◆第85回地理思想研究部会　掲示用ポスター

共催：
大阪市立大学地理学教室
科学研究費（基盤研究(B)）「グローバル化時代における公共空間と場所アイデンティティの再編成に関する研究」（研究代表者　高木彰彦）

日時：

2006年7月8日（土）午後2時から5時

場所：

大阪市立大学医学部医療研修センター会議室1、2（あべのメディックス8階）
JR天王寺駅下車西へ徒歩5分　電話06-6645-3401
URL：http://www.med.osaka-cu.ac.jp/msec/koutu.html

テーマ：

新しい地政学−9/11後の世界への政治地理学的アプローチ

冷戦の崩壊から9/11を経て今日に至る混沌とした国際情勢を地理学はどのように捉えうるのか。発表者は、1980年代以降に英語圏において"New Geopolitics"として再構築された政治地理学の分野をリードしてきた在米アイルランド人研究者であり、実証主義ならびに批判理論という異なった認識論から今日の世界政治を語る。日本の人文地理学において必ずしも主流ではない対象・分析スケール・方法論をもとに日本から世界を見る新たな視角を切り拓きたい。

研究発表：

Understanding the Political Geography of Civil Wars in the Post Cold War World
John O'Loughlin （Univ. of Colorado at Boulder）

Concepts for the Critical Study of Geopolitics
Gerard Toal 〔Gearoid O Tuathail〕（Virginia Tech and State Univ.）

発表者プロフィール：

John O'Loughlin（ジョン・オロッコリン）
アイルランド出身。アメリカ合衆国、コロラド大学ボールダー校、地理学科・行動科学研究所教授。欧米における選挙、ポスト冷戦期の旧ソ連・東欧における民主化・内戦に関する政治地理学的研究で著名。"Political Geography"誌（Elsevier社）の創刊以来の編集者。編著"Dictionary of Geopolitics"(Greenwood Press, 1994)は『地政学事典』（滝川義人訳、東洋書林、2000）として日本でも刊行。

Gerard Toal/Gearoid O Tuathail（ジェラード・トール/ガローゲ・オトゥホール）
アイルランド出身。アメリカ合衆国、ヴァージニア工科州大学首都地域校、公共国際情勢修士課程担当教授。アメリカ外交に関する批判地政学研究の第一人者。主著"Critical Geopolitics"(University of Minnesota Press, 1996)、共編"Geopolitics Reader 1st and 2nd ed."(Routledge, 1998 and 2006)。主要論文2編が日本語にも翻訳。

司会：

森正人（三重大）

企画・通訳・趣旨説明：

山崎孝史（大阪市立大）

備考：

発表は英語で行われますが、質疑には簡単な通訳がつきます。上記『地政学事典』および"Geopolitics Reader 2nd ed."の展示・販売も予定しています。

発表および討議内容

ホームへ戻る