研究部会活動報告〔地理思想研究部会〕(2005年8月25日提出)
世話人:山崎孝史(代表)・荒山正彦・大城直樹・加藤政洋・鳴海邦匡・山口覚

1) 2年間の行事実績表
第76回 2003年11月15日(土) 関西大学(大会部会アワー、旧世話人による企画) 参加者75名
 ミニ・フォーラム 地理思想研究の回顧と現代的意義
  山野正彦(大阪市立大) 人文地理学会地理学史部会の遺産―テクストとしての景観
  久武哲也(甲南大) 地理思想(史)と地図(史)研究
  竹内啓一(一橋大・名) ナショナルスクール―消滅なのか、再編成なのか

第77回 2004年2月22日(日) K.G.ハブスクエア大阪 参加者40名
 環境・運動・地理学―人間環境関係への新たなアプローチ
  淺野敏久(広島大) 環境運動の地域差―国内事例研究ならびに日韓の環境運動比較から
  石山徳子(日本女子大・非) 環境正義運動―米国の事例
  中島弘二(金沢大) 抵抗の場としての「自然」―「社会的自然」研究の視点から

第78回 2004年3月31日(水) 京大会館 参加者21名
  Geraldine Pratt (University of British Columbia)
  Long tunnels, the home, and degenerate zones: some spaces of exception in the modern city
  ミニ巡検:祇園花街

第79回 2004年7月3日(土)  神戸市中小企業支援センター 参加者27名
  関根康正(日本女子大) <都市的なるもの>の現在をめぐって
  ミニ巡検:ハーバーランドと新開地周辺

第80回 2004年11月13日(土) 佛教大学(大会部会アワー公募発表) 参加者43名(公募応募者3名)
  前田裕介(九州大・研)
  D・ハーヴェイの実践と差異の諸問題─理論的普遍性と歴史地理的個別性の弁証法
  コメンテーター:堤研二(大阪大)

第81回 2005年6月25日(土) 大阪市立大学文化交流センター 参加者30名
  金子 淳(多摩市文化振興財団) 植民地博物館における「他者」の表象
  コメンテーター:島津俊之(和歌山大)

第82回 2005年7月30日(土) 大阪大学文学部(歴史地理研究部会と共催) 参加者53名
 新しい「都市プラン」論の地平
  佐藤賢一(電気通信大) 近世日本朱子学と測量術
  鳴海邦匡(大阪大) 「プラン」としての近世地図
  千田嘉博(奈良大) 考古学・城郭研究と都市プラン研究
  コメンテーター:田原直樹(兵庫県立大)、藤田裕嗣(神戸大)
  司会:小野田一幸(神戸市立博物館)
  見学:大阪大学総合学術博物館

第83回 2005年11月12日(土) 九州大学六本松地区(大会部会アワー、公募発表取りやめ) 開催予定
  山崎孝史(大阪市立大) 認識論と地理学のポリティクス―英語圏政治地理学をめぐる4つの「事件」

2) 活動成果の概要
 今期の地理思想研究部会では(1)地理思想および思想史(知識社会学や現代思想という観点からの地理学の再定置)、(2)地理学方法論の有効性(GIS研究、質的アプローチなどをめぐる議論)、(3)地理学の理論的フロンティア(ポストモダン地理学、批判的アプローチの課題と可能性)、(4)地図史と環境史の展開(既存の地図学・歴史地理学的研究の再検討)といった4つの重点領域を設けた。
 (1)はいわば本部会の根幹を成すテーマであるが、旧世話人によって企画された第76回、文化人類学者関根氏による第79回、そして山崎による第83回(2005年大会部会アワー発表予定)がそれぞれ地理思想史、現代思想と都市空間、そして地理学の科学社会学といった話題を提供した。特に第76回は部会アワーとはいえ75名の参加者を集めるほどの盛会であった。
 (2)の領域については、今期の研究部会では十分に展開できなかったが、集中集会として企画された第77回が環境問題への地理学的アプローチを、同じく集中集会となった歴史地理研究部会との共催による第82回が都市プラン研究への学際的アプローチの可能性を吟味し、共に40名を超える聴衆を得た。今後に残された課題として、今日急速に汎用化し社会の各方面で活用されているGISについて、本部会が議論する機会を設けることが期待される。
 (3)の分野に関しては、来日中のPratt氏を招いた第78回がフェミニスト地理学のフロンティアを、先述の第83回集会がポストモダン地理学に対する批判のあり方を、公募発表者前田氏による第80回がハーヴェイの所論の再評価を、そして学芸員金子氏による第81回がコロニアリズムと博物館展示との関係を扱った。このようにフェミニズム、ポストモダニズム、マルキシズム、そしてポストコロニアリズムという広範な理論領域にわたる集会を開催できたことは評価されてよかろう。
 最後に(4)の領域であるが、地図史の分野では、先述の第82回集会が「都市プラン」論というオーソドックスな歴史地理学的研究に対し、地理思想やその他の学問領域から再検討を図る企画であったが、環境史という領域への接近は次期研究部会の課題としておきたい。
以上のように、本部会では、集会テーマの多様化に配慮する一方で、特定のテーマについて3名の発表者からなる集中集会を開催し、大会部会アワーでは発表者を公募した。こうした学会員の関心を集める工夫は一定の成果を見た。ただし、2004年の部会アワーにおいては3件の応募があったが、2005年については応募がなかったので、公募の形態について工夫・反省すべき点があろう。さらに、本部会は、6名の世話人に2名のオブザーバーを加えたが、メーリングリストを用いて8名全員が議論と意思決定に参加できる体制をとったことは、実効性のある部会運営を図る上で非常に有効であった。最後に、各世話人の公務を配慮して、年間標準集会開催数を3回に設定したが、テーマと発表者を精選することや、部会ホームページ・ポスター等での広報活動に力を注ぐことによって、各集会の参加者数を若年層中心に30名前後に維持できたことを付記しておく。

3) 活動成果報告
@ 活動の概要
 今期の地理思想研究部会では(1)地理思想および思想史(知識社会学や現代思想という観点からの地理学の再定置)、(2)地理学方法論の有効性(GIS研究、質的アプローチなどをめぐる議論)、(3)地理学の理論的フロンティア(ポストモダン地理学、批判的アプローチの課題と可能性)、(4)地図史と環境史の展開(既存の地図学・歴史地理学的研究の再検討)といった4つの重点領域を設けた。
 (1)はいわば本部会の根幹を成すテーマであるが、前年度世話人によって企画された第76回「ミニ・フォーラム 地理思想研究の回顧と現代的意義」では、地理思想研究部会の前身である地理学史部会以来の地理思想(史)研究が、長年活動に関わった3名のシニア研究者によって振り返られ、京都大学を中心とする「スクール」が果たした役割や今後の地理思想研究の展望について議論された。大会部会アワーとはいえ75名という規模の聴衆を集め、盛況であった。現代思想という観点から地理学を再定置する上で興味深い発表であったのが、文化人類学の見地から都市のストリート空間に着目した関根康正氏による第79回「<都市的なるもの>の現在をめぐって」である。発表後に神戸市の旧市街地と再開発地区を巡検することで、都市空間をめぐる「意味づけの闘争」の意義を理解することができた。また科学社会学的な見地からは、今期代表世話人であった山崎孝史による第83回「認識論と地理学のポリティクス」が英語圏における認識論をめぐる学界内の対立・論争について紹介する予定である。
 (2)の領域については、今期の研究部会では十分に展開できなかったが、集中集会として企画された第77回「環境・運動・地理学」が、若手地理学者を中心に展開している環境問題研究へのアプローチについて様々な事例と観点から議論した。日曜日にも関わらず多数の参加者を得たことは、この問題への関心の高さを物語っていた。また同じく集中集会となった歴史地理研究部会との共催による第82回「新しい『都市プラン論』の地平」も、城下町研究における形態論的アプローチの新たな意義を多面的かつ学際的に論じた意義深い集会であった。これら集中集会はいずれも40名以上の参加者を集め、この種のテーマが会員の関心を喚起したことが確認された。今後に残された課題として、今日急速に汎用化し社会の各方面で活用されているGISについて、本部会が議論する機会を設けることが期待される。
 (3)の分野に関しては、来日中のGeraldine Pratt氏を招いた第78回" Long tunnels, the home, and degenerate zones"が、先住民やフィリピン出身の女性たちが、ヴァンクーヴァーの特定の都市空間内で置かれている過酷な例外的状況を報告し、フェミニスト地理学のフロンティアについて議論が深められた。先述の第83回集会においては、マイケル・ディアに代表されるポストモダン地理学が学界においてどのように批判されたかが検討される予定である。3件の公募候補から選ばれた前田裕介氏による第80回「D・ハーヴェイの実践と差異の諸問題」は、ハーヴェイの所論における理論的普遍性と歴史地理的個別性の弁証法について再評価したものであり、マルキスト批判地理学の有効性が主張された。また近代日本の植民地博物館における帝国主義と他者表象との関係を扱った学芸員金子淳氏による第81回「植民地博物館における『他者』の表象」も(ポスト)コロニアリズムと地理学との関係を示唆する刺激的な考察であった。このようにフェミニズム、ポストモダニズム、マルキシズム、そしてポストコロニアリズムといった広範な理論領域にわたる集会を構成できたことは本部会の主要な成果であるといってよかろう。
 最後に(4)の領域であるが、地図史的分野では、先述の第82回集会が「都市プラン」論というオーソドックスな歴史地理学的研究に対し、地理思想やその他の学問領域から再検討を図るという意欲的な企画であり、議論が多岐にわたったものの今後の関連領域間の学際的な研究展開が期待される有意義な集会となった。聴衆も多く、他の部会との共催という機軸が発展性をもつ議論の場を提供しうるということが再確認できた。もう一方の環境史という領域への接近は次期研究部会の課題としておきたい。

A 部会運営をめぐる評価と問題点
 本部会は今期で80回を超える集会を開催しており、これまで約20年間継続されてきたことになる。人文地理学会でも歴史地理研究部会に次ぐ伝統を持つばかりでなく、部会の活動が日本の人文地理学における地理思想研究を先導し、学界においても重要な役割を果たしてきた。しかしながら、本部会がそれぞれの活動期間において具体的な研究課題を果たすべく活動してきたかは疑問である。少なくとも今期への活動継続が何らかの研究課題と関係した必然性を持つものでなかったことは率直に認めざるを得ない。2002-2003年度の代表世話人(堤研二氏)との間でもそうした継続常態化の是非をめぐって議論したが、各期の世話人が必ずしも主体的に部会運営を「発起」したわけではない以上、長年にわたって継続された部会活動に終止符を打つ決断も主体的に下しにくいという構造的問題を本部会は抱えている。また世話人の世代交代が進むつれ、本部会を担ってきたシニア地理学者の業績を顧みれば、部会活動を停止することが一層躊躇されてしまう。しかし、2000年における将来構想検討委員会の答申と学会としての対応指針(人文地理52-6、95-98頁)に示唆されているように、研究としての必然性に欠ける部会の継続は活動の停滞を生み出しかねず、今期の継続にあたってもそうした弊害を生み出さないよう運営にとりわけ腐心したことを強調したい。以下では、本部会が特に留意した運営上の諸点について記しておく。
 本来部会の設立や継続は特定の研究課題をめぐって行われるべきかもしれないが、上に述べたように今期の部会にそうした総合的な課題があったわけではない。今期の世話人は前活動期間から留任した5名に、新たに就任した1名から成っており、いずれも30代から40代前半にかけての若手研究者であるが、地理思想研究において一定の業績や知見を有していた。このことから、前活動期間に引き続き今期の部会でも各世話人が自らの専門領域に即した集会を企画するという方針で臨んだ。これは継続が常態化した部会において個々の集会を興味深いものとし、関与する世話人にとっても有益なものとするには有効な方法であった。一つ間違えば総花的な企画運営にはなるが、実際には各集会の参加者も少なくなく、個々の集会をまず魅力あるものにする工夫が部会運営全体を活性化する上で有効であったと判断できる。また、以下にも述べる世話人の公務現状を鑑み、ノルマとして集会開催をこなすのではなく、年間の標準集会数を4回から3回に減らし、テーマと発表者を精選する方向で臨んだが、結果的に集中集会はじめ、多くの集会において参加者を若年層中心に30名以上獲得することができた。30名未満の集会は週末以外の開催や、その他の地理学関係の集会との同日開催であったことが影響していると思われる。
 次に、先述した2000年の将来構想検討委員会の答申において、例会や部会の活性化は「全国の会員に対するサービス強化」上必要とされているが、この答申においてサービス提供者として位置づけられる部会世話人の現状に触れておきたい。本部会の世話人はいずれも関西では地理学において有力な大学に所属しており、部会活動期間中に学会の評議会や委員会にも籍をおいた者ばかりである。また自らの研究の集成や本務校の業務においても多忙になりつつある世代である。もとより多忙なのはこの世代だけではないが、各大学での(地理学)新規採用枠の縮減を含む法人化とリストラの環境下で、業務上のプレッシャーはこの世代に対しても高まりつつある。
 このような状況下で会員をサービスの提供者と享受者(答申の文脈に沿えば関西以外の会員や学生会員)に二分し、そうした観点から部会運営を位置づけることは適切とは思えない。実態から判断すれば、本部会の世話人は学会運営に対する自発的協力者としての性格が強く、通常の学会役員に対するような物理的対価を受けるわけでもない。本部会の世話人は会員へのサービス提供者としての義務感だけで運営に携わっているわけではないのである。したがって、世話人の意欲喪失や過剰な自己犠牲を避ける意味でも、会員へのサービスを過度に意識するより、世話人の研究領域・業績に結びつく集会を企画・開催することで、結果的に会員の関心をも喚起するような方向を模索することのほうが、より合理的と考えられた。また、一部の会員について、学会運営への参加を促すことなく、サービスの享受者に留めてしまうことは、会員の受動的態度を助長しかねず、学会の将来的発展にはむしろマイナスであろう。部会運営に関しても、関心を持つ学生会員などの関与をある程度可能とすべきである。
 よって、学会が期待するサービス提供という点から自己評価すれば、本部会は決して優等生ではなかった。将来構想委員会の答申にある「学会活動の国際化の要請に対応する」ための来日外国人の招聘講演は、本部会の場合は第78回一度だけしか企画していない。しかも、これは偶然オブザーバーの1人から開催を持ちかけられたために可能となったのであり、事前に計画していたわけではない。発表者の滞在スケジュールの都合で集会を週末に開催できず、発表や質疑の通訳サービスをめぐって通常部会以上の配慮も必要であった。特にそうした外国人を招聘しうる科研費グループとの連携でもない限り、計画的に部会運営に組み込むことは一般的に困難であろう。それ以前に、外国人をスピーカーとすることが、直ちに部会の国際化を意味するわけでもあるまい。
 また、将来構想委員会の答申には明示されていないが、大会と並んで部会の地方開催も集会理事から再三要請を受けた。しかし、本節の冒頭で述べたように、本部会の継続形態を鑑みれば、地方開催を行うだけの財源が十分ではない(つまり、世話人に旅費を支給できない)し、世話人をとりまく現状から、敢えて部会を基礎に一定の財源を持つ研究グループを立ち上げていくだけの余力もなかった。したがって、本部会は関西以外での開催は基本的に考慮せず、京阪神間で偏りなく開催することを心がけた。関西以外の会員のことを考えれば申し訳なく思うが、大会の地方開催を通して補ったということで、ご海容いただきたく思う。
 ただし、本部会では京都で開催された2004年の大会部会アワーで発表者を公募し、九州大学からの発表者を招くことができた。修士課程修了者以上の3名の応募者がエントリーし、応募書類に関する数次の選考を通して1名を選出した。この公募発表には、選考発表というカテゴリーを創出することで大会発表の質を向上させ、会員が平等にエントリーできる発表機会を設けるという二つの意味があった。しかし、選考用論文の提出を義務付けた2005年大会での公募は応募者がなかったので、今後の公募実施に際しては再考の余地があると考えられる。なお、発表者の公募についての詳細は部会ホームページ(http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/~yamataka/shiso.htm)に掲載されているのでご参照いただきたい。
 最後に、本部会では6名の世話人が運営を担う一方で、福田珠己氏と吉田容子氏をオブザーバーに加え、メーリングリストを用いて8名全員が部会運営について討議し、意思決定に参加できるシステムを採用した。メーリングリストを通して部会構成員が常に部会運営の流れを把握できるようにしたことは、円滑で実効性のある運営を図る上で非常に有効であった(2年間で投稿は280件以上であった)。今後は地理思想分野に関心を持つ会員にもメーリングリストを拡張していくことで、部会運営に資する人材と経験を蓄積していくことも必要であろう。また、運営や集会の経過と成果を直ちに公開できるよう、新たにホームページを立ち上げた(先述のURL参照)。会員による頻繁なアクセスがあったようであるが、今後は部会アーカイヴスとしての充実とともに、掲示板を設けるなど会員とのより双方向的なコミュニケーションが図れるよう工夫することが課題であろう。加えて、各種学術系メーリングリストを活用し、ポスターのデザインを工夫するなど活動の広報に努めたことも、若年層中心に比較的多くの参加者を惹きつけることにつながったと思われる。

B 本部会の存在意義
 過去2年間、会員諸氏におかれては、本部会の運営について様々にご評価いただいたようであるが、以上はそれに対する世話人からの率直かつ真摯な回答である。今や異なった性格を持つ4つの部会が並立する以上、それぞれの部会が活性化していく方途は一様ではあるまい。本部会は次期も継続することを決定しているが、実際には部会構成員の半数以上は継続に反対し、休止ないしは科研費などを基盤とする実質的な研究グループと連携する必要性を感じていた。しかしながら、上にも述べたように、本部会が今期の集会に多くの(特に若手)参加者をひきつけたことは、手前味噌ながら本部会が地理思想分野における多様で斬新な研究課題を、それなりに魅力的な構成で会員に提供してきたことと、そうした部会活動への会員の期待が引き続き存在することを意味している。
 学会が期待するように、明確な研究課題と活動基盤を持つ部会が期間を限定して活動することは一つのモデルかもしれない。しかし、少なくとも本部会の意義はそうした点には必ずしもないことをわれわれは確認した。むしろ、地理学(そして日本)内外で変転していく地理や空間をめぐるより根源的な問題群に接近していく、即応性と柔軟性を持った集会組織として継続されていくことに、本部会の存在意義はあるようにも思える。これは20年に及ぶ部会と会員との相互作用の中で構築されてきたものだけに、一期だけ担当する世話人が簡単に否定・改変しうるものでもない。地理という思想、言い換えれば地理学の本質を探究するという課題は、おそらく永久にわれわれを捕らえて離さない。したがって、サービス化や国際化という尺度だけで本部会を評価するのではなく、常に再定義と再評価を繰り返していく独自性と「厳しさ」を持つ部会として、学会と会員諸氏の更なるご理解・ご支援と、次期世話人の一層の研鑽を期待して活動報告を締めくくりたい。(文責:山崎孝史)