日 時:2014年2月22日(土)14時〜17時
場 所:大阪市立大学文学部棟1階128室
※申込不要、入場無料

21世紀に入りますます進展するグローバル化とともに、かつて自明であった文化と場所との一義的な結びつきは急速に失われつつあります。ますます多くの人々が日々の生活のなかで「複数の場所との結婚」(ウルリヒ・ベック)を遂行し、多くの場所を移動しながら生活しています。そうした複数の場所との結びつきが生み出す対立や葛藤、アイデンティティの複雑化は、移民文学の伝統的な主題でしたが、それがいまや多くの人々に共有される経験となる状況が生まれているのです。また他方では、グローバル化の進展がもたらした、国民国家や国民文学という枠組みの相対化によって、移民文学それ自体のあり方にも大きな変化が生じています。今回のセミナーでは、ドイツ語圏およびフランス語圏の移民文学を研究されているお二人の優れた研究者をお招きし、今日の移民文学が描き出すトランスカルチュラルな経験の諸相を議論します。奮ってご参加ください。

※チラシのPDFはこちらからDLできます。

■研究報告1
浜崎桂子(立教大学異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科准教授)
「移動し変容するアイデンティティ −ドイツの移民文学から−」

概要:移民たちは、必ずしも、祖国とホスト社会、二つの文化の間に位置しているわけではない。ドイツの移民文学に見られる、二極をこえて複数の場所、文化の間を移動する視点を通して、変容するアイデンティティの形とその可能性を論じる。

■研究報告2
真田桂子(阪南大学流通学部流通学科教授)
「〈移動文学〉の浸透とフランス語圏の変容 −移民作家受容の比較的見地から− 」

概要:80年代にカナダの仏語圏ケベックにおいて興隆し欧州へも波及した「移動文学」(l’écriture migrante)に注目しつつ、主にケベックとフランスの移民作家の受容について社会的な背景の違いに留意しながら比較検証し、近年のフランス語圏の変容についても考察する。

■司会
海老根剛(大阪市立大学大学院文学研究科表現文化学専修准教授)

■主催
大阪市立大学大学院文学研究科「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム〜EU域内外におけるトランスローカルな都市ネットワークに基づく合同生活圏の再構築」

■お問い合わせ
頭脳循環(EU TransNet)事務局
ishikawa[at]lit.osaka-cu.ac.jp([at]を@にかえて送信してください)

※詳細はこちらをご覧ください。