「周縁的社会集団と近代」第15回セミナー(2018年度第11回)

今回のセミナーでは、本事業の若手派遣研究者である藤本大士(ふじもとひろし)氏に報告をしていただきます。

藤本氏はこれまで、近世~近代移行期のアメリカ人医療宣教師に注目し、彼らがどのように日本に西洋医学とキリスト教を広めたかを分析してきました。今回、イェール大学への派遣にあたり、研究対象を移し、日本人医師が外国人医療宣教師から学んだ西洋医学とキリスト教の受容と宣教について、日本の地域固有の文脈を踏まえ解明していく予定です。本報告では、報告者のこれまでの研究に基づき、近代日本におけるアメリカ人医療宣教師の活動を概観し、今後の研究課題である、同時代の日本人クリスチャン医師による活動について論じていただきます。

近世~近代移行期の医学史・キリスト教史や社会史に関心のある皆さまのご参加をお待ちしています。

チラシはコチラ(PDF

  • 日時 2019年3月1日(金)13:00~15:30ごろ
  • 場所 法学部棟11F 711A(いつもと会場が異なりますので、ご注意ください。)
  • 内容
    報告:藤本大士氏(大阪市立大学都市文化研究センター・研究員 / 若手派遣研究者)
    「近代日本におけるアメリカ人医療宣教師と日本人クリスチャン医師」

連絡・問い合わせ先

国際的な活躍が期待できる研究者の育成事業「周縁的社会集団と近代」事務局
佐賀朝(UCRC所長・文学研究科教授)
E-mail:CYI03126@nifty.ne.jp

文学研究科プロジェクト「日本文学を世界文学として読む」第3回研究会

開催日時2019年3月8日(金)13:00~16:15(受付開始 12:50)
会場大阪市立大学文学部棟1階会議室(L125)
主催大阪市立大学大学院文学研究科

以下の通り、研究科プロジェクト「日本文学を世界文学として読む」第3回研究会を開催します。

ご関心のある方のご参加をお待ちしております。

◆講演会(13:00~14:30)
溝渕園子氏(広島大学大学院文学研究科・教授・総合人間学講座)
「日本近代文学史から見る「世界文学」の射程―芥川とロシア文学との関わりを端緒として― 」

◆研究発表会(14:45~16:15)
コメント:溝渕園子氏

〔研究発表1〕
大坪亮介(大阪市立大学非常勤講師・UCRC特別研究員)
「『太平記』引用説話の典拠と文脈」

〔研究発表2〕
奥野久美子(文学研究科・准教授・国語国文学)
「芥川龍之介「秋山図」など―世界文学としての芥川作品―」

■連絡先
山本真由子(大阪市立大学/国語国文学)
yamamoto[at]lit.osaka-cu.ac.jp([at]を@にかえて送信してください)

シンポジウム「大坂の記録、大阪の記憶〜描かれた大坂と今、大坂という土地の記憶と今〜」(文学研究科プロジェクト)

開催日時2019年3月31日(日)13:30〜16:00
会場大阪市立住まい情報センター3階ホール

〒530-0041 大阪市北区天神橋6丁目4-20
Osaka Metro谷町線・堺筋線、阪急電鉄「天神橋筋六丁目」駅下車3号出口より連絡
JR環状線「天満」駅から北へ徒歩7分
主催大阪市立大学大学院文学研究科
共催大阪市立住まい情報センター

20190331_symposium江戸時代には既に大都市であった大阪(大坂)の街とその周辺を絵入りで描いた記録は、古くは『摂津名所図会』『和泉名所図会』(共に寛政8年/1796)、『河内名所図会』(享和元年/1801)などがあります。

カラー版の記録としては、広重の浮世絵版画「浪花名所図会」(天保5年/1834)が最も早く、また上方浮世絵師国員、芳瀧、芳雪によって描かれた幕末の浮世絵シリーズ「浪花百景」に描かれたイメージは、私たちにとって馴染みの深いものです。

一方、そこで描かれた大阪の街が、時代の変化に伴って絶え間なくその姿を変えながら、今も私たちの生活の場として、あるいは生活の傍らにあることは言うまでもありません。

本シンポジウムでは、大阪という街の昔と今を、「記録」と「記憶」をキーワードとして様々な角度から検討していきます(参加無料/定員100名[申込先着順])。

チラシはこちら(PDF

■パネリスト:

  • 天野景太(大阪市立大学文学研究科准教授、観光学)
  • 酒井裕一(大阪くらしの今昔館ミュージアムボランティア「町家衆」)
  • 菅原真弓(大阪市立大学文学研究科教授、日本美術史・文化資源学)
  • 松井恵麻(大阪市立大学大学院文学研究科、地理学・文化資源学)

■企 画:大阪市立大学文学研究科プロジェクト「大阪の地誌類に関する学際的研究」(大場茂明、菅原真弓、天野景太、松井恵麻)

参加費:無料

■定 員:100名(先着順)

■お申込み方法:

郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号を明記して、郵送にて下記の宛先までお申込みください。参加証は送付しませんので、参加お申し込み後、特に連絡がない場合は直接会場にお越しください。
また「住まい・まちづくり・ネット」からもお申込みいただけます。申込みフォームより必要事項をご記入の上、お申込みください。

■注 意:

※このセミナーは、当日午前10時30分の時点で「暴風警報」が発令されている場合は、中止とさせていただきます。
※お申込みにあたっていただきました個人情報は、この事業に関する連絡のみ利用させていただきます。

■お申込み・お問い合わせ:

〒558−8585大阪市住吉区杉本3-3-138
大阪市立大学大学院文学研究科
菅原真弓(アジア都市文化学専攻、2019年度より文学部文化構想学科)
e-mail:sugawara[at]lit.osaka-cu.ac.jp([at]を@に変えて送信してください)

第3回都市文化研究フォーラム「近代日本におけるドイツ系商会の経営と貿易」

開催日時2019年2月1日(金)14時~16時
会場大阪市立大学文学部情報編集室(L201)
主催大阪市立大学大学院文学研究科都市文化研究センター

■報告
柗居宏枝(大阪市立大学大学院文学研究科都市文化研究センター特別研究員、ルール大学ボーフム客員研究員)
「近代日本におけるドイツ系商会の経営と貿易―C. ローデ商会の伊予鉄道への機関車輸入について」UCRCforum_190201

■要旨
19世紀末、ドイツはイギリス、アメリカに次ぐ日本の貿易相手国へ成長したが、その通商貿易、およびドイツ系商会の活動実態については十分明らかになっているとは言えない。史料が十分にないことから、基本的な経営実態の把握さえも難しいのが現状である。

そのため発表者は、取引商品に着目することによって、ドイツ系商会の通商実態を明らかにする研究をおこなっている。その一つが、鉄道関連資材の視点からの研究である(拙論「19世紀末ドイツ製鉄道軌条の日本市場参入をめぐる日本外交」『鉄道史学』、2017年)。

こうしたドイツの対日外交文書を利用した研究によって、自由貿易主義のイギリスに対し、保護貿易主義を展開するドイツ政府、公使、領事、商人の独自性とドイツ系商会の調査研究の意義を指摘してきた。

本報告では、伊予鉄道をはじめ日本各地に輸出されたドイツ製Bタンク機関車から、ドイツ系商会経営実態を明らかにしていきたい。

  • 申込不要、参加無料
  • チラシはこちら(PDF

■都市文化研究フォーラムについて
本フォーラムは、都市と文化をめぐる諸問題の領域横断的な探究と若手研究者間のネットワークの構築を目的として、大阪市立大学大学院文学研究科都市文化研究センターが主催する学術集会です。

■お問い合わせ
大阪市立大学大学院文学研究科都市文化研究センター

〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138
E-mail:ucrc_office[at]lit.osaka-cu.ac.jp([at]を@に変えて送信してください)
TEL:06-6605-3114

三都研究会・育成事業主催 小円座「近世京都の都市社会の拡大」

このたび、三都研究会(科研(基盤研究B)「三都の巨大都市化と社会構造の複合化に関する基盤的研究」、研究代表:塚田孝)および「国際的な活躍が期待できる研究者の育成事業」の主催により、三都研究会・小円座「近世京都の都市社会の拡大」を企画いたしました。皆さまの奮ってのご参加を、心よりお待ちしております。


 三都科研では、三都それぞれの都市拡大と社会構造の複合化、三都を結ぶ諸要素について、調査・研究を進めている。今回は、このうち京都を対象として、都市拡大について考えてみたい。都市拡大については、新地開発に見られる周縁への拡大の実態と社会構造の解明が行われてきた。本例会では、都市拡大を考える一環として、都市社会の拡大を扱う報告を準備した。

渡辺報告は薬種商の京都内での活動の拡大、寺内報告は呉服太物商の京都から他都市への活動の拡大、杉森報告は都市拡大に伴うえた村の移転について、取り上げる。これら三報告を通して、都市社会の拡大という視点から、都市拡大について考えてみることとしたい。

三都研究会・小円座「近世京都の都市社会の拡大」

【日時】2019年2月24日(日)13:00~17:00

【会場】大阪市立大学杉本キャンパス経済学部棟2階第4会議室
(JR阪和線杉本町駅徒歩5分、地下鉄御堂筋線あびこ駅徒歩20分/建物の位置はこちらをご参照ください)

【報告】:①渡辺祥子氏(大阪市大・研究補佐)
「京都の薬種流通と薬種屋仲間」
②寺内由佳氏(お茶の水女子大学大学院博士課程)
「京都商人の宇都宮出店-呉服太物商・奈良屋の事例をもとに-」
③ 杉森哲也氏(放送大学)
「六条村の成立と移転」

※詳細はポスターをご覧ください。
※レジュメの準備がありますので、参加を希望される方は、 前日までに呉(adrianwu.0106@gmail.com )までご連絡ください。

「周縁的社会集団と近代」第14回セミナー(2018年度第10回)

 今回のセミナーでは、本事業の海外連携研究者である張智慧氏(上海大学)に、報告をしていただきます。張氏は、第一次上海事変期における日本人居留民に対する救済問題について検討してきました。今回は、時期を遡り第一次世界大戦期における日本人居留民の「住宅難」問題とコミュニティの形成について、都市社会史研究の視点から論じていただきます。
中国近代史や近代都市社会史、地域社会史に関心のある皆さまのふるってのご参加をお待ちしています。

チラシはコチラ(PDF

  • 日時 2019年1月31日(木)14:00~16:30ごろ
  • 場所 文学部会議室(文学部棟1F L122)
  • 内容
    報告:張智慧氏(上海大学・文学院歴史学部・副教授 / 海外連携研究者)
    「戦前上海における日本人居留民の「住宅難」問題とコミュニティの形成」

連絡・問い合わせ先

国際的な活躍が期待できる研究者の育成事業「周縁的社会集団と近代」事務局
佐賀朝(UCRC所長・文学研究科教授)
E-mail:CYI03126@nifty.ne.jp

文学研究科プロジェクト「日本文学を世界文学として読む」第2回研究会

開催日時2019年1月24日(木)14:45~16:15
会場大阪市立大学文学部棟1階会議室(L122)
主催大阪市立大学大学院文学研究科

以下の通り、研究科プロジェクト「日本文学を世界文学として読む」第2回研究会を開催します。
ご関心のある方のご参加をお待ちしております。

■報告
高島葉子(表現文化学)
「口承文芸における英雄像の比較試論—古代ギリシャ、日本、アイヌ」

堀まどか(アジア都市文化学)
「世界文学と「地方」———野口米次郎とシカゴの詩雑誌『ポエトリ』———」

■連絡先
山本真由子(国語国文学)
yamamoto[at]lit.osaka-cu.ac.jp([at]を@にかえて送信してください)

「周縁的社会集団と近代」派遣研究者成果報告会(in Yale University)

  • 日時 2019年1月11日(金)13:00〜14:30
  • スターリング記念図書館 207号室
    120 High Street, New Haven, CT 06511 (MAP)
  • 内容
    島﨑未央(イェール大学東アジア研究所研究員/大阪市立大学都市文化研究センター研究員/「育成事業」派遣若手研究者)
    「19世紀における若者問題と地域社会 ―弘化3年丙午の年の事例から―」

※この報告は、主に日本語で行われます。

報告内容

19世紀において、村と家を基盤とする社会秩序が大きく動揺していたことはつとに指摘されている。地域の支配層は繰り返し村掟を作成し、家や五人組を単位として攪乱要素の統制をはかった。その中でも、若者や奉公人の素行は重要な問題であった。博奕・諸勝負のほか、祭礼時の騒動や、集会や酒宴を催す懸念があると見做され、警戒されたのが、地域の若者たちや他所からやってきた奉公人であった。

本報告では、池田下村(現大阪府和泉市池田下町)の村役人や絞油屋の家に残った史料を使い、主に若い男女間の内縁関係を契機とした妊娠と、流産を装った堕胎の問題を取り上げる。丙午という年に実施された流産への取締りに地域社会がいかに対応したのかについて事例紹介を行い、今後の研究を進めていく上での足がかりとしたい。

「周縁的社会集団と近代」第13回セミナー(バイリンガル・セミナー)(2018年度第9回)

 今回は、本事業の海外連携研究者であるシンガポール国立大学(NUS)のティモシー・エイモスさんにご報告いただきます。エイモスさんは、本学の法学研究科の安竹貴彦さんが近年、掘り起こし、紹介をしている明治初年の大阪における刑事裁判記録を素材として、近世幕府法から維新政府による近代的な法体系に移行していく時期の身分法違反事件がどのように裁かれたかを検討されています。
あわせて、エイモスさんが活用している明治初年の大阪における刑事裁判記録の作成・伝来経緯やその特徴については、その専門家である安竹貴彦さんに解説していただきます。
エイモスさんのご報告は英語で行われますが、口頭やペーパーによる日本語の解説も加えられる予定です。安竹さんのご報告は日本語で行われます。
近世~近代の地域史、法社会史などに関心をお持ちの皆さんのふるってのご参加をお待ちしています

チラシはコチラ(PDF

  • 日時 2019年1月15日(火)15:30~17:30ころ
  • 場所 文学部会議室(文学部棟1F L122)
  • 内容
    報告①ティモシー・エイモス氏(シンガポール国立大学・人文社会学部・准教授 / 海外連携研究者)
    Rulings on Tokugawa Status Infringements and Local Governing Practices in Early Meiji Osaka Court Records
    (近世身分法違反と「限局的支配」慣習の取り扱いに関する法的判断―明治初期大阪の裁判記録から―)
    報告②安竹貴彦氏(大阪市立大学大学院法学研究科・教授/担当研究者)
    「明治初年大阪の裁判と刑罰」

連絡・問い合わせ先

国際的な活躍が期待できる研究者の育成事業「周縁的社会集団と近代」事務局
佐賀朝(UCRC所長・文学研究科教授)
E-mail:CYI03126@nifty.ne.jp

文学研究科プロジェクト「日本文学を世界文学として読む」企画展示

開催日時2018年12月3日(月)〜2019年1月21日(月)(学術情報総合センターの開館時間に準ずる)
会場大阪市立大学学術情報総合センター2階

UCRCresearch-project_tenji日本文学と外国文学との関わりは、古代における漢字の受容から始まりました。日本文学が外国語に翻訳されるようになった現在では、発信という方向でも密接に関わりあっています。特に比較文学研究においては、日本文学を「世界文学」の一つとして読み、作品の普遍的な意味や価値が考察されています。

文学研究科プロジェクト「日本文学を世界文学として読む」では、アメリカの日本文学研究を牽引するイリノイ大学との研究交流を一つの軸とし、日本文学を世界文学として多角的に考察し、研究を進めています。

今回の企画展示ではプロジェクトと連携して、学術情報総合センターで所蔵しているコレクションの展示をおこないます。また、比較文学研究に役立つ概説書や入門書も展示します。

  • チラシ(PDF
  • 解題リスト(PDF
  • 学術情報総合センターのウェブサイト(こちら
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