| 言語情報コース (第1部のみ) | ||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 本コースの研究内容、特色 | ||||||||||||||
|
「言語情報コース」は、平成10年度に発足したコースで、文学部の中では「表現文化コース」と並んで最も新しいものです。 このコースの第一の特色は、言語文化学科の他のコースとは異なり、言語の枠を取りはらったところにあります。スタッフの担当語学は、英語・フランス語の二つにまたがっていますし、スタッフの専攻言語も、これら二言語に加えて、ギリシア語・ラテン語・スペイン語・カタロニア語のようなロマンス諸語、日本語・中国語、さらに満州語・女真語のようなアルタイ諸語や朝鮮語などをも含んでいます。 当然、専門科目の授業も、個別言語の枠にとらわれることはありません。つまり、言語を用いた情報伝達に関わるあらゆる分野が、このコースの研究対象になるわけです。より詳しく言えば、たとえば言語全般に関わる理論的諸問題の基礎的知識を習得することから始まり、ついで、外国語および日本語によるコミュニケーション能力をいかに開発するかについて実地の訓練(この中には、コンピュータ操作の訓練も含まれます)を受け、さらに、さまざまな場面での実際の言語使用(情報伝達)における諸問題を考察したり、異文化間の情報伝達に深く関わる個別言語および文化の比較・対照研究を行ったりする、ということが考えられます。 言語の理論に関する基本的問題は「言語学概論」で扱います。したがって、この科目は一回生での履修が望まれます。言語のしくみの研究やコンピュータの基本的操作法は「言語情報論」で、コミュニケーションに関わることは「言語教育論」の授業で扱います。言語使用の諸問題に関しては「言語応用論」で、言語の比較・対照研究については「言語比較論」で講義されます。そして、学生各自が選択した分野で「卒業論文」が書かれることになります。 「言語情報コース」の学生は、言語の構造と言語による情報伝達についてまず学習し考察します。言語にかかわる知見の応用や、複数言語(たとえば日本語と英語)の比較なども、本コースで行うことのできる研究です。また、このコースで提供される授業科目の中には、コンピュータを使用するものがあります。 たとえば、「言語情報論I」では、主にWindows系のパソコンを頻繁に使用します。学生は、Windows系パソコンの操作法についてまず学習し、次に、Word(もしくは一太郎)およびエクセルなどのソフトの習熟を前提とした上で、インターネットによるデータソフトの取り込みや、CD-ROMによるデータソフトの活用の仕方、OCRによる小説・雑誌の読み込み方などを学び、英語の語法分析や日英語の比較研究を行います。また、言語による情報の効率的な伝え方を意味論的・語用論的観点からの考察なども行ないます。 このように、本コースではコンピュータを重視し、コース専用の実験室もありますが、それは、あくまで、言語分析者にとって有益な機能をコンピュータが備えているからです。実際、コンピュータは便利な道具です。コンピューターを利用すると、言語分析は実に能率よく、かつ迅速に行えます。これまでの手作業では見えなかった言語の特質が、コンピュータの使用を通して見えてくることもあるでしょう。しかし、本コースでは、手段以上のものとしてコンピュータを扱うことはしません。なお、「言語情報論I」以外の講義の内容は次のとおりです。 「言語学概論I、II」では、言語の理論に関する基本的問題を扱います(一回生のうちに単位を取得するよう心掛けてください)。「言語情報論II」では、現代社会のさまざまな動きを映す鏡としてのことばの有り様と、情報を伝達する手段としての言語独自の仕組みについて論じます。また、「言語応用論I、II」では、主として認知言語学系および心理言語学系の知見をさまざまな事象に応用します。また、そうすることによって、言語学の常識を問い直します。 「言語比較論I・II」は、1つの言語だけではなく様々な言語を複眼的に見ることによって現れてくる諸問題を考察します。本学部で開講されていない外国語の初歩を扱うこともあります。 「言語教育論」では、まず、人間がどのようにして母語(第一言語)を習得してきたかを、生成文法論的視点から考察します。さらに、その母語習得に関わる理論が、外国語(第二言語)の習得にどれくらい応用可能なのかを検討し、それをもとにした言語教育のプログラムを模索します。第二言語特有の習得論をもとにした言語教育のプログラムの検討もあわせて行う予定です。 | ||||||||||||||
| 2 スタッフ | ||||||||||||||
7名の専任教員が、専門課程の講義と全学共通教育の外国語(英語)を担当しています。スタッフの専門分野は次のとおりです。
| ||||||||||||||
| 3 コース決定に当たっての心構え | ||||||||||||||
| 「言語情報コース」は、既成の枠におさまらない学習・研究を目指す学生のために新設されたコースであり、清新の気あふれる学生を担当教室は求めています。外国語が好きな学生で、言語、人間、および情報伝達について深く考えることを喜びとする学生がとくに歓迎されます。 | ||||||||||||||
| 4 大学院 | ||||||||||||||
| 本コースには、平成13年度より大学院が設置されています。さらに高いレベルの研究を志す両コースの学生のために、大学院前期博士課程(修士課程)および後期博士課程を新設し、意欲ある学生を受け入れています。大学院における名称は、言語文化学専攻言語情報学専門分野(専修)で、言語理論、文献情報学、コーパス分析、言語修得などに関しての研究を行ないます。 | ||||||||||||||
| 5 卒業後の進出分野 | ||||||||||||||
| 本コースの教育担当者は、インターネット等の新しいメディアの普及により今後ますます増大すると思われる言語情報を、量的にも質的にも適切に処理ができる力を学生が身につけることを願っています。したがって、理想的には、高度な情報処理能力と外国語運用能力が駆使される職場が本コース卒業生にふさわしい進出分野です。実際に考えられる分野としては、コンピュータ情報・文化・教育関係企業、国際関係企業、教職、官庁、図書館・資料館等の文化施設などがあります。 | ||||||||||||||
| 6 メッセージなど | ||||||||||||||
| 本コース担当教室は、言語に興味があるがコンピュータについても学びたいと考えている学生、言語とそれ以外の手段による情報伝達について広く研究することを望んでいる学生、英語に興味があるが日本語との比較もしてみたいというようなことを考えている学生を歓迎します。また、複数外国語のコミュニケーション能力を身につけたいと願っている学生、日本語による効果的な情報伝達の方法を探りたいと考えている学生なども、大いに歓迎します。 |