2012年度の上方文化講座は、『絵本太功記』に取り組みました。講座は8月29日(水)~31日(金)の三日間、本学学術情報総合センター10階大会議室を会場に行われました。
授業には、東は新潟から西は福岡まで全国から集った市民受講生110名と学生40名が参加。技芸員の皆さんは、アルジェリア公演(津駒大夫師・勘十郎師)、三谷文楽(清介師)と、それぞれ八面六臂のご活躍の中、お疲れの色も見せず、例年以上に「文楽」を熱く語ってくださいました。
授業内容は以下の通りです。
授業日程
○8月29日(水)
(1)人形浄瑠璃における太閤記物(久堀裕朗)
(2)『絵本太功記』解説(久堀裕朗)
(3)『絵本太功記』(尼ヶ崎の段)講読(久堀裕朗)
(4)「光秀」というイメージ(村田正博)
○8月30日(木)
(1)明智光秀の人物と事績──再評価の試み(仁木宏)
(2)近代の太閤記物──講談本等の人物像を中心に(奥野久美子)
(3)『絵本太功記』──太夫・三味線の芸(竹本津駒大夫・鶴澤清介)
(4)『絵本太功記』──太夫・三味線・人形の芸
(竹本津駒大夫・鶴澤清介・桐竹勘十郎)
○8月31日(金)
(1)英雄の気と児女の情──劉知遠白兎記(松浦恆雄)
(2)近世大坂の芝居町──安井家の道頓堀開発と安井桟敷(塚田孝)
(3)桐竹勘十郎師に聞く──実演をまじえて(桐竹勘十郎)
(4)文楽の至芸──太夫・三味線・人形、三業一体の舞台
(竹本津駒大夫・鶴澤清介・桐竹勘十郎)