エクスカーションを行いました 「淀川の治水と利水の500年」

2021年4月18日(日)に、「淀川の治水と利水の500年」をテーマとしてエクスカーションを実施しました(案内:祖田教授・菅野准教授、参加者10名)。

まずは木津川支流の不動川砂防堰堤を見ました。明治初期にオランダ人が築いた日本最初の近代砂防と言われ、淀川下流の問題を解決するためのものでした。この辺りは真砂土の供給地で、周辺には数多くの天井川があり、道路や鉄道の上を川が通っているところもあります。

次に宇治川に移動し、淀川本流唯一のダムである天ケ瀬ダムに行きました。その後、平等院周辺を散策し、扇状地や段丘上の茶畑を見ながら、地形と生業との関係を学びました。

宇治からは巨椋池干拓地を眺めながら近鉄電車で移動し、京都・伏見の酒蔵通りを散策しました。扇状地の「伏水」を利用した酒造りがこの地で発展したことに想いをはせました。

午後は、木津川・宇治川・桂川の三川合流地点にある「さくらであい館」(八幡市)で3つの川の違いを確認しました。木津川の「砂川」ぶりがよく分かりました。最後は枚方市で「スーパー堤防」を見て、治水の歴史と現在について考えました。

コロナ禍のため残念ながら懇親会はできませんでしたが、有意義なエクスカーションとなりました。