「関西比較中世都市研究会」の御案内(關西比較中世城市研究会、Kansai Research Group for Comparative Studies on Medieval Cities)

 このたび、「関西比較中世都市研究会」を立ち上げ、活動を開始することにしました。

 本研究会は、日本、東洋、西洋における中世都市の実態や研究方法を学び、自らの都市研究に活用する方途をさぐることを目的としています。異なる地域の都市研究者の間で、比較研究の方法論を真摯に模索したいと思います。

 本研究会の開催案内は、メール会員に対しておこないます(→登録方法は下欄に記します)。また、このHPでも御案内します。事前の断りは必要ありません。どなたでも参加下さい。

 2ヶ月に1回程度、平日の夕刻(19:00~21:30)、梅田・難波・天王寺などで開催する予定です。

 あつかう時代はおおよそ、11世紀~17世紀とします。個別の都市、個別のテーマをあつかう実証報告もあれば、問題提起、新しい方法論の提案も歓迎です。

 「国際シンポジウム」「比較都市史」と銘打った研究会は多いのですが、それぞれが自分たちの専攻(日本史なら日本史)での研究会と同じ内容、同じ手法で報告するだけなので、他の専攻の研究者にとっては基本的なところで入ってゆけない、追いてゆけない場合が大半ではないかと思います。

 本研究会の特色は、他の専攻の研究者に理解してもらえる、興味をもってもらえるように工夫した報告をしていただくことです。

 そして、ディスカッションにあたっては、他の専攻の研究者にコメントを事前に依頼しています。質疑はまず、他の専攻の研究者からはじめてもらいます。質疑に十分時間をとることで「消化不良」をできるだけなくしたいと思っています。

 どのようにすれば他の専攻の研究者に理解してもらえるような報告ができるのか。どのような討論をすればよいのか。その方法を見つけることは容易ではないでしょう。この研究会でも試行錯誤をつづけることになると思います。しかし、そうした報告を用意する、そうした報告を聞いて理解することが、自分の研究する都市に再度向きあい、その都市の本質をつきつめることになるのではないか、と考えています。

 比較することそのものが研究会の目的ではありません。比較することによって、自分の専攻する地域の都市とは何かを明らかにしたいと思います。また、他の専攻の都市研究の方法を学びたいと考えています。

 なお、研究会の名称は、伝統ある「比較都市史研究会」(本部=東京)に敬意を表し、それと区別するために「関西」「中世」を付け加えるなどしました。

※ 案内メールを希望される方は、以下までその旨、お聞かせください。
その際、お名前、メールアドレス、(差しつかえなければ、専攻分野、所属)もお知らせ下さい。
E-mail:niki★lit.osaka-cu.ac.jp  (★→@に変更)

研究会ホームページ:https://www.lit.osaka-cu.ac.jp/UCRC/ja/krgcsmc/index.html

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