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井上 徹 文学研究科長・文学部長挨拶

現在の日本の大学は国際競争のなかにさらされ、グローバル化への対応を迫られています。70年代以降加速化したグローバル化は、国民国家の枠組みを超えた技術革新、経済システムの再編を飛躍的に進めましたが、その一方では、国家や社会、個人それぞれのレベルにおける様々な格差をもたらしています。国際水準の教育・研究、格差是正のためのシステム構築はそれぞれの課題に対応するものであり、現代の大学はこの両面への対応を迫られていますが、諸問題を解決するには地域に根ざした活動を進める必要があります。国際的連携を強化し、その成果を地域に還元し、地域社会のグローバル化を手助けすると同時に、地域社会を舞台として教育・研究の実験を積み重ね、グローバル社会に発信することです。このことがグローバル化にともなう教育・研究の世界標準化と各種の格差是正に役立つと考えます。

文学研究科・文学部はこうした課題に向かい合い、多彩な専門領域を生かして、日本を含むアジア、欧米が培ってきた文明の仕組みと現代の動態を解き明かし、グローバル化に対応できる教育研究体制を築いてきました。その大きな成果の一つは文部科学省21世紀COEプログラム「都市文化創造のための人文科学的研究」(2002年〜2006年)であり、事業の終了後も、都市文化研究センターを中心として、重点研究、インターナショナル・スクール、若手研究者派遣などの組織的事業を継続し、国内の各種研究機関との連携、欧米、アジア各国との国際関係を深めてきました。また、それらの研究成果を教育の現場や地域社会に還元することに努めてきました。

私たちとともに、大阪を実験の場として、世界に羽ばたく夢を実現してみませんか?チャレンジ精神を持つ皆さんを心より歓迎します。