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表現文化学専修(大学院) 授業案内

2006年度 表現文化専修提供科目 (*は非常勤講師)

表現文化学研究1 荒木映子

“culture”とはどのようなものとしてとらえられてきたか。英語圏を中心に、文学、人類学、社会学における「文化」の概念の変遷を考察する。

参考書: 追って指示する。

表現文化学研究演習1 荒木映子

19世紀から20世紀前半の英米における種々の“populqr culture”“mass culture”論を読み、近代化と商業化が文化に与えた影響について議論する。

参考書: 追って指示する。

表現文化学研究2 小田中章浩

表現としての復讐について考える。9.11.テロ以降、報復の連鎖は世界史的な深刻な問題となった。その一方で、それは演劇、文学、映画などで繰り返し取り上げられてきたテーマの一つでもある。復讐とは人間の想像力の所産なのか、あるいは社会的な現実の一つと考えるべきなのだろうか。講義ではまず西洋演劇(および日本の伝統演劇)、哲学、人類学等においてこのテーマがどのように扱われているかを考察し、次に受講者の関心のある分野において、復讐がどのように表現されているかを報告してもらう。

テキスト:必要に応じてプリントを配布する。
参考書:多岐にわたるため、教室で指示する。

表現文化学研究3 野末紀之

Wilie Sypherの“The Meaning of Comedy”を精読しながら、古今の喜劇論や「笑い」について概観する。

テキスト:プリント配布。
参考書:授業中に指示する。

表現文化学研究演習3 野末紀之

前期テキストの精読を継続しつつ、各自の関心から古今の「笑い」の表現をとりあげて、その特徴と意義を分析してもらう。

テキスト:プリント配布。
参考書:授業中に指示する。

表現文化学研究4 三上雅子

20世紀ドイツの劇作家ブレヒトが提唱した「異化効果」という概念は、今日演劇の用語であるだけにとどまらず、広く現代芸術を論じる上で欠かせないタームとなっている。ブレヒト自身の著作のみでなく、その他の言説などにも触れつつ「現代芸術における異化効果」を考察していく。

テキスト・参考書:授業中に適宜指示する。

表現文化学研究演習4 三上雅子

ドイツの劇作家ブレヒトの代表作の一つである『セチュアンの善人』をとりあげ、作中に現れた種々のモティーフー架空の空間としての中国、一人二役、貨幣と交換、異性装ーについて考察する。演劇だけではない多彩なアプローチを試みる。使用テキストとはオリジナルのドイツ語版と英語版を併用する。

テキスト・参考書:授業中に適宜指示。

表現文化学研究5 浅岡宣彦

ユーリイ・ロートマンの論文「ペテルブルグの象徴性と都市記号学の諸問題」を精読し、ロシア文化におけるペテルブルグの役割を検証する。

テキスト:プリント配布。
参考書:適宜、授業中に指示する。

表現文化学研究演習5 浅岡宣彦

ソロモン・ヴォルコフ著『ペテルブルグの文化史』を素材に、ペテルブルグを舞台とした作品を取り上げ、文化における都市の役割を検証する。

テキスト:授業中に適宜指示する。
参考書:バートン・パイク著『近代文学と都市』(村松昌家訳)研究社出版、ほか。

表現文化学研究6 高島葉子

昨年度に引き続き、Miranda Greenの著作を読みながら、古代ケルト人の神話と信仰がどのようなものであったかを考察する。今年度は、特に、神話における動物の役割を論じた章を読む予定。

テキスト:Miranda Green, Animals in Celtic Life and Myth, 1992
参考書:授業時に指示。

表現文化学特殊研究 ヨコタ村上孝之*

「現代日本マンガ・アニメ研究」
現代日本のコミックスは、その膨大な出版部数や、国内外に対する文化的影響力という点において、きわめて重要なメディアとなっている。本講義ではこれを隣接メディアである文学、アニメ、テレビ・ドラマや映画などとも比較しつつ、「ポスト・モダン」と呼ばれるメディアとして位置づけ、その視覚的テキストとしての特徴を分析し、かつ現代社会における意義を考察する。オタク的なものと現代文化のかかわり、それとコミック、アニメとのつながりについてもに考察することになろう。マンガについての講義だが、講義自体がマンガ(漫談?)ではないので、勘違いしないように。コミックスと文化理論の両方に強い関心と学習意欲のある学生の参加を望む。

テキスト:『マンガのポスト・モダン』(仮題。2005年、筑摩書房、出版予定。追って詳しい指示を出す)
参考書:授業中に指定する。

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