色について
岸本 直子
永井堂亀友 : 新しい伝記を中心に
西島 孜哉
/
第十五号 1974年7月発行
了誉伝稿
伊藤 正義
八代集のありあけのイメージ
細田 恵子
徒然草竜門文庫本の本文系統
廣田 哲通
浮世草子史の視点について : かたぎの観点から
西島 孜哉
「おらばやおらむ」小考
金井 史
新訳華厳経音義私記の訓詁 : 原本系『玉篇』の利用
井野口 孝
古今和歌集購読余滴
塚原 鉄雄
/
第十四号 1973年7月発行
花なき里 : 平安人のあやの政界
小島 憲之
徒然草常縁本系統の一考察 : その本文価値をめぐって
廣田 哲通
連歌の付合と本歌の典拠 : 連證集の典拠と成立とをめぐって
山元 有美子
近松の素材翻案におけるヒント
阪口 弘之
気質物成立考
西島 孜哉
いわゆる「可能」の助動詞 「ゆ・らゆ」の構文論的考察
竹田 美喜
/
第十三号 1972年7月発行
大和物語と和歌二首 : 位相語彙の史的変移
塚原 鉄雄
落窪物語の笑咲表現
神尾 暢子
矢野龍溪の文体
中村 暢時
徒然草常縁本系統の一考察 : 章段配列を中心に
廣田 哲通
大阪市大本「春楊坊専順付合」の翻刻(下)
竹田 美喜 , 田中 邦夫 , 西村 正範
/
第十二号 1971年10月発行
正徹歌論の一考察(続)
石原 清志
平家物語の構想 : 修羅のゆくえと灌頂巻
以倉 紘平
錦文流考
長友 千代治
近松の時代浄瑠璃の位置 : 伝説継承の方法をめぐって
阪口 弘之
末期浮世草子会における改題出版の流行について
西島 孜哉
/
第十一号 1970年10月発行
正徹歌論の一考察
石原 清志
修飾と限定
小松 光三
「クハ」と「カラバ」について
山本 康裕
大阪市大本「春楊坊専順付合」の翻刻(上)
竹田 美喜 , 田中 邦夫 , 西村 正範
/
第十号 1968年8月発行
『文学史研究』第十号の発行に当って
谷山 茂
日本紀竟宴和歌の左注と書紀の訓読
西宮 一民
『白虹』の前身の『血汐』の意義
明石 利代
小川未明 : 『魯鈍な猫』の成立について
小久保 伍
名詞の活用以前 : 母音の脱落・交代・同化について
川端 善明
大阪市大本「東常縁集(異本)」 : 付・松平文庫本「東常縁集」
国枝 利久
大阪市大本「東常縁集(異本)」の翻刻
国枝 利久
/
第九号 1958年4月発行
文学史研究における実証主義
源 高根
新感覚派文学の文学史的位置
神沢 和夫
王朝和歌史--その注釈史的批判
今井 優
「はつ姿」から「魔風恋風」への一面
小久保 伍
「若菜集」と典拠の問題
明石 利代
「冥途の飛脚」の二・三の問題
向井 芳樹
/
第八号 1957年12月発行
源氏物語と仏教思想--カヲルの薫りを手がかりに
榎 克朗
山柿
大浜 厳比古
代名詞「彼、彼女、彼等」の研究 : 歴史的、文体論的考察
奥村 恒哉
初期言文一致体の性格
亀井 雅司
文学史研究の対象
森 修
文学史論議[七]
伊藤 正義 , 信多 純一
/
第七号 1957年8月発行
面白さの体系 : 世阿弥の能楽論について
伊藤 正義
和歌注釋史 : 中世論
今井 優
延宝期浄るりの作品構成 : プロットを中心として
信多 純一
文学史研究の意味
森 修
文学史論議[六]
阪倉 篤義 , 田中 裕
/
第六号 1957年4月発行
大阪文学史の構想
明石 利代
平安期における美意識の展開
犬塚 旦
文学史研究と文献学の立場
阪倉 篤義
文学史の認識
森 修
文学史論議[五]
井出 至 , 亀井 雅司
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第五号 1956年12月発行
和歌散文連接形式の変遷
井出 至
赤人の相聞歌を巡って
亀井 雅司
新古今・新勅撰集と時代区分
田中 裕
文学史の種類
森 修
文学史論議[三]
明石 利代 , 小久保 伍
文学史論議[四]
犬塚 旦 , 榎 克朗
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第四号 1956年9月発行
口承文学の原型と変遷
浅見 徹
明治三十五、六年における眉山の作品の性格
小久保 伍
キリシタン文学の背景 : 西欧思想の日本への投影
柊 源一
文学史と文芸史の区別
森 修
文学史論議[二]
神沢 和夫 , 源 高根
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第三号 1956年7月発行
無法者としての横光利一
神澤 和夫
近世文藝における歌舞伎狂言の意義 : 俳諧との關聯を中心として
源 高根
試論 浮世草子史(二)
宗政 五十緒
文学史論議の出発
田中 裕 , 森 修
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第二号 1956年5月発行
近代文学史の起点の問題
明石 利代
文学史の方法としての精神史と、立場としてのカトリシズムについて
榎 克朗
一つの疑問
阪倉 篤義
試論 浮世草子史
宗政 五十緒
文学史論議[一]
田中 裕 , 森 修
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第一号 1955年4月発行
文学史と言語史
奥村 恒哉
美意識発展の歴史と文学史
犬塚 旦
時代区分の名称について
田中 裕
文学史研究について
森 修