第3回研究会(通算79回)

日時:

2004年7月3日(土)14時〜16時30分

会場:

神戸市中小企業支援センター8階 801会議室
(神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号 神戸ハーバーランド内)

(会場については http://www.kobe-ipc.or.jp/ をご参照ください。)

話題提供:

関根康正(日本女子大) <都市的なるもの>の現在をめぐって

現代社会において、<都市的なるもの>とは何か、を問うために、ストリート空間という都市に走る境界に注目する。ストリートは、「空間の表象」と「表象の空間」とのせめぎあい、あるいは相互の流用関係が展開する「意味づけの闘争」の場である。考察の場は1980年代後半以降の南インドの大都市チェンナイである。都市ストリートの中央で展開される「伝統の発明」的な都市祭礼ヴィナーヤガ誕生祭という大スペクタクルと、ストリートの縁辺の歩道で細々としかししたたかに実践される「歩道寺院」建設と経営という小スペクタクルとに注目する。両者の対照を通じて、フォーマルとインフォーマル、法と不法とが織りなす綾のような境界空間としても歩道空間を「下からの視点で」読み込んでみる。そこに、スーパーモダニティーに突き進む現代を生き抜く生活術、すなわち非場において場を創造する生の構え、身ぶりを発見する可能性を考察する。

関根康正編『〈都市的なるもの〉の現在』(東京大学出版会、2004年)をお持ちの方は当日ご持参ください。

ミニ巡検・懇親会:

部会終了後にハーバーランドと新開地周辺をめぐるミニ巡検を行ない、近傍での懇親会を予定しております。巡検・懇親会に参加を希望される方は加藤政洋 Masahiro_Kato@red.umds.ac.jp までご連絡ください。


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