大阪市立大学 国際学術シンポジウム2021オンラインセミナー・シリーズ メインセミナー・講演会 「近世~近代日本・アジアの周縁的社会集団と史料」

Hero image: 「道頓堀角芝居」(『浪花百景』、大阪市立中央図書館HPより)


大阪市立大学が、2017~19年度に進めた国際共同研究(JSPS国際的な活躍が期待できる研究者の育成事業「周縁的社会集団と近代―日本と欧米におけるアジア史研究の架橋」、略称「育成事業」)では、アジア諸地域の近世(江戸時代)~近代(明治以降)の周縁的社会集団(乞食・非人や日雇労働者、遊女、宗教的少数者など)をめぐる新たな歴史像を、多角的に解明しました。また、事業終了後の2020年、文学研究科は、都市文化研究センター(UCRC)に「周縁的社会集団国際共同研究プラットホーム」を構築し、活動を展開してきました。

今回のセミナー・講演会では、日本の近世~近代における周縁的社会集団の世界とそれを解き明かす史料の特徴について、内外の研究者がオンライン討議を行い、他地域とも比較しつつ、その面白さを明らかにします。

第Ⅰ部(午前)は、大坂をはじめとする日本近世都市の社会集団を素材に、アメリカ東海岸の研究者をまじえて、その魅力を語り合います。第Ⅱ部(午後)では、中国の研究者を交えて、国際都市上海や日中貿易を素材に、様々な時代に東アジアを行き来した人々とその社会的実態に迫ります。ふるってのご参加をお待ちしています。

チラシはこちら(PDF

 

  • 日 時 2021年12月18日(土)
  • 場 所 オンライン開催(遠隔会議システムZOOMによる配信)
    ※参加希望者は、事務局まで事前にメールでお申し込み下さい。会議ID・レジュメを送付します。

 

第Ⅰ部 日本9:00〜11:30 (アメリカ東海岸(19:00〜21:30)と繋ぐ国際セミナー)
〈近世・近代日本の周縁的社会集団―その世界史的位置〉

  • 報 告 塚田孝さん(大阪市立大学名誉教授、日本近世都市社会史・身分社会史)
    「近世大坂・道頓堀の社会=空間と周縁的社会集団の世界」
  • コメント① ダニエル・ボツマンさん(イェール大学歴史学部教授、日本近世・近代都市社会史)
  • コメント② マーレン・エーラスさん(ノースカロライナ大学シャーロット校准教授、日本近世身分社会史)
  • 質 疑 (進行)佐賀朝さん(大阪市立大学文学研究科教授、日本近現代史)

 

第Ⅱ部 日本14:00〜16:30 (中国 上海(13:00〜15:30)と繋ぐ国際セミナー)
〈近世・近代東アジアの社会集団―日本と中国の交流史から

  • 報告① 彭 浩さん(大阪市立大学経済学研究科准教授、近世東アジア域内貿易史)
    「近世貿易都市・長崎の「唐人」社会―18世紀を中心に」
  • 報告② 張智慧さん(上海大学文学院副教授、上海都市社会史)
    「国際都市・上海の日本人居留民社会―1920~30年代を中心に」
  • 報告③ 渡辺健哉さん(大阪市立大学文学研究科教授、中国近世・近代史)
    「幕末明治人の見た〈近代〉中国社会―岡千仞『観光紀游』を手がかりに」
  • 質 疑 (進行)佐賀朝さん

 

連絡・問い合わせ先

大阪市立大学国際学術シンポジウム事務局
〒558-8585大阪市住吉区杉本3-3-138 大阪市立大学大学院文学研究科 佐賀朝研究室気付
E-mail  internationalsymposium2021@gmail.com


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※本事業は、基盤研究(A)20H00030「近世巨大都市・三都の複合的社会構造とその世界史的位置―〈史料と社会〉の視点から―」(代表・塚田孝)の研究活動とも協力しています。