大阪市立大学大学院文学研究科・文学部は、大学における授業の雰囲気や学内の様子を、高校生をはじめ大阪市立大学に関心を持つ人々にひろく体験してもらうために、2013年春の「文学部を知りたい人のための市大授業」を開催します。文学部の教員が自らの専門分野に関する講義を高校生向けに行います。
日時 | 2013年4月29日(月・祝)
第1時限 午後1時00分〜午後2時10分:講義
第2時限 午後2時20分〜午後4時:文学部生とのフリートーク |
会場 | 大阪市立大学杉本キャンパス1号館(下記アクセスマップページの中段ほどにキャンパスマップがあります。その中の1番が一号館です。) |
対象 | 高校生、予備校生等 |
定員 | 各授業につき100名 |
費用 | 無料 |
講義内容 | こちらをご覧ください。 |
申込方法 | (1)個人で申し込まれる方は、こちらをご利用ください→申込用ページ (2)葉書でも申込できます:
〒558-8585大阪市住吉区杉本3丁目3−138文学部市大授業係宛
(3)高校等から一括で申し込まれる方は、こちらをご利用ください(受講希望者住所氏名、所属(高校名など)、学年、受講を希望する講義名を明記してください。) →申込用ページ |
申込受付期間 | 平成25年3月11日(月)から4月22日(月)まで |
市大授業チラシ(PDF)はこちら です
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この授業では、大学で学ぶ哲学とはどんなものなのか、その基本性格について簡潔に考えてみることにしたい。哲学は、古い神話的思考にとらわれていた古代人が合理的精神にめざめたときに誕生した。したがって、世界と人間についていわば醒めた目で合理的に冷徹に捉えなおしていこうとするのが、哲学の基本的なスタンスだった。同時に誕生当時の哲学は、その原語である「philosophia」が「知への愛」という意味であることから分かるように、特定の分野やテーマに限定されない、いわば「学問一般」と言うべきものだった。このようにまず哲学の起源を明らかにし、続いてその後の哲学の歴史をごく簡単にたどる。そのことを通じて、現在の哲学のあり方を示すことにしたい。
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始祖神話とは民族の始まりを物語る神話のことで、これがあれば、その民族は同じ祖先から生まれた「単一民族」であることを意味します。朝鮮では、三国時代の高句麗やその兄弟国の百済では朱蒙(チュモン)を、新羅では赫居世(ヒョッコセ)を祀っていました。続く統一新羅ではもちろん赫居世でしたが、次の高麗は古代の強国だった高句麗を標榜していたので(名前が似てますね)、朱蒙を祀ったのです。ところが、高麗を倒した朝鮮王朝では檀君(タングン)や箕子(キジャ)を重視しました。このような始祖神の変遷には朝鮮が置かれた政治・社会的な状況が大きく影響しており、それは今日の韓国や北朝鮮にまで大きく関わっており、その理解にも役立つものなのです。
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「日本人は論理的ではない」とか「日本語は論理的ではない」という主張は、マスメディアなどでたびたび行われる。この授業では、人間の推論をテーマとして、比較文化的な研究を紹介しながらこの問題を検討する。推論とは、前提から何らかの結論を導く心の働きである。すでに行われた研究によれば、実際、日本人だけではなく多くの西洋人も「論理的ではない」思考を行っていることが示されている。一方、最近の研究では、中国人がアメリカ人に比べて、矛盾に気がつかない、さらには矛盾を好むような推論を行っていることも示されている。私は、この現象を、日本人も含む東洋人のコミュニケーションスタイルの特徴の反映としてとらえて、その文化的背景とともに議論したい。
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大阪市立大学が大好きで、文学部での学生生活を思いっきり楽しんでいる学生さんがたくさんいます。勉強、卒論、就職などについて、毎年入学直後に開催される新入生歓迎キャンプをはじめ、先輩が後輩を応援する企画がいっぱいあります。講義を聞いた後は、先輩と楽しく語り、大学生になった未来の自分を想像してみませんか。
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