2010年度の上方文化講座は、『一谷嫩軍記』に取り組みました。講座は8月24日(火)~26日(木)の三日間、例年通り本学学術情報総合センター10階大会議室を会場に行われました。
8月の大阪は連日35度を超す異例の猛暑に見舞われましたが、受講生(学生50名、市民100名)は暑さをものともせず真剣に授業に聞き入っていました。ちなみに、市民の応募者中に占める近畿圏以外の居住者の割合は、今回実に15パーセント強に達し、本講座が全国的に認知されつつあることを物語っています。
講師陣および授業内容は以下の通りです。
授業日程
○8月24日(火)
(1)並木宗輔の浄瑠璃(久堀裕朗)
(2)『一谷嫩軍記』解説(久堀裕朗)
(3)『一谷嫩軍記』〔三段目〕講読①(久堀裕朗)
(4)直実伝承の虚実(小林直樹)
○8月25日(水)
(1)『一谷嫩軍記』〔三段目〕講読②(久堀裕朗)
(2)浄瑠璃の言語(丹羽哲也)
(3)『一谷嫩軍記』──太夫・三味線の芸(竹本津駒大夫・鶴澤清介)
(4)『一谷嫩軍記』──太夫・三味線・人形の芸
(竹本津駒大夫・鶴澤清介・桐竹勘十郎)
○8月26日(木)
(1)近世大坂の芝居地と遊女商売(塚田孝)
(2)楊家将の物語と芝居(松浦恆雄)
(3)桐竹勘十郎師に聞く──実演をまじえて(桐竹勘十郎)
(4)文楽の至芸──太夫・三味線・人形、三業一体の舞台
(竹本津駒大夫・鶴澤清介・桐竹勘十郎)