空間・社会・地理思想 8号 2-16頁, 2003年

Space, Society and Geographical Thought

地図で復元する近代京都市の歴史社会地理

ヴォー・ゴク・ハン*，木村大輔*，小林善仁*，塔筋岳史*，

藤井暁*，藤田真人*，水内俊雄**

Mapping of socio-historical geography of Kyoto from 1868 to 1945

Vo Ngoc Han, Daisuke Kimura, Yoshito Kobayashi, Takeshi Tousuji,

Akira Fujii, Masato Fujita, Toshio Mizuuchi

�T　はじめに

本稿は，大正期，昭和戦前期のいくつかの地理的変数を含む社会経済的な変数を地図化する作業を通じて，どのような京都市の都市空間構造が摘出できるのかを素描したものである。近代都市の都市化は一般的には，歴史的な市街地をその発展のコアとして，同心円状にその発展を外方に拡大してゆく。日本の都市の場合には，歴史的な市街地のコアは，大部分は城下町であり，近代化の契機は，明治維新以降の資本主義化，工業化，国民国家編成という要因により，都市に明瞭に刻み込まれ，都市化は，前近代期とは明らかに異なるプロセスで急激に進行することになる.。

京都市の都市発展は，一般的に工業化や行政都市化により牽引されることの多かった他の日本の諸都市に比較して，東京に遷都された都市の衰勢の挽回に，疎水事業や発電事業，電車事業，博覧会，平安遷都記念事業といった特異なイベントや事業により，都市開発をはかったことが注目されてきた。こうした要因による都市化は，既にいくつかの書物にて明らかにされている。京都市編『京都の歴史8　古都の近代』學藝書林，1975年，『京都の歴史9　世界の京都』學藝書林，1976年であり，地図化という観点からも足利健亮編『京都歴史アトラス』中央公論社，1994年，植村善博，上野裕編『京都地図物語』古今書院，1999年は，その特質をさまざまな角度から指摘しているといえる。

ひるがえって本稿は，むしろ一般的な都市発展を牽引した工業化や，都市社会地理の分野に属する社会事業施設の展開，あるいは労働運動の地理的分布などに着目して，京都ゆえに逆に意外と振り返られていなかった資本主義的な都市化がどのように見られたのかという側面に光を当てて，戦前期京都の都市化の特質，その社会地理を描写することに意を払った。そのために日本の近代都市の同心円的発達という特徴を地図化で明示することで，描写する地理的分布の説明力を高めることにした。

具体的には，本稿で使用するほぼすべての地図に（図1〜図9），江戸期の京都の市街地形態をかなり引き継ぐ明治20年ごろの歴史的市街地の輪郭と，大正末期から戦前期に大々的に施行された土地区画整理事業地区をあわせて載せた。一般的にこの歴史的旧市街地と，土地区画整理地区の間に位置する，明治末期から大正期にかけて市街地発展したエリアが，都市社会問題，貧困問題，住宅問題を集中的に抱える，インナーリングにあたる。京都ではそうした地区が，上述の地図化を通じて，明瞭に描き出されている。

この都市化の同心円状の発展プロセスは，市内交通網でも描写できる。各地図には加えて，当時の省線と，市内電車網を載せている。省線は明治中期までに敷設を完了するが，当時の市街地の縁辺部の外側を走るのが一般的であり，京都もその例にもれない。また市内電車網は，太線と太破線とに区別しているが（細線は狭軌線の北野線であり，それまでに廃線となった狭軌線は記していない），太線は，昭和2年4月1日時点の市電一期線（及び延長線）完了時の路線網である。太破線は，第二期線計画で昭和20年4月時点までに，新たに敷設されていた路線を示している。太線網は，明治40年に市議会で議決され道路格築及電気軌道敷設の計画にもとづいた第一期線網であり，歴史的市街地の狭隘な道路を拡築して，市内交通網を整備する，都市改造型の都市計画の反映である。そのネットワークは歴史的市街地を開削する形で，構築されていることが見て取れよう。

一方太破線は，郊外の都市開発の牽引車として広幅員街路に市電の組み合わせである第二期線網は，明らかに旧市街地を見事に取り囲む形で敷設されている。既成市街地改造を受け持った第一期線とは明らかに異なる性格で，特に外郭線と名づけられた。東山（百万遍以北），北大路，西大路，九条通りのループ線と，それを軸にした土地区画整理地区と組み合わせによる，実に見事な計画立った郊外開発が見て取れる。

このような同心円状の都市発展を各主題図に描きこみながら，次章以下で分析を行うが，使用地図に関しては，以下の通りである。市内の密な分布を描写できる大縮尺地図は，昭和15年製の京都市都市計画課作成の京都市街図を使用している（京都市都市計画課『京都市都市計画概要』昭和16年）。周辺の広範な京都市エリアを含めた小縮尺地図は，昭和33年製の京都市建設課作成の京都市街図を使用している（京都市建設局小史編さん委員会編『建設行政のあゆみ―京都市建設局小史』，京都市建設局，1983年）。

この作業は，筆者の一人である水内が，佛教大学大学院文学研究科で非常勤として，2002年度「日本史特殊研究�W」，「地誌学特殊研究」の授業を行い，授業課題としたレポートをまとめたものである。非常に不十分な検討にとどまっていることをあらかじめお断りしておきたい。

�U　戦前の工場分布よりみた都市空間構造

まず工場分布の推移から検討に入る。本章の分析で使用するのは，協調會編『全國工場鑛山名簿』の，大正11年，昭和7年，昭和12年発行分と，昭和17年12月に厚生省が発行した「常時使用労働者百人以上ヲ有スル　工場鉱山等調」である。昭和20年現在の京都市域を対象に，上述の資料に掲載された工場をすべて掲載したのが，文末の表１であり，その分布を各年毎に図示したのが，やはり文末の図１から図４である。300人以上の従業員を有する工場は，その工場名を付している。

１．大正11年　（図1市内／図1広域）

�@紡績・織物・撚糸・製糸業（白色・黒字）

これらの業種は西陣地区を中心として分布している。この地域に立地する工場の多くは織物・撚糸業であり，京都織物株式会社紫野工場以外は就労者数が100人前後の規模でしかないことが分かる。しかし，西陣以外の地域においては明治末期の市街地縁辺部で紡績業を中心とした大規模工場の立地が目立っている。このように西陣では小規模工場が密集し，その一方では大規模工場が京都市の市街地縁辺部に分散的に立地している。このことは，これらの業種における明確な特徴といえる。

�A染織整理其他ノ加工業（黒色・白抜）

この業種では，西陣・壬生・高野において分散的に立地している。これらは�@に付属するような形での分布となっているように見受けられる。しかし，市街地縁辺部，特に壬生地区に工場の立地も多くみられ，これにはその主となる業務が染織であること，及び製品として最終的に加工するということがその要因であると考えられる。

�B機械・器具・船舶車両・金属品・軍需品・航空機製造業，交通運輸業，金属精錬業（黒色・白抜下線）

これらの業種のほとんどが100人前後の小規模工場である。また，京都市全体に散在しており，西九条・岡崎において若干密集している地域が存在していたのみである。市街地ほぼ中央にも小規模であるとはいえ工場が立地しているが，そのほとんど市街地の縁辺部である。

�C上記以外の業種，化学，食料，印刷業など（黒灰色・白抜斜体）

この業種はやはり他の業種と同様に小規模工場数が多く，また丸太町通以南に分布するのみである。特に，その多くは鴨川，つまり琵琶湖疎水及び，伏見街道に沿って分布が見られる。

�D小括

大正11年における京都の工場分布は業種ごとに混在するといった状況はそれほど見られない。どちらかというと，西陣では�@，壬生では�A，西九条では�B，深草周辺では�C，岡崎では�@と�Bといったように産業別に地域的なまとまりが見られる。

また，就労者数300人以上の大規模工場はそのほとんど市街地東部に立地していた。この鴨川以東の左京区エリアは，幕末期に武家地として土地開発され，その後空閑地となっていたエリアが，工場地として転用された例が多い。特にこの時期で特徴的なことは，市街地縁辺部とはいえ市街地に隣接していたものや市街中に立地する工場が比較的多く存在していた点である。このことにはやはり用地の確保という点において，現在よりもはるかに市街地化の進んでいなかった明治末期までの都市化段階であったため，利便性があり，進出も可能であったからであろう。

これらのことから当時においては，産業別に小規模工場の比較的集中する地域が京都市街地縁辺部にみられる。しかし，大規模な密集地域といことになると，岡崎と伏見町に大規模工場が散在するのみであり，地域的に工場地帯といえるほどのエリアが京都市内にはまだ存在していなかったと言える。

２．昭和７年　（図2市内／図2広域）

�@紡績・撚糸・織物・製糸・組物編物業（白色・黒字）

　これらの業種は新規に操業した工場と既存の工場とあるが，大正11年と同様に西陣地域を中心に分布している。また郊外に工場が分散的に立地している点についても同様である。業種別に見ていくと，紡績業は上京区高野上開町の鐘淵京都支店(2)を始め比較的規模の大きな工場が各地に展開している。大正11年に確認された7工場のうち6工場が同じ場所で操業しているものの，鐘紡上京工場以外の工場で従業員数が減少しており，昭和恐慌下，事業規模を縮小したものと思われる。また，撚糸業もその数を減らしており，なかには工場を郊外に移転する企業も見られた(7)。

紡績業や撚糸業が規模を縮小・減少したのに対し，織物業は工場数が12箇所から18箇所に統計上増加しており，とくに上京区西陣地域とその周辺に，新たに8箇所確認でき，この点が極めて特徴的である。また，組物編物業については，中京区西ノ京に１箇所見られる。

�A染色整理其他ノ加工業（黒色・白抜）

　この業種は，織物業と同様に新規操業の目立った業種である。既存の工場に関しては，19箇所あった工場が7箇所に減少しており，このうち郊外に工場を移転したものが一箇所確認できる。地域的に見ていくと高野・壬生・西陣の各地区で工場数の減少が目立った。

これに対し新規に確認できた工場は17箇所あり，その多くが左京区，右京区，下京区の京都駅以南といった市街地の周辺部に多く立地している。従業員数は300人を超える工場（62，75）から50人程度の小規模な工場まで様々ある。

�B機械・船舶車両・器具・金属品の各製造業（黒色・白抜下線）

機械・器具・金属品の各製造業は，京都市内各地に点在しており，地域的な集中は京都駅周辺において若干見られるだけである。また，従業員数も様々であるが，これらは全て中小規模の工場である。

�C上記以外の業種，化学，食料，印刷業など（黒灰色・白抜斜線）

この業種には，窯業・醸造業・印刷業といった京都ならではの産業が含まれるが，工場規模・従業員数とも大正11年と同様に，小規模なものが目立つ。しかし，なかには窯業のように東山区福稲地区に集中する業種もある。

�D小括

この時期の特徴を工場分布の点に注目して地域別に見ていくと，西陣地域には織物業とそれに関連する産業の工場が多く分布している。この他，高野・西ノ京・壬生・西七条・京都駅周辺・深草・伏見の各地域に工場が分布しているが，大正11年の段階で確認された業種ごとの地域的まとまりは，西陣以外の地域では確認できなかった。しかし，市街中心部における工場の減少や南部地域（京都駅以南・深草）で見られた工場の増加といった点に関しては，昭和７年段階での京都における工業の特徴を示していると言える。

　

３．昭和12年（図3市内／図3広域）

�@紡績・織物・撚糸・製糸業（白色・黒字）

大正11年からこの業種の分布をみると，その規模・場所・工場数は継続的である。ただし，織物業においては工場自体の入れ替わりが激しい業種である。その一方で，撚糸・製糸業は廃業する工場とそうでない工場とが明確に区別でき，紡績業ではほぼ一定の水準を保ち，継続的である。

このように，これらの業種ごとによって違いが見受けられる。しかし，地域的な特徴という面から見た場合には，西陣では小規模工場が密集し，その一方では大規模工場が京都市郊外に分散的に立地している。このことは，これらの業種における明確な特徴といえるのではないだろうか。

�A染織整理其他ノ加工業（黒色・白抜）

　この業種の明確な特徴として挙げられることは，新規に立地する工場が多いことである。昭和7年からは継続性が見受けられるが，大正11年からの継続性は極めて少ないと言える。

　また，分布から見ても大きく変化していることが分かる。昭和7年以前には，集中して分布するような地域は存在していなかった。しかし，昭和12年の段階では，市街南東〜南，特に壬生・西京極，そしてその性格は違うと考えられるが西九条において，地域的にまとまって分布している。西南部地域への工場地化が決定的にうかがわれるといってよい。

�B機械・器具・船舶車両・金属品・軍需品・航空機製造業，交通運輸業，金属精錬業（黒色・白抜下線）

　これらの業種は岡崎・円町周辺・西九条に多いことが分かる。ただし，その主たるものは，器具製造・金属品製造業である。この業種で特徴的なことは，大正11年・昭和7年と比べると工場就労者数が次第に増加し，大規模工場化していったことが分かる。特に西九条方面への進出が目立つ。

�C上記以外の業種，化学，食料，印刷業など（黒灰色・白抜斜体）

　この分布は，これ以前から継続的やはり分散的であるが，東九条を中心に分布していることが分かる。

�D小括

この時期の特徴は，戦時期に突入して，京都も重化学工業をベースとする工場の著しい進出を南部や，西南部，西部でみたことである。昭和7年と12年の比較では，工場分布の粗密が顕著に見られよう。これ以降，洛南工業地帯の都市計画事業をベースにした，戦時工業都市化する京都のもうひとつの特質が端緒が地理的にうかがえよう。これは次期の昭和17年に一層進行することになる。

４．昭和17年（図4市内／図4広域）

日中戦争，そして太平洋戦争へと突入していく中で産業界を取り巻く環境は大きな変化を見せた。まず昭和13年に政府による人と物資の動員を可能にする「国家総動員法」が施行され，戦時生産体制の礎が築かれた。次いで昭和15年には「奢侈品等製造販売制限規則」が定められることにより，生活用品の生産が規制された。翌昭和16年には「企業許可令」が公布され，政府による企業整備が強力に進められていった。このような状況の中で京都の工場分布はどのような変化を見せたのか，考察を進めたい。

本節で使用する資料は，これまでの協調会資料とは異なり，昭和17年12月に厚生省が発行（機密取扱）した「常時使用労働者百人以上ヲ有スル　工場鉱山等調」である。本資料はそのタイトルにも明記されているように基本的に従業員が百名を越える工場を記載対象にしている。したがってそれ以下の小規模な工場の分布や産業構造の変化については言及できない。しかし本資料には「事業場名簿」以外にも各種統計資料が充実しており，戦時下京都の工場立地や産業構造の変化についての基礎的考察を進める上で支障はないと考えられる。　

昭和17年の京都府内の規模別工場数は100人以上が最も多く99工場である。次いで500人以上が14工場，1,000人以上が13工場，5,000人以上が2工場，10,000人以上が１工場と続く。この中で最も従業員数多い工場は32,975名の工員を有している。しかしこの工場は統計表でのみ確認でき，京都府の事業場名簿には見あたらない。したがって労働者数の覧が空白である舞鶴の第三海軍火薬廠（爆薬）・海軍工廠または宇治の東京第二陸軍造兵廠宇治製造所（火薬）・粟田村の第31海軍航空廠が，労働者隠匿工場に該当することになる。

「工場鉱山等調」第十三表　府県別規模別事業場並労働者数調によると京都府の労働者数102,237人（男78,776人・女23,461人）であった。まず，この中で，軍工廠で労働に従事していた労働者数を割り出すことにする。

第二十三表事業場名簿京都府には従業員数が空白の軍工廠が4件存在する。

「工場鉱山等調」第十三表　府県別規模別事業場並労働者数調のデータと照らし合わせると軍工廠は一万人以上，五千人以上，千人以上，五百人以上の工場が各一件ずつ存在したことが分かる。

　　　　　　　　　総数　　　事業場名簿　　　軍工廠

一万人以上　 1　 （該当工場なし） 1

五千人以上　 2　 （一件該当なし）　 1

千人以上　 13 （同上）　　　　 1

五百人以上 14 （同上）　　　　 1

百人以上　 99 （全て該当）　　 0

したがって，

32,975（一万人以上労働者総数）−0（該当工場なし）＝32,975

12,747（五千人以上労働者総数）−6,317（島津製作所三條工場）＝6,430

24,572（千人以上労働者総数）−20,701（12工場労働者総数）＝3,871

9,437(五百人以上労働者総数）−8,637（13工場労働者総数）＝800

総計　44,076

　以上の検討から昭和17年当時京都府の労働者総数の実に43.1%（44,076人）もの人々が軍工廠で働いていたことが分かる。また事業種類が「軍需品」や「砲弾機械」という工場や，「当該事業場管理ノ種別」に陸・空・海・徴と記されている工場も軍需工場として労働者数を加算すると，44,076（軍工廠労働者）＋19,941（軍需関係？工場労働者数）＝64,017となり，実に総労働者数の約62%が軍事産業に携わっていたことになる。

この傾向がいつから現れ始めたのか，全国的なものなのか，比較する統計資料を入手していないので本稿では明らかにできないが，この昭和17年当時の京都（府）は極めて軍事色の濃い地域になっていたことが推定できる。

では現在の京都市域にはどのような工場分布の特徴があったのだろうか。事業場名簿には129件の工場名が記載されている。この内現在の京都市域に立地した工場は92件あり，現在の市域に多くの工場が集まっていたことが分かる。

�@紡績・織物・撚糸・製糸業（白色，黒字）

「第十八表　前年トノ比較表」によると全体の労働者数は増加傾向にあるの中で，昭和12年時従業員数に比べると紡績業の工場数・労働者数は共に減少傾向がみられる。紡績業の低迷の要因として，昭和15年に施行された「奢侈品等製造販売制限規則」による生活用品の生産が規正されたことが考えられる。また労働者の減少原因として徴用による軍需工場への配置転換なども考えられる。

紡績業は他の業種に比べ圧倒的に女性工員が多数を占める業種（総計14,447名の内，女性工員は11,566名で紡績業に従事する工員の80%以上を女性が占めていた）であった。工場分布は昭和12年時と比べても大きな変化は見られない。明らかな軍需転換工場は，鐘ヶ淵紡績上京工場(3)であり，昭和17年には，日本国際航空工業株式会社京都工場(232)に転換している。

�A染色整理其他ノ加工業（黒色，白抜斜体）

昭和12年時の工場数(従業員百人以上)は20件，昭和17年には15件の工場が存在していた。工場数的には大きな変化はないが，昭和12年以降に新設された工場が12件あり，資料上残存率は低くなっている。新設された工場は京都市西南部にまばらに分布しており，従業員数100人〜200人の工場が多数を占めている。

�B機械製造業・器具製造・金属品製造・船舶車輛・金属精錬・軍需品製造・航空製機製造（黒色，白抜下線）

この分類群の工場は昭和12年の25件から44件と大幅に増加した。特に機械製造業は1件から13件と激増した。大正11年から継続して統計に現れる壽製作所は壽重工業と名称を改め，従業員数も1,000人を超えている。また，壽重工業は東九條松田町に従業員数2,000名を越える軍需品工場を展開している。昭和12年以降に新設された工場の従業員数は最低が122名，最高が660名と比較的従業員数の多い工場であった。

器具製造業では市西部への大規模工場の展開が顕著となり労働者数も激増する。市内最大の工場規模を誇る島津製作所三條工場には6,000名以上の労働者が労働に従事していた。また，運輸業種の進展もめざましく，9件の増加がみられる。

工場分布の特徴は，ほとんどが，南部及び，西南部，西部へと展開するようになり，特に島津製作所各工場，島津系列の日本電池各工場，壽重工業，日新電機工場などのように，多くの軍需関連の大工場が市の西部，西南部に立地している。また，伏見や山科にも大規模工場の展開がみられるようになる。現在の工業都市京都の一側面をなす基盤が洛南，梅津方面に築かれたといえよう。都市計画的には，こうした工場の進出地区のかなりが，土地区画整理施行地区であったことが，図4からはうかがえよう。

実際，昭和13年9月に認可され，昭和●年着工の，「京都都市計画工業地区土地区画整理事業施行区域」にその多くは含まれている。この工業ニュータウン計画は，戦後にその完全施工は持ち越されるが，上鳥羽127ha，吉祥院東72.3ha，吉祥院西80.5ha，吉祥院北79.9ha，西京極97.2ha(施行されず)，葛野248.2ha，太子227.1ha(施行されず)，太秦 100.2ha(施行されず)の，総計1032.7haときわめて広大なものであった。この時期にはまだ進出していないが，梅津には，昭和19年には，三菱重工業株式会社京都機器製作所が進出し，梅津方面の工場地区化に拍車がかかった。

※本節の参考文献

池田一郎・鈴木哲也『京都の「戦争遺跡」をめぐる』新装版　つむぎ出版　1996

�V　戦前の社会福祉施設よりみた都市空間構造

本章では，明治期から戦時中までの社会福祉施設の分布を検討する。京都府立総合資料館編『京都府百年の年表』４社会編，1971年，を参照にしながら，関連する社会福祉施設の立地などを，文末の表2にまとめ，各年代別に文末に図5〜図7としてまとめた。

１．明治期（図5市内／図5広域）

　明治期における特徴として，医療関係の施設とが多いことが挙げられる。医療施設は寺院の敷地を利用していることが多い。次いで救貧施設や貧民子弟のための学校などの施設が多い。また発起者は主に宗教関係者や京都の有志が占めている。

　地域的には東山区の三条大橋東の辺りに幾つかの施設が集まっているが，全体的に見れば特定地区に集中しているというよりは施設は旧市街地に散在しており，宗教関連施設の分布をそのまま反映した，旧市街地に多く見られる特徴を有しており，京都の当時の社会地理を空間的に読み取ることはできない。地域のニーズに応じた施設配置は，大正中期からの都市社会政策の成立をまたねばならないことが如実に見て取れる。

２．大正期（図6市内／図6広域）

　明治期が宗教関係者，民間人主導による施設が多数あったのに対して，大正期の特徴は行政サイド主導による施設が登場，着実に増加，かつ旧市街地周辺に立地しはじめることである。大正中期以降は，公設市場・職業紹介所といった労働者を対象とした施設と，隣保館・公設浴場・市営住宅・トラホーム診療所・託児所などの融和施設が次第に設置され始める時期でもあった。

　地域的には千本三条周辺と新町七条周辺に職業紹介所，宿泊施設，簡易食堂，公設市場といった労働者向けの施設がまとまって創設され，労働者が多数居住する地区を背景とした，行政主導の施設集中立地が見られたと考えられる。また，京都市隣保館・公設浴場・トラホーム診療所・託児所・授産所がセットで8地区（楽只・養正・錦林・三条・壬生・崇仁・竹田・深草）に徐々に，昭和初期にかけて整備され始めることになる。これらの地区は当時の融和事業の対象地であり，公衆衛生，「細民」の集住などが都市社会問題としても認識され始めたことを背景に，さまざまな施設立地が進められた。さらに上京区内の鞍馬口通以北地域にも施設が整備され始めており，京都市北部への市街地前線の拡大が見て取れる。

３．昭和期（図7市内／図7広域）

　昭和期の社会福祉施設は大正期の内容を拡大・継承したものが多い。京都共済会や京都方面委員会が主導して融和事業施設であるいくつかの社会館・方面会館を整備しているし，公設市場・公設浴場も増設して伏見・吉祥院・花園・嵯峨・山科地域までその立地エリアを拡大している。財団法人・宗教団体・婦人会など各種団体による施設整備も活発であり，戦時期においては銃後施設が整備され始める。

　地図上からは隣保館・社会館・方面会館が設置された地域に社会福祉施設やサービスが隣接，あるいは併設されて集中していることが見て取れる。まず京都駅周辺の南部にまず多数の施設が集中することになる。ここには第一社会館（七条大橋東詰），第四社会館（東寺），第五社会館（東七条），第六社会館（東九条）と東七条隣保館，崇仁方面会館，さらに下京区中堂寺に五条方面会館がある。その他，千本丸太町の第二社会館周辺，西陣の中央部にあたる第三社会館周辺，西陣の東端の寺之内には西陣方面会館，左京区では田中の養正隣保館周辺，伏見区では改進隣保館，醍醐の辰巳隣保館周辺にも多くの福祉施設が密集していることがわかる。方面会館はこのほかに百万遍知恩院内に左京方面会館が設置されている。

このことから，京都においては社会福祉施設と融和事業施設はかなり密接に関わっており，融和事業施設を中心として福祉施設がその周囲に配置されるという図式の存在が指摘できる。また融和事業施設が存在しない地域であるが，上京区から紫野方面の鞍馬口通沿いにも，紫野隣保館をはじめ，福祉施設が密集している。また朝鮮人の内鮮融和を目的にした京都向上館も，集住地区の一角にある，西南部の千本松原に創設されている。

大正期の図6，及び昭和期の図7から読み取れるように，明治期の旧市街地への散在型から，大正中期以降に，当該施設の分布が，当時の京都市の社会地理を表す形に変貌してゆくことが見られる。一般福祉施策として，新町七条，千本三条，そして西陣地区，また融和事業としての各地区への施策のはじまりが見られた。昭和期になると，それが量的にも一挙に拡大し，かつ市街地縁辺部から周辺部へと，主に工場労働者の集住地区，被差別部落，朝鮮人集住地区へと社会福祉施設のターゲットが展開していった。京都駅周辺／南部，千本五条，広範な西陣地区，そしてこららの地区と重なり合う空間を有しつつ被差別部落へと施設が立地していった。いわゆるインナーリングへの集中施設立地が典型的に京都に見られたのである。

�W　戦前の生活保護率よりみた都市空間構造

本章は，前章と関連するが，特に方面委員活動による生活保護率のデータを基礎に，分析を行った。結果は図8である。京都市社会課『昭和七年　救護状況報告』昭和8年3月，調査報告第二十六号より，区別，方面区別の生活保護率を算出してみる。

昭和7年10月1日の人口静態総覧の調査による，各区の人口総数は下記の通りである。（図8市内）

　

上京区 228,700人

中京区 172,800人

下京区 222,000人

東山区 114,400人

左京区 113,900人

右京区 　 66,900人

そのうち昭和7年末の居宅救護人員（生活扶助―医療）・収容救護人員の合計は下記の通りである。

　

上京区 374人 (0.16％)

中京区 62人 (0.04％）

下京区 829人 (0.37％)

東山区 641人 (0.56％)

左京区 164人 (0.14％)

右京区 189人 (0.28％)

これを見ると，居宅・収容救護人員合計の多い上京・下京・東山各区と，合計の少ない中京・左京・右京各区の二つに大きく分けられる。しかし，合計数の少ない3区の中でも比べてみると，左京区は人口が113,900人に対して居宅・収容救護人員が164人で約0.14％，右京区の人口が66,900人に対して居宅・収容救護人員が189人で約0.28％に対して，中京区の場合は172,800人の人口総数だが居宅・収容救護人員は62人で約0.03％と極めて低い値であることがわかる。その3区を図８で見ると，各聯合方面の人数はあまり変わらない。

次に合計数の多い3区を見ると，上京区は人口が228,700人に対して居宅・収容救護人員が374人で約0.16％，下京区は人口が222,000人に対して居宅・収容救護人員が829人で約0.37％に対して，東山区の場合は114,400人の人口総数だが居宅・収容救護人員は641人で約0.56％と極めて高い値である。その3区を図8で見ると，各聯合方面の人数差は特に異なる。上京区の人員はかわらないが，下京第二聯合方面は242人，第四聯合方面は296人，第五聯合方面は147人で，また東山第一聯合方面は314人，第二聯合方面は236人の居宅・収容救護人員が多い。

図8の分布は，新たに登場してくる西陣や，西部方面の中小工場労働者の貧困現象を十分に捉えているとは言いがたいが，いずれにしても，京都駅を中心とする南部での，生活保護者数の多さにはやはり注目しておかねばならないであろう。

�X　戦前の労働運動・争議よりみた都市空間構造

本章では，京都市の社会地理をあらわす一つの指標として，労働争議，労働運動の分布を取り上げる。戦前の京都における労働争議（紛議）は，『京都地方労働運動史』で確認できるだけでも，明治24年を皮切りに昭和14年まで509件にのぼる（年表参照：表3）。

明治期は数える程度であったが，大正期になるとその数は明治期の4倍近くに増えている。昭和期に入ると争議（紛議）数も益々増え，昭和5年にはその数を急激に増やし，翌昭和6年の76件をピークに，その後昭和12年まで毎年2ケタの件数を確認することができる。なかでも昭和5年〜昭和8年の４年間は争議（紛議）が多発し，その数はこの時期だけで全体の半分近くになる。その理由として，そもそも昭和の大恐慌期であり，そしてこの時期の少し前あたりから小規模な会社，工場にも組合が結成されるようになったことや，全国的な労働組合や労働団体などが地方に人員を送り，それらの指導によって争議を起こしやすくなったことも考えられる。また，他業種であってもある争議（紛議）が成功すると，それに触発され次々に争議（紛議）が連動して起こる傾向にあった。これらが一時期に争議(紛議)が多発した要因として考えられる。

　次に職種別に見ていくと，その職種は織物業，染色業，機械業，金属業，飲食業，交通関係など多種にわたっている。なかでも目立つのが友禅関係の争議（紛議）で全体のほぼ3割にのぼる。また，その時期も明治期から大正前期にはあまり目立たなかったのが大正10年あたりから争議（紛議）数を増やしていく。これも前述のような理由であると思われる。京都らしさでいうと，印刷業や映画関係の労働争議（紛議）が多いもの特色である。

　最後に分布図である図9を見ると，西陣地域，千本通沿い，三条通〜五条通の間，京都駅以南に多く分布していることがわかる。西陣地域はもちろん西陣織関係，四条河原町付近は飲食関係，東九条，西九条は友禅関係が多く分布している。基本的に周辺部に多くの工場が立地しているため，こうしたインナーリングで，それらに従事している人達によって争議（紛議）が起こされている。逆に北部や御所周辺は分布が見られないことは，この時期には，これらの地域には工場や会社が多くなかったことを反映している。（図9市内／図9広域）

　ここまで，戦前の京都における労働争議（紛議）を見てきた。年表では争議（紛議）数は509件であるが，確認できない小零細な工場も争議（紛議）に参加していたと考えられることから，実際の数はこれよりももっと多くなると思われる。そして，これらの背後には前述のように全国的な労働組合・団体の影があり，マニュアルのようなものも存在したようである。また，この時期の争議（紛議）は自分たちの生活や権利をかけて行われるのは勿論のことだが，労働争議（紛議）をお祭りや流行視する風潮があったようである。

※本節の参考文献

渡辺徹編『京都地方労働運動史』，京都地方労働運動史編纂会，1959。

京都府立総合資料館編『京都府百年の年表』４社会編，京都府，1971。

�Y　小括

不十分な分析ではあるが，工業化に牽引される戦前の京都市の社会地理を部分的に復元してきた。同心円状の都市構造が見事に検出され，特に西部，南部に産業資本主義的な都市化を見事に体現したインナーリングおよび，戦時期の強権力化のもとでの工業都市計画事業の進行や，軍需関係工場の進出などが西郊，南郊で典型的に見られた。この戦前期の京都市の工業化の地理的パターンは，戦後の京都の都市化にも決定的な影響を与えたといえよう。1995年の国勢調査を利用した，町丁別の生産・技能労働者の分布を図10に示したが，インナーリング、特に西陣や西部，および西南部，南部の土地区画整理地区に高い分布が見られる。まさしく戦前の都市化，工業化の傾向を受け継いだものと考えられる。ただ西部地区に関しては，予定されていた工業都市計画土地区画整理事業は，戦後は葛野地区にだけ着手，施工され，梅津，太秦方面は未施工となり，右京区のこのエリアが，山科地区とならんで，戦後のスプロール開発の典型地区となったことは，戦前の土地区画整理の整備水準から考えると，惜しまれる。（図10）

表１　京都市域の工場分布の推移

	紡績業
	工場名	大正11年	（人）	昭和7年	(人)	昭和12年	(人)	昭和17年	（人）
1	日清紡績株式会社分工場	上京区岡崎圓勝寺町	619	―	―	―	―	―	―
2	鐘ヶ淵紡績株式会社京都支店	同区　高野上開町	3202	○	2689	○(上開町二四)	3072	○（京都工場）	2115
3	同　上京工場	同区　東竹屋町	760	○	743	○(東竹屋町一)	492	―	―
4	同　下京工場	下京区西九条鳥井口町	976	○	731	○	1034	○（鳥居口町七）	780
5	辻紡織所	同区　壬生神明町	1372	○	880	○（辻紡績株式会社，壬生花井町三）	694	○	451
6	東洋紡績株式会社伏見工場	紀伊郡伏見町	726	○	267	○(撞木町)	341	―	―
	撚糸業
7	日本撚糸株式会社	上京区室町頭	166	右京区郡五反田町	97	右京区西京極郡五反田町	114	―	―
8	京都撚糸株式会社	同区　紫野西野町	57	―	―	―	―	―	―
9	西堀撚糸工場	同区　烏丸通寺ノ内上ル	51	―	―	―	―	―	―
10	野村撚糸工場	同区　岡崎町内勝寺町	66	―	―	―	―	―	―
11	平野撚糸工場	同区　衣笠大祓町	92	○	75	○	64	―	―
12	田中撚糸工場	同区　七本松今出川南入ル	90	○	86	○	58	―	―
	織物業
13	京都織物株式会社	左京区吉田下阿達町	986	○	830	○(下安達四六)	982	○	676
14	同　紫野工場	上京区紫野御所田町	347	○	293	○(御所田町一)	283	―	―
15	同　紫野第二工場	―	―	―	―	上京区紫野御所田町一	150	―	―
16	西陣織物株式会社第一工場	同区　紫野雲井院町	227	―	―	―	―	―	―
17	矢代喜美工場	同区　一条通六軒町西入ル	113	○（屋代仁織物工場）	116	○(矢代仁商店・西今出川町四二二)	139	○	102
18	株式会社屋代仁九条分工場	―	―	下京区東九条下殿田町	179	○	199	○（下殿田町三〇）	165
19	川島織物工場	上京区東堀川元誓願寺下ル	97	○	90	○(堅富田町八)	121	○	105
20	細井織物分工場	同区　紫野船岡町	74	○	52	―	―	―	―
21	高田商会機業部	同区　新町鞍馬口下ル東入	73	―	―	―	―	―	―
22	木村多四郎織物工場	同区　一条千本東入	58	○	76	○(東伊勢殿横町)	78	―	―
23	本庄武助機業部	同区　今出川大宮東入	58	―	―	―	―	―	―
24	東洋紡織株式会社本工場	紀伊郡向島村	104	―	―	―	―	―	―
25	東洋紡績株式会社伏見工場	同郡　堀内村	101	―	―	―	―	―	―
26	日本綿布株式会社	宇治郡山科村	200	―	―	―	―	―	―
27	近藤染織研究所	―	―	上京区新町通上御霊	82	○(鞍馬口新町下ル東入岩栖院町)	63	―	―
28	株式会社丸紅商店京都支店機業場	―	―	同区　東堀川一条上ル	90	○(若松町)	64	―	―
29	山本吉次分工場	―	―	同区　紫野下柏野町	105	○(山本吉治・下柏野町五五)	71	―	―
30	長嶋夘織物工場	―	―	同区　松屋町通下立売上ル	53	―	―	―	―
31	福岡織物工場	―	―	同区　五辻通浄福寺西入ル	101	○(杉若町三五)	69	―	―
32	長野織物工場	―	―	同区　浄福寺上立売上ル	79	○(大黒町)	55	―	―
33	株式会社市川組機業株式会社	―	―	同区　紫野宮西町	93	○(宮西町四)	121	―	―
34	株式会社丸居商店第一製造所	―	―	同区　紫野雲林院町	110	―	―	―	―
35	株式会社竹村商店伏見工場	―	―	伏見区桃山町秦長老	162	―	―	―	―
36	日本絹織物株式会社	―	―	同区　向島津田島町	271	○	318	―	―
37	鐘ヶ淵紡績会社山科綿布工場	―	―	東山区山科西野様子見町	1452	○	1759	○（西野様子見町二ノ一）	1101
38	高島屋飯田株式会社	―	―	―	―	上京区紫野南船岡町	86	―	―
39	三興株式会社京都機業場	―	―	―	―	―	―	中京区西京銅蛇町五	113
40	日本レーヨン株式会社伏見工場	―	―	―	―	―	―	伏見区向島津田町	223
	染色整理其他ノ加工業
41	日本クロツス工業株式会社工場	上京区一条通油小路西	106	左京区西京極宮ノ東町	90	○	238	○（宮ノ東町一〇）	171
42	市田商店東染物会社	同区　田中馬場町	69	―	―	―	―	―	―
43	西陣撚糸再整株式会社	同区　堀川通寺ノ内上ル	189	―	―	―	―	―	―
44	大島友禅染工場	同区　高野蓼原町	62	―	―	―	―	―	―
45	極東捺染工業株式会社	同区　高野上開町	52	―	―	―	―	―	―
46	京都精錬株式会社	同区　中立売猪熊東入	58	―	―	―	―	―	―
47	杉本精錬所	同区　高野蓼原町	122	○	84	○(蓼原町・上開町)	462	○（蓼原町一）	419
48	安田熊合名工場	下京区仏光寺通千本東入	80	―	―	―	―	―	―
49	吉本染織工場	同区　壬生相合町	63	○（中京区）	75	―	―	―	―
50	大西染工場	同区　中堂寺栗田町	60	―	―	―	―	―	―
51	横井染工合名会社	同区　壬生坊城町	97	―	―	―	―	―	―
52	浜口染織整理工場	同区　東九条柳下町	110	○（丸安浜口合名会社染織部）	239	○(柳下町五二)	351	―	―
53	児島友禅工場	同区　東九条宇賀辺町	95	―	―	―	―	―	―
54	河合合名会社工場	同区　西九条南田町	121	○	56	―	―	―	―
55	日本織物加工株式会社	同区　梅小路石橋町	51	○	73	○	65	―	―
56	京都染再整株式会社	同区　四条大宮町	59	―	―	―	―	―	―
57	圓和染工場	葛野郡西院村山ノ内	53	―	―	―	―	―	―
58	日本製布株式会社工場	紀伊郡向島村	396	伏見区向島輿五郎町	64	○	397	―	―
59	尾崎染工場	同郡　竹田村	87	―	―	―	―	―	―
60	京都工業株式会社	―	―	上京区堀川通寺ノ内上ル三丁目	102	○(上天神町一)	113	―	―
61	株式会社鷹屋染工場	―	―	同区　小川通上立売下ル	60	―	―	―	―
62	京都捺染合資会社	―	―	左京区高野上開町	302	―	―	―	―
63	島瀬捺染工場	―	―	同　四ノ宮南河原町	96	○(東山区山科四ノ宮南河原町一四)	79	―	―
64	石田晒彦工場	―	―	右京区西京極堤ノ下町	125	右京区西京極四ツ池町一五	135	―	―
65	合名会社櫛田染工場	―	―	同区　西京極大門町	151	○	166	―	―
66	清水染布所	―	―	中京区西ノ京天ヶ池町	74	○	82	―	―
67	合名会社服部捺染工場	―	―	同区　坊城町	162	○	68	―	―
68	川島捺染工場	―	―	同区　松原町	66	○(松原町五〇)	128	―	―
69	東洋クロス株式会社	―	―	同区　四条大宮西入ル	74	下京区吉祥院中島町	123	―	―
70	同　九条工場	―	―	―	―	下京区東九条宇賀部町一八	75	―	―
71	京都絹毛染工株式会社	―	―	下京区西九条南田町	54	―	―	―	―
72	黒川友仙工場	―	―	同区　東九条柳ノ下町	239	○	56	―	―
73	株式会社丸紅商店安田熊染工場	―	―	同　院ノ町	116	○（院町二）	133	―	―
74	株式会社田村駒商店京都染工場	―	―	同　山王町	83	○(山王町五七)	165	―	―
75	桂川染工株式会社	―	―	同区　吉祥院石原長田町	414	○	206	―	―
76	洛東再製株式会社	―	―	東山区山科竹鼻地蔵寺南町	74	○	100	○（洛東織物工場，竹鼻堂ノ前町三五）	150
77	黒川友仙工場	―	―	伏見区深草西河原町	104	○	204	―	―
78	株式会社須原染工場	―	―	―	―	中京区壬生辻町	127	―	―
79	小林再整合名会社	―	―	―	―	同区　壬生賀陽御所町七三	66	―	―
80	株式会社野口染工場	―	―	―	―	同区　四条西洞院徒蟷螂山町	60	―	―
81	株式会社大久保捺染工場	―	―	―	―	同区　壬生辻町	72	―	―
82	合名会社室谷科学染工場	―	―	―	―	同　相合町	70	―	―
83	株式会社横井染工所	―	―	―	―	右京区西京極堤外町一三	125	―	―
84	松彦染工株式会社	―	―	―	―	同区　山ノ内西八反田町一〇	64	―	―
85	松屋染工合名会社	―	―	―	―	同区　西京極池田町一〇	91	―	―
86	京都錬染株式会社	―	―	―	―	同区　西院西高田町四〇	129	―	―
87	晒八合名会社	―	―	―	―	同区　西京極四つ池町五	76	―	―
88	合資会社近吉精錬工場	―	―	―	―	同　池田町五	74	―	―
89	有功染工所	―	―	―	―	同区　西京極中澤町七	66	―	―
90	京都捺染株式会社	―	―	―	―	下京区　西九条南田町	127	―	―
91	堀田捺染工場	―	―	―	―	同区　中堂寺北町	58	―	―
92	合資会社田中忠染工所第一工場	―	―	―	―	同区　東九条中殿田町一	119	―	―
93	同　第二工場	―	―	―	―	同　松田町一	150	―	―
94	合名会社森染工所	―	―	―	―	同　明田町	55	―	―
95	合名会社松村染工所	―	―	―	―	同　松ノ木町二一	63	―	―
96	京都合同精錬株式会社	―	―	―	―	同区　吉祥院西浦町	84	―	―
97	株式会社千総友仙工場	―	―	―	―	東山区福稲御所内町二	50	―	―
98	合資会社中央染工場	―	―	―	―	伏見区深草下横縄町一二	64	―	―
99	西陣着尺織物工業組合整理工場	―	―	―	―	―	―	上京区今出川浄福寺西入ル	115
100	三興株式会社西京機業場	―	―	―	―	―	―	中京区西京銅蛇町一	232
101	共栄工業壬生工場	―	―	―	―	―	―	同区　壬生辻町	107
102	海南染工化学株式会社	―	―	―	―	―	―	右京区西京極三反田町一	196
103	朝制麻株式会社	―	―	―	―	―	―	同区　梅津堤上町五	65
104	京都晒染工業株式会社十条工場	―	―	―	―	―	―	下京区東九条松田町一	145
105	大同染工株式会社十条工場	―	―	―	―	―	―	同区　吉祥院落合町三一	118
106	同　吉祥院工場	―	―	―	―	―	―	同区　吉祥院落合町	112
107	共栄工業十条工場	―	―	―	―	―	―	同区　東九条柳下町五二	114
108	大野木織布工場	―	―	―	―	―	―	東山区竹鼻三原町	119
109	大東亜染工株式会社本社工場	―	―	―	―	―	―	伏見区深草西柳原町	166
110	東洋染織株式会社	―	―	―	―	―	―	同区　向島輿五郎町	233
	組物編物業
111	日本レース株式会社	―	―	中京区西ノ京春日町	375	○(春日町一六)	1095	○	601
112	同　太秦工場	―	―	―	―	右京区太秦一ノ井町四二	144	○	132
113	同　紫野工場	―	―	―	―	―	―	上京区紫野西御所田町一	196
	機械製造業
114	武田商会工場	上京区新町二条上ル	81	○	129	―	―	―	―
115	京都紋織機会株式会社	下京区八条西酢屋町	76	―	―	―	―	―	―
116	壽製作所	同区　西九条蔵王町	75	○	173	○	640	○（壽重工業株式会社，寶蔵町一三）	1050
117	徳岡彫刻所	―	―	中京区聚楽廻中町	54	―	―	―	―
118	富永製作所	―	―	同区　西ノ京両町	75	―	―	―	―
119	井上電気製作所	―	―	下京区西九条北ノ内町	157	―	―	―	―
120	島津製作所三条工場第一工場	―	―	―	―	―	―	中京区西京上合町十七	311
121	島津製作所五条工場	―	―	―	―	―	―	右京区西院馬塚町十一	660
122	京都機械株式会社	―	―	―	―	―	―	下京区吉祥院船戸町	497
123	京都工作機械株式会社	―	―	―	―	―	―	同区　西九条大国町六〇	407
124	壽重工業株式会社七条工場	―	―	―	―	―	―	同区　梅小路日影町三六	312
125	東洋精機工業所	―	―	―	―	―	―	同区　吉祥院八反田町	226
126	合名会社樫藤鉄工所	―	―	―	―	―	―	同区　下鳥羽鴨田町	224
127	合名会社横井金泉社	―	―	―	―	―	―	同区　吉祥院西ノ庄猪馬場町	169
128	東亜機械製造株式会社	―	―	―	―	―	―	同区　東九条川邊町一	128
129	合名会社草川電気製作所山科工場	―	―	―	―	―	―	東山区山科四ノ宮山田町十二	131
130	株式会社山科精巧所東野工場	―	―	―	―	―	―	同区　山科東野狐藪町七	122
131	株式会社山科精巧所日岡工場	―	―	―	―	―	―	同区　山科日ノ岡堤谷町六一	546
	船舶車両製造･交通運輸業
132	京都市壬生車両修繕工場	―	―	中京区壬生坊城町	174	○（中京区壬生馬場町）	194	○（中京区壬生坊城町）	206
133	京都市三哲車両修繕工場	―	―	下京区西洞院三哲上ル	87	―	―	―	―
134	烏丸市電車庫	―	―	―	―	上京区小山花ノ木町六四ノ一	50	―	―
135	三哲自動車修繕工場	―	―	―	―	下京区西洞院三哲上ル東塩小路町	82	―	―
136	京都市電気局運輸部	―	―	―	―	―	―	上京区小山上総町一	2876
137	京福電鉄叡山電車課	―	―	―	―	―	―	同区　高野山荒蒔町四ノ一	159
138	京都市北野運輸事務所	―	―	―	―	―	―	中京区一条通七本松西入ル	178
139	京福電鉄嵐山電車課	―	―	―	―	―	―	同区　四条大宮角	189
140	京都聯合自動車株式会社	―	―	―	―	―	―	同区　西ノ京円町十八	183
141	日本通運梅小路支店	―	―	―	―	―	―	下京区八条和気町	177
142	同　丹波口支店	―	―	―	―	―	―	同区　朱雀分本町	135
143	奈良電気鉄道株式会社	―	―	―	―	―	―	伏見区御香宮門前町	205
144	京阪自動車株式会社	―	―	―	―	―	―	同区　御香宮門前町	209
	器具製造業
145	日本電池株式会社	上京区新町通今出川上ル	238	○	261	○(近衛殿表町一五九ノ一)	300	○（今出川上ル西入ル近衛殿表町）	612
146	島津製作所	同区河原町二条下ル	145	―	―	―	―	―	―
147	堂阪製作所	同区岡崎西福ノ川町	50	―	―	―	―	―	―
148	日新電機株式会社	同区西ノ京車坂町	152	―	―	○(車坂町一五)	181	○（右京区梅津高額町二〇）	1539
149	島津製作所	下京区朱雀野西ノ原桑原町	114	○	366	○(桑原町一六)	1000	○（西ノ京桑原町一八）	6317
150	澤田合金製作所	同区西九条北ノ内町	64	―	―	―	―	―	―
151	井上電気製作所	同	115	―	―	○	246	―	―
152	奥村電機商会	紀伊郡吉祥院村	687	―	―	―	―	―	―
153	品川製作所京都分工場	―	―	下京区中堂寺鍵田町	98	○(鍵田町一〇)	117	―	―
154	日本電計器株式会社	―	―	―	―	左京区夷川川端東入秋築町二三七	142	―	―
155	島津製作所第二工場	―	―	―	―	同	65	―	―
156	日本電池株式会社九条工場	―	―	―	―	下京区西九条南田町五五	430	○（新町通今出川通御殿表町）	1070
157	こしま屋電気製作所	―	―	―	―	同　戒光寺町	55	―	―
158	昭和電球株式会社京都工場	―	―	―	―	同区　西九条院町一一	80	―	―
159	株式会社宮木電機製作所	―	―	―	―	同区　西ノ京原町四	167	○（株式会社宮木電気製作所）	275
160	奥田電熱器製造所	―	―	―	―	同区　東九条烏丸町	55	―	―
161	奥田電熱器製造所十条分工場	―	―	―	―	同　松田町五一	678	―	―
162	株式会社森田製作所	―	―	―	―	―	―	中京区西ノ京島ノ内町二一	133
163	オク田電気株式会社	―	―	―	―	―	―	下京区唐橋終日町	247
164	奥村電気株式会社	―	―	―	―	―	―	同区　西七条八反田町	125
165	昭和電球株式会社	―	―	―	―	―	―	同区　西九条野田町十一	118
166	日本電池株式会社西大路工場	―	―	―	―	―	―	同区　吉祥院西ノ庄猪野西場町三ノ二	2043
167	島津製作所第十二工場	―	―	―	―	―	―	同区　西京上合町十七	215
168	伊原電気製作所	―	―	―	―	―	―	東山区山科御陵島ノ向町十四	96
169	島津製作所伏見工場	―	―	―	―	―	―	伏見区竹田向臺町三〇	1277
170	京都螺旋鋲株式会社	―	―	―	―	―	―	中京区西ノ京島ノ内町一二	133
	金属品製造業
171	岡田伸銅所	上京区二条通川東三丁目	69	―	―	○	57	―	―
172	三谷伸銅所	同区聖護院蓮華蔵町	205	○	100	○(蓮華蔵町五二ノ一)	152	○（三谷伸銅株式会社上京工場）	136
173	赤坂伸銅所	下京区西九条北ノ内町	50	○	53	○(北ノ内町一五)	42	―	―
174	山科精工所	宇治郡山科村	139	東山区山科日岡堤谷町	87	○(堤谷町六一)	264	―	―
175	横浜工業株式会社伏見分工所	―	―	伏見区向島矢倉町	55	―	―	―	―
176	寺内製作所	―	―	同区　深草北新町	74	伏見区深草芳永町六六六	340	○（株式会社寺内製作所）	3027
177	合資会社徳岡彫刻所	―	―	―	―	中京区聚楽廻中町二七	115	―	―
178	合資会社森田専属工場	―	―	―	―	右京区西院今田町四五	54	―	―
179	株式会社立正電機製作所	―	―	―	―	下京区吉祥院中島町	148	○	276
180	京都製罐合名会社	―	―	―	―	同区　東九条明田町	60	―	―
181	陸王合金株式会社	―	―	―	―	―	―	中京区桐合町	142
182	三谷伸銅株式会社	―	―	―	―	―	―	下京区上鳥羽平畔町	289
183	福田金属箔粉工業株式会社山科工場	―	―	―	―	―	―	東山区山科西野山中臣町一九	153
	窯業
184	錦光陶器工場	上京区三条北裏	97	―	―	―	―	―	―
185	石田製陶所	下京区東山通馬町下ル	51	―	―	―	―	―	―
186	高山耕山化学陶器株式会社島原工場	同区朱雀宝蔵町	79	○	116	○	98	○（寶蔵町二〇）	138
187	同大佛工場	同区大和大路五条下ル	58	―	―	―	―	―	―
188	松風工業株式会社硝子工場	同区福稲上高松町	137	○	83	―	―	―	―
189	同第一工場	―	―	東山区福稲上高松町	139	○(上高松町五)	253	―	―
190	同第二工場	同区福稲岸ノ上町	264	○	136	○(岸ノ上町一四)	219	○（松風工業株式会社）	257
191	松風陶磁製造株式会社	―	―	同区福稲上高松町	83	○(上高松町三二)	222	○（上高松町十一）	170
	製糸業
192	京都製糸業	下京区福稲河原町一	68	○	55	○(河原町五・六合番地)	92	―	―
193	梅津製糸株式会社	葛野梅津村	119	―	―	―	―	―	―
194	富士製紙株式会社京都工場	―	―	右京区西京極梅津大縄町	109	―	―	―	―
195	王子製紙株式会社京都工場	―	―	―	―	右京区梅津大縄場町二〇	81	―	―
	護謨製造業
196	北川ゴム製造所	―	―	―	―	下京区東九条上殿田町六二	82	―	―
	石鹸及蝋燭製造業
197	第一工業製薬株式会社京都工場	―	―	下京区西塩小路久保町	69	○	162	○（下京区塩小路久保町五〇）	343
198	大阪合同株式会社油脂部工場	―	―	―	―	東山区本町十一ノ七九〇	79	○	98
	染料製造業等
199	放光堂絵具製造所	紀伊郡深草村	56	―	―	―	―	―	―
	醸造業
200	四方合名会社工場	紀伊郡伏見町	316	―	―	―	―	―	―
201	大倉恒吉酒造業	同	89	―	―	○(伏見区上中町)	32	―	―
202	寶酒造株式会社	―	―	伏見区竹中町	160	○	175	○	147
203	共同酒造株式会社	―	―	―	―	伏見区片原町	13	―	―
204	堀野常盤蔵酒造場	―	―	―	―	同　紙子屋町	19	―	―
	印刷製本業
205	日ノ出新聞社工場	上京区柳馬場二条下ル	192	―	―	―	―	―	―
206	内外出版株式会社	同区北小路新町西	95	下京区西洞院七条下ル	201	○	203	○（塩小路七条上ル）	89
207	三上似玉堂	下京区柳馬場三条下ル	93	○	165	○(槌屋町)	168	○（株式会社似玉堂）	79
208	京都日々新聞社	―	―	―	―	中京区烏丸丸太町大倉町二一二	62	―	―
209	株式会社京都日出新聞社	―	―	―	―	同区　烏丸夷川上ル小将井町二三六	54	―	―
	紙製品業
210	日吉紙吸口工場	下京区大和大路四条下ル	95	○	116	―	―	―	―
211	日本紙工株式会社	同区泉丹涌寺東林町	85	―	―	―	―	―	―
212	横瀬製油所	―	―	―	―	左京区田中大堰町一六	54	―	―
	雑業
213	ミカド商会工場	下京区今熊野宝蔵町	53	―	―	―	―	―	―
214	洛永社工場	同区柳馬場五条下ル	53	―	―	―	―	―	―
215	大坂酸水素株式会社伏見工場	―	―	伏見区向島矢倉町	97	○	177	○（葭島矢倉町）	195
216	株式会社島津製作所マネキン工場京都営業所	―	―	―	―	右京区山ノ内苗町八ノ一	149	―	―
217	旭コンクリート工業株式会社	―	―	―	―	同　池尻町一	56	―	―
218	東邦砥石株式会社	―	―	―	―	下京区東九条松之木町	65	○（松木町八三）	180
219	株式会社松竹京都撮影所	―	―	―	―	―	―	左京区下鴨宮崎町一二七	139
220	大阪専売局京都工場	―	―	―	―	―	―	下京区中堂寺命婦町	1330
	缶詰・壜詰業
221	大蔵酒造瓶詰部	―	―	伏見区材木町	67	伏見区上中町	70	―	―
222	丸安浜口合名会社壜詰部	―	―	―	―	下京区東九条山王町九〇	94	―	―
223	株式会社竹中缶詰製造所	―	―	―	―	―	―	伏見区深草新門大町	118
	食料品販売業
224	京都青果株式会社	―	―	―	―	―	―	下京区朱雀分本町	266
225	西日本生魚株式会社	―	―	―	―	―	―	同	200
	瓦斯業
226	京都瓦斯株式会社工場	上京区中堂寺坊城町	211	○	117	○	118	○（坊城町二三）	300
227	品川製作所京都工場	―	―	―	―	―	―	下京区中堂寺鍵田町	105
	金属精錬業
228	伏見亜鉛精錬所	紀伊郡向島村	50	―	―	―	―	―	―
229	三菱工業株式会社伏見分工場	同郡　堀内村	144	―	―	―	―	―	―
	製薬業
230	日本新薬株式会社	―	―	―	―	―	―	中京区壬生下溝町三八	134
	軍需品製造業
231	壽重工業株式会社十条工場	―	―	―	―	―	―	下京区東九条松田町五一	2048
	航空機製造業
232	日本国際航空工業株式会社京都工場	―	―	―	―	―	―	左京区東竹屋町一	571
	製茶業
233	築山翠香園工場	紀伊郡伏見町	―	―	―	―	―	―	―

表2　明治期以降，戦前までの京都市の社会福祉施設の立地とその推移

＜明治期＞

番号	年月日	記事	出典
1	1868・11・13	小前引立所，西園寺等洛中３寺に設置（小前引立貸渡金として府下	府史
	（12・26）	貧民無産者の営業成立のため小口貸付を行ない，救売米等救恤の
		賃金として明治6・3に救恤から殖産商業方面に充当）
2	1868・11・−	府，堀川通，千本通，塔の段，六角通，六波羅の５ヶ所（のち六角を	府史，府庁文書明治１−3，1−10
		廃止し４ヶ所）に流民集所を設け乞食，流民を収容（管轄流民に免札
		を渡し使役術業に就かせ，事務規則を制定，さらに11・29山城国中に
		流民集所建設の意を布告し協力を要請，費用調達方，施療，試薬を
		勧奨。明治３窮民授産場施設設置により発展的解消。
3	1869・1	府，腫痘施行の必要性に鑑み未種痘の者期日通受くべきことを達（	府庁文書明2−2，府史
		医師小石中蔵ら5名を府用医として任命。府は当分の間種痘は東洞
		院の有信堂，三条教諭所の2ヵ所で施行するよう達。5・20伏見に種
		痘所を開設）。
4	1869・6・9	府，米価高騰のため市中5ヵ所に救売米所を設置（6・19，9・24，12・	府史
	（7・17）	7に救米所を実施）
5	1870・1・−	明石博高ら，黴毒療養所を西新屋敷（島原遊郭）に設置，当直医ら	府史，府立医大80年史
		を選置。3・8療養所を廃止
6	1870・2・−	角田米三郎，養豚結社協救社を三条橋東に設置，恤救救貧に努力。	府史，府庁文書明治3−5
		府は家々の食事の余り物を協救社に売却することを達す。
7	1870・7−	貸座敷業者共同出資し，下京第15区（祇園神幸道）に娼妓黴毒治療	府史，府立医大80年史ほか
		所「療病館」を設置（東京は明4・9，大阪は明4・10）
8	1870・11・15	府，明石博高の主唱により流民集所を廃し，上京区中立売通知恵光	府史，明治文化と明石博高
	（1・5）	院東入ルに窮民授産所を開設（11・17徒刑場内の苦役人を授産所
		に移す。11・19授産所窮民に対し窮民共食事夜具規則を制定）
9	1871・3・24	府，窮民授産所の20歳以下の少年に対し夜業のかわりに筆算教授	府史，府誌上・下，府庁文書明治4−10
	（5・13）	を行なうことを許可。講師は足立雪枝（4・−同所に養蚕教授仮場を開
		き，信州上田産の蚕種を培養，12・−職業教諭し，和洋衣服の製造を
		開始）。
10	1872・4・12	府，女子の職業教育を目的に女紅場新英学校（上京区土手町丸太町	府史
	（5・18）	下ル旧岩倉邸）を開設。
11	1872・4・−	府，寺町門内旧妙法院宮里坊に養蚕場を開設。華士族，平民の女子	府史，三丹蚕業郷土史
		に養蜂方法を伝授。
12	1872・5・−	物産取引会社，窮民に鳥の子紙の製造を授産。	府史
13	1872・6・−	府，賀茂川西岸二条坊に製糸場を開き操業開始（明治6・8製糸方法	府農業発達史
		を華士族，平民の婦女子に教授）。
14	1873・2・11	下京大16区（島原）遊女婦女職工引立会社を開設。（3月八坂新地，	府史
		北野，上七軒，4月宮川町，6月先斗町，7月五番町，12月七条新地，
		明治7・2中書島，同3月墨染，同5月下河原，同2月二条新地に開設）
		紡績，裁縫などを教授。
15	1875・7・25	府，愛宕郡南禅寺村南禅寺方丈に癲狂院を開設，管理は療病院で	府庁文書明治8−8，明治14−12
		行う。開業式を挙行し一般の縦覧を許す（8月癲狂院諸規則，癲狂院	府立医大80年史
		治療条則を制定，設立には禅林寺（永観堂）前住職東山天華が尽力
		公立精神病院のはじめ）
16	1876・9・11	建仁寺内福聚院に京都駆黴院仮院を置く（京都療病院に附属，9・13	府誌下，明治文化と明石博高翁
		府，伏見に検黴所を設置
17	1876・10・−	童仙房出張授産場開設	府誌下
18	1877・5・−	府，避病院を葛野郡宇多野村法蔵寺に設立（府伝染病院のはじめ）	府誌下
19	1877・8・−	伏見第4区南浜町に窮民引立取扱所を設立し伏見生産局と称し，授	府史
		産を教導。
20	1878・2・13	愛宕郡浄土寺に療痼院を開設，療病院の支院とする。医員後藤直三	府立医大80年史，府誌下
		郎を主任とし，専ら来癩病患者を治療。明12・4閉院
21	1878・4・24	府，盲唖学校を上京第29区（東洞院御池上ル船屋町，元生糸改会所	府史，布達番外19号
		跡）に仮説する旨を達し，就学を奨励（5・17に再度布達）。
22	1879・9・12	盲唖院を釜座椹木町（現府庁前）に移転（普通科卒業生，13歳以上	府教育史上，古河と盲唖院
		の者に対し，工業仮規則を定め授産指導を行う）
23	1880・7・11	旧宮家士族授産誘導社を上京11組今出川通烏丸東入ルに新築，	西京7・13
		落成式挙行
24	1880・7・18	療病院・医学校を上京第12組川原町通御車通広小路北（寺町広小	府庁文書明13−3
		路）に新築移転
25	1881・5・−	安藤精軒，有志と謀り貧民救療所を市内三本木に開設。以後15年間	京都医事衛生誌175
		の施療者10000以上に達す
26	1882・8・−	建仁寺地中西来院に私立和漢病院を設置（思誠病院としてもっぱら	西京8・18
		貧民を入院させる）
27	1882・9・20	府，愛宕郡南禅寺村の癲狂院の廃止を達す（10・31限りで廃止）李家	府庁文書明15・10，府誌下
		隆産，永観堂でこれを受けつぐ（のちの川越病院）
28	1883・11・−	葛野郡朱雀野村聚楽廻に上京区公立避病院を設立（のち市に引継ぐ	市学区大観
		）。
29	1884・8・−	愛宕郡岩倉村の有志，柏村辰三・土屋栄吉ら，岩倉癲狂院を設立	京都医事衛生誌439，府誌下
30	1885・12・−	京都市内の豪商有志の申合せにより職人会社を設立（職業紹介を実	大阪日報12・24
		施。婦人らに手内職教授も計画）
31	1885・12・−	菅井治郎吉ら，下京第25組魚棚室町西入ルに清井社を設立（飲料水	府庁文書，日出12・19
		を清潔にするため各戸の井戸浚を業とする）。
32	1886・5・−	府下に腸チブス・発疹チブス流行し妙覚寺（継光院通新町西入）など	日出5・25，7・2，10・6
		各地に避病院開設
33	1887・6・26	半井澄・安藤精軒ら，下京区第12組東洞院四条下に京都共立私立	日出6・18・26，明21・6・6
		慈恵医院を設立（貧民の施療施薬が目的，翌21年休業）
34	1887・10・ー	仏教各宗の有志による洪済会，貧窮のため小学校教育を受けられ	府教育史上，日出8・27
		ぬ児童のために洪済学校建設の運動をおこし，4つの洪済学校を設
		立（浄福寺・建仁寺・本圀寺・妙覚寺）
35	1888・6・12	洪済会，下京区本国寺内に貧児のための第3洪済学校を設立。9・27	明教新誌9・30，日出
		に上京区第2組新町頭上御霊前上ルに第4同校を設立。9月天台宗，
		これら洪済学校に援助を行うべく告諭
36	1888・8・23	葛野郡中堂寺村の医師前田敬斉ら，伏見神泉苑町に京都育児院支	日出8・16,10・20
		院を設置，10・18中堂寺村に本院を置く。のち出張所も設置
37	1888・10・−	天主教会貧児教育所創立	社会事業大年表
38	1889・1・15	上京区第29組境町の医師菅原謙吉，知恩院山内松宿庵に梅毒癲病	日出1・12,2・3ほか
		皮膚病のための起廃病院を開設（2月には1000人に限り施療施薬を
		実施，顧問同志社病院のペリー）
39	1889・2・20	日本赤十字社京都支部を設置（事務所を上京区椹木町新町西入に	同支部沿革誌，日出1・25
		おく。支部長は知事，発足当時の加盟社員26人
40	1889・2・27	免囚保護の目的で，監獄官吏・府会議員・東西本願寺などの有志，	同院沿革要覧，日出ほか
		葛野郡朱雀野村字西京の民家に京都感化保護院を開設（のち新築
		移転）
41	1891・5・1	天主教信者加古義一ら，三条高倉西入に貧民小学校を開校。書籍	日出5・1ほか
		など貸与，授業料無料
42	1891・7・1	佐伯理一郎，室町上長者町下ルに京都産院を開設（姙産婦生児の	府公同委員制度，社会時報10・5ほか
		無料救療を実施，京都の産院のはじめ）
43	1893・5・21	真宗大谷派泉徳寺の橋川恵順の発起により大日本仏教法話会附属	仏願寺所蔵文書，日出，婦人雑誌
		事業として京華看病婦学校を開設（上京区麩屋町三条上）明27非田会
		を設け貧困病者の世話にあたる
44	1893・6・10	下京区新町七条上ル医師相浦完良，六条病院を開院（明27・4に眼科	日出6・13ほか
		を設け貧困者には施療）
45	1896・2・−	日赤京都市部，高倉通押小路上ルに救護院養成所を設置。大2廃止	同支部沿革誌
46	1898・5・−	竹中庄右衛門ら貧民教育の必要性を認め下京区元7,8組巽町，長光	教学報知5・23ほか，京都教育雑誌76
		町，教業町連合の夜学会を設立。明37・1私立協同夜学校へ発展
47	1899・2・−	真宗大谷派僧侶丹羽憲顕，仏教主義に立脚し，油小路竹屋町下ル	府誌下，府社会事業便覧，感化救済
		に京華養育院を設立，孤児・老人・苦学生の保護にあたる	小鑑
48	1899・3・−	佐藤三枝，京都円山産婦保養院開設（赤貧者の入院は無料）	日出3・30
49	1899・7・29	京都感化保護院，保護生増加のため，下京区六角通大宮西入ル	同院沿革概略
		因幡町に新築移転
50	1899・8・21	仏教青年会の十五日会が慈善夜学校を五条大橋東善立寺に設立	教学報知8・21
51	1899・9・11	京都帝国医科大学開設，10月同附属病院開院，12・12貧困患者の	京大70年史，日本医療保障発達史年表
		官費施療開始
52	1900・3・1	天台宗僧侶津田明厳，上京区聖護院東之町に京都救済院を開設，	社会時報10：5，府庁文書大15
		孤棄貧児を収容，傍ら老衰者・非行少年も扱う。大13・10天田郡長田	四明余霞21：5
		願来寺内に移転し主に養老，廃疾者の保護にあたる
53	1902・4・−	東亞仏教会京都女子部，貧民女子のために慈恵女学校を開校（校舎	浄土教報457
		京華看病婦学校の一室を借用，学監橋川恵順・田島教恵）
54	1903・5・27	京都救済院，収容人員増加のため上京区聖護院町に新築移転（同院	中外日報5・27，日出5・25
		育児部の教育は小学科・幼稚園科・裁縫科・音楽科の4科）
55	1903・9・−	平安徳義会，孤児の増加により同会附属孤児院を京都市内二条通に	徳義394
		移転
56	1903・10・−	京都婦人慈恵会，旧慈恵女学校を継承し貧家の子女に無月謝で教授	市学区大観，日出ほか
		明39・5慈恵手芸学校と改称。明42・3下京区古門通大和大路東入に
		移転
57	1904・1・28	竹中庄右衛門ら，貧困未就学児のため三条大橋東に私立協同夜学	府庁文書大15，府教育会雑誌206
		校を設立	府誌下
58	1905・2・−	財団法人大日本仏教慈善会，東中筋通魚棚下ルに軍人遺弧養育院	日出，中外日報，府誌下
		を設立（3・31府は軍人遺弧養育院規則を制定）	通牒内六己1590号ほか
59	1905・4・18	実業家丹治直治郎，出征軍人遺族救護のため下京区麩屋町松原下	平安養育院文書，知恩院史ほか
		に平安養育院を創設（5・18棄児柿本くにを下京区役所の紹介ではじ
		めて収容。明39・10・7岡崎円照寺町に院舎を新築し移転）
60	1907・4・22	清水二年坂下明鳥に貧民施療のための聖ペテロ医院開院（医師ス	日出4・18
		トリート，リオネル）
61	1909・6・19	小林参三郎・矢野長蔵らの主唱により真言宗祖風宣揚会，東寺内に	社会時報7：3，六大新報315ほか
		済世病院を新設。まず仮開院し，細民施療にあたる。のちの院主清滝
		智竜経営主任となる（仏教病院のはじめ）
62	1909・7・3	府教育会，愛宕郡田中村字百万遍境内養春院内に精神薄弱児教育	白川学園発行つくもほか
		のための白川学園を開設。当初は3人を収容。明45・4脇田良吉の個
		人経営に移る（東京滝乃川学園に次ぐ施設）
63	1912・7・1	東亞慈恵会，医療を受ける資力のない患者のために巡回治療所を	中外日報6−8月
		開設。まづ第1治療所（下京区三条大橋東蓮沢寺）から開始し，第2
		治療所（下京区伏見街道正面下ル養泉寺）第3治療所（上京区元誓
		願寺大宮東正賢寺）へと巡回を拡充

＜大正期＞

番号	年月日	記事	出典
64	1912・11・3	伏見十六会，紀伊郡伏見町鷹匠に貧困者のための無料診療済生園	伏見十六会と伏見信用組合ほか
		設置
65	1913・2・−	私立らい狂院，浄土寺馬場町に移る（大3川越病院と改称）	府誌
66	1913・3・−	東亞慈恵会，下京区東七条上之町に東亞慈恵会塩小路病院を設立	社会事業便覧
67	1913・4・2	市立盲唖院聾唖部新築校舎落成式（上京区釜座通椹木町上ル，旧	ろう学校90年史
		校舎は改善して盲部に，ようやく盲聾教育を分離）。
68	1913・7・−	西陣織物組合，6−7月，7−8月のそれぞれ2ヵ月にわたり徒弟職工を	日出9・13
		対象に西陣夜学校を開設，総数1078名。
69	1914・1・−	日赤京都市部，府立療病院内に結核患者診断所を設置。貧困患者	府社会事業便覧ほか
		には施薬，重症患者は病院に委託し入院加療させる
70	1914・4・15	京都盲唖慈善会，財団法人盲唖保護院を設立。盲唖院の卒業生およ	府誌，府社会事業便覧，府庁文書大15
		び盲聾者の保護教育・就業指導のため，姉小路千本東入ル二授産所
		舎宅を設置
71	1914・8・21	園部マキ，西陣の乳幼児を救護するため，米国宣教師ベック女史と	社会時報，社会事業便覧，府庁文書
		共に信愛保育園を開設（大正12上京区丸太町日暮西入）保育料1日	大15
		1銭5厘−2銭（京都市における保育園のはじめ）
72	1917・11・2	日赤京都市部，結核予防撲滅のため巡回診療所を開設。天部部落	日出11・3，同支部沿革誌
		（社務所）を最初に，以後西陣（真教寺）・一貫町（専求寺）・柳原町（
		学校）などの各方面に開設
73	1918・9・25	上京区川端丸太町北入に京都市設公設市場川端市場を開設。この	京都市公設市場の躍進の４０年，府社会
		月下京区新町七条下ル東本願寺工作場に七条市場，上京区中立売	事業便覧
		七本松東入ルに北野市場（いずれも公設市場）を開設。多数の職工
		が利用。
74	1918・9・25	物資配給，市価牽制を目的とする京都市公設市場を，北野・川端・七	京都市公設市場の躍進の４０年
	（上と同じ？）	条の三ヵ所に急造バラックで開設。
75	1918・9・−	私設の出町市場（河原町今出川上ル）が店舗数23店で開設，その後	市場の沿革
		続々私設市場開設（大7−大11・12に開設された日用食料品小売市
		場は公設10ヵ所，私設26ヵ所）
76	1918・12・5	京都市はじめて市営住宅を設置。ただし，旧村編入に際してその村役	市政史上
		場を市営住宅に充当。
77	1919・6・1	初の京都市職業紹介所開設（寺町四条下ル大雲院内）。同所に附帯	市政史上
		事業として副業講習所・無料宿泊所設置。11月市営無料法律相談所
		設置。
78	1919・11-12	京都市営新町頭公設市場（上京区新町東）・壬生公設市場（下京区	市政史上，日出，府社会事業便覧
		壬生坊城町）・正面公設市場（下京区正面通川端東）および伏見町営
		公設市場（紀伊郡伏見町字板橋2丁目）開設。
79	1919・11・24	公設市場（新町頭妙覚寺境内）開業，指定商人18人。	日出11・25
80	1919・12・18	壬生公設市場開業。	日出12・11
81	1919・12・20	伏見公設市場（伏見町板橋第一尋常小学校内）開業，指定商人25人	日出12・13
82	1919・12・25	正面公設市場開業。	日出12・25
83	1920・5・1	市立職業紹介所，西陣の失業者増加に伴い上京区大宮東入ル西陣	市政史上，日出4・24
		小学校内に職業紹介所西陣臨時出張所開設。（10月閉鎖）
84	1920・5・ー	府，西陣方面に救済事業施行の必要を認め，恩賜財団済生会の診療	京都医事衛生誌315
		所（五辻千本東入釈迦堂）を設置し貧民患者を救療。貧に窮する妊産
		婦には産婆組合にその施療を委託。
85	1920・5・ー	朝鮮人の困窮者保護のために労働共済会（上京区今出川御前通東	府公同委員制度，社会事業便覧
		入ル鳥居町）を設置。対象11・11京都朝鮮人協助会と改称
86	1920・10・上	都市の社会政策的事業として市営質屋開設。	日出9・30
87	1920・11・−	京都市，養生託児所（上京区田中西川原町）・崇仁託児所(下京区東	市政史，社会時報
		七条上ノ町）を開設。保育料不要。細民密集地の教育・風俗・衛星な
		どの矯正に尽力
88	1921・4・2	市会，市民住宅建設を可決（新町頭・田中大久保町・御前通下立売	日出4・4
		の３ヶ所，220戸）。
89	1921・5・−	京都市，楽只託児所（上京区鷹野町）を開設。トラホーム第4診療所を	市政要覧
		併設。
90	1921・6・1	京都市壬生職業紹介所開設（下京区壬生朱雀町）。	市告示266号
91	1921・6・25	市は出町・五条・福ノ川・二条・中央・三共組各私設市場を京都市指	日出6・26
		定市場に決定，7・1から市の標準相場で販売。
92	1921・6・−	京都市，トラホーム第2，第3診療所を三条養生託児所に開設。	市学区大観
93	1921・7・−	京都市，下京区千本通三条に共同宿泊所を設置。（宿泊の資なく，働	日本社会事業年鑑
		く場所が明白である者を対象）。
94	1921・12・−	京都市，壬生朱雀町に壬生簡易食堂を設置。	府社会事業便覧
95	1922・3・25	知事，東福寺境内の市営住宅建設敷地1786坪の使用を許可	日出3・29
96	1922・7・−	京都市営職業紹介所（下京区新町通七条）に簡易食堂を併設。	府社会事業便覧
97	1923・3・−	津田源次郎，私設市場を開設（伏見紺屋町，18店舗）。	日出3・15
98	1923・8・1	京都共済会，公益質屋を上京区今小路通入ルに開設。のち西陣公益	社会4；6
		質屋と改称。
99	1924・3・14	京都市会，中央卸売市場建設案を可決。（建設費40余万円）	日出3・15
100	1924・4・−	伏見丹波橋公設市場開設。	京都市政要覧
101	1924・4・−	京都市，わが国初の簡易宿泊所を新町七条下ルに開設。（昭和10・3	市政委員，市広報昭和10・3・31
		31廃止）
102	1924・5・−	京都市，錦林託児所（鹿ケ谷高岸町）・壬生託児所を新設。さらに第5	市政概要，市政史上
		・7トラホーム治療所をそれぞれ併設。
103	1924・11・−	中島六兵衛，この頃壬生西方に家賃20円以下の住宅400戸を建設。	日出11・8
		また，京都初のアパートも建設。
104	1925・4・−	教徒共済会，細民住宅建設計画を発表，当初，下京東七条に建設予	日出4・3，6・13
		定，のち東九条岩本町と決定。建設戸数50戸，費用は共済会，内務
		省がそれぞれ半額負担
105	1925・6・2	京都市中央卸売市場開設認可をうける（建設費420万円で，12月下京区中堂寺南町に起工，昭和2・4・20竣工，12・11開業。取扱品は魚	京都中央市場30年史，京都商工要覧，日出6・3
		類・肉類・鳥類・卵類・蔬菜類等。
106	1926・4・1	府少年教育相談所を室町通今出川に設立。児童鑑別を実施	感化事業回顧30年
107	1926・4・1	京都市中央職業紹介所の副業ミシン裁縫講習所を改め，中央授産所	市政要覧
		を開設
108	1926・4・15	京都聾口話幼稚園を千本三条東入ル京都盲唖保護院内に設立。（日	創立90年史
		本最初の聾児幼稚園）
109	1926・5・18	森山歓渓，上京区紫野大徳寺山内竜源院に（財）紫野施薬所を開設	社会時報10；5
		（西陣・紫野地区の貧困者のための施療・施薬・施乳・委託施薬券配
		布など）
110	1926・6・1	平安養育院，附属事業で葵保育園を鞍馬口寺町東に開設	市学区大観，府庁文書大正15
111	1926・8・15	少年司法保護施設大照学園，下京区富小路五条下ルに開設。	京都社会福祉事業名鑑ほか

＜昭和期＞

番号	年	月	日	記事	出典
112	1927	6	15	京都市立東七条隣保館開設（竣工式6・15）。また同館に16日から授産場も併設（地方改善の総合的施設としての隣保館のはじめ）	市会史，市政史上，市規則７号
113	1927	7		京都市中央卸売市場開業（わが国最初。4・20竣工）	京都市公設市場の躍進40年，京都商工要綱
114	1927	3	8	市，下京区西九条寺ノ前町に八条公設市場を開設。	市告示49号，社会事報2；11，日出3・7
115	1927	7		上京第二方面委員会少年保護所を西陣京極大超寺内に開設	方面委員制度20年史
116	1927			断食道場健康園，嵯峨大覚寺門前に開設（昭和24養老施設寿楽園となる）。	京都の福祉19号
117	1928	4	8	御大典記念事業として御池通大宮西入に神泉幼児園開設。	京都社会福祉事業名鑑
118	1928	4	10	吉田六兵衛，西陣地区労働者の乳幼児のため上京区今出川通智恵光院西入に浄福寺保育園を開設（城戸好野が継承）。	京都社会福祉事業名鑑
119	1928	4	23	京都共済会，第一社会館内に昭和保育園を開設	日出4・24，市社会事業要覧昭和11
120	1928	4		市内三条大橋東三丁目の一心会館内に中央授産場三条分室を開設	市政要覧昭和4
121	1928	4		伏見町立病院施療部新設，また看護婦学校を新設	日出3・2，伏見市誌
122	1928	5	18	京都市立聾唖学校に予科を新設	市告示360号
123	1928	5	28	市内鹿ケ谷高岸町に錦林公設浴場を開設（経営は同町の錦渓会）	市政要覧　日出5・29
124	1928	6	18	京都市立宇多野療養所増築竣工	京都医事衛生誌411
125	1928	9	21	京都共済会，第三社会館竣工（西陣保育園・職業紹介所・無料宿泊所などを包括）。	日出9.22ほか
126	1928	9		伏見無料法律相談所，伏見町役場内に設置（毎水曜に相談）	伏見市誌，日出8・20
127	1928	10		京都共済会，第二社会館（丸太町通千本西入）開設	日出10・15，市社会事業要覧昭和14ほか
128	1928	11	3	下鴨（下鴨中河原町）・船岡（紫野藤ノ森町）の両公設市場を開設	市勢概要，日出11・3，市告示473号
129	1928	11	3	下鴨と船岡の市営公設市場竣工式。	日出11・3
130	1928	11		京都市，下鴨・船岡公設市場開設。	京都市勢概要
131	1928	12	15	日本仏教法話会経営の京華看病婦学校に京華診療所を開設（毎夜6時から9時まで，主任京大矢吹博士）	京都医事衛生誌417号
132	1928	12		京都市月賦分譲住宅（芝本住宅）131戸を紫野芝本町に建設	市政史上
133	1929	4		京都共済会，第二社会館内に職業練習所を設置，また保育組合は同館に保育園を開設	市学区大観，市社会事業要覧昭和11
134	1929	5	12	東寺内の済世病院，産院を設置	京都医事衛生誌422
135	1929	5		京都市，京都職業紹介所内に七条無料法律相談所を開設。	市社会事業要覧昭和11
136	1929	5		京都仏眼協会，下京区高倉通六条上に京都仏眼会館を建設，夜間に眼科無料診療所を開設	社会時報6：12
137	1929	7	2	恩賜財団済生会府病院，上京区紫野雲林院町に開設，6・13竣工。このため日赤京都支部大宮頭診療所を廃止。	済生会50年史ほか
138	1929	8	1	京都共済会，下京区東七条上之町に第5社会館診療所を開設。労働者の便宜を図り夜間診療実施。	社会時報1；5，市社会事業要覧昭和11
139	1929	10		加茂川社会事業団，無料宿泊施設田中セツルメント（田中西河原町）開設。	市学区大観
140	1929	11		下京区上鳥羽清井町に京都洛南社会館設立（融和事業）	市社会事業要覧昭和11
141	1929	12	10	上京区一条通猪熊東入如水町に一条幼児園開設。	京都社会福祉事業名鑑
142	1929	12	15	伏見公益質屋（下板橋2丁目）開設	市民史上
143	1929	12		丸物百貨店内に府市連合婦人会育児健康相談所を開設	市学区大観ほか
144	1930	1		上京区紫野御所田町に復活学園健康相談所開設（児童健康相談・訪問事業を実施）	市学区大観
145	1930	2	3	京都仏教婦人会，御大典記念事業として修学院一乗寺薬師堂町に少女保護施設京都華園を開設，この日開園式	社会時報10：5
146	1930	4		京都小児保健協会，下京区七条烏丸の物産館（現丸物）内に丸物育児相談所を開設。	社会時報2；11
147	1930	4		京大学生隣保館設立，東七条などで医療・教育などのセツルメントの事業を開始（−昭和7・9）	日出4・16ほか
148	1930	5		本派本願寺保母養成所，東山区今熊野北日吉町に開設	市学区大観
149	1930	5		出所者の自立更生を目的に敬天会設立。山科東野片下り町に施設敬天園を開設。六鹿清治，施設拡張に尽力	京都社会福祉事業名鑑
150	1930	8		京都の社会民衆党，東山区馬町に組合診療所を開設。当面三条新町東入簑和田益三宅で仮診療を始める	京都医師衛生誌437
151	1930	9	3	京都市，田中公設市場を開設。	市勢概要，市公告
152	1930	9		左京区浄土寺馬場町に二条保育園開設。	市社会事業要覧昭和11
153	1930	9		京都市，田中公設市場開設。	京都市勢概要
154	1930			西陣機業従事者の福祉をはかるため復活学園設立（児童健康相談・託児所などを開設し隣保事業に尽力）。	社会時報6；11
155	1931	3	22	中立売黒門角に京都実費診療所開設（経営者中村頼之・前橋豊次郎・小川哲夫）。このごろ各地に実診特殊診療所が続出	京都医事衛生誌444，467，501
156	1931	3		仏教救世軍京都市団，東山区今熊野椥ノ森町に無料宿食窮民救護施設を開設	社会時報1：1
157	1931	5	1	愛国婦人会府支部，失業婦人救済のため授産所を開設（8月妊産婦健康相談所を開設）	社会時報2：11，我等の郷土ほか
158	1931	9	15	京都市立児童院開設（上条区竹屋町千本東），9・10竣工式	市告示264号，市会史，市民しんぶん54号
159	1932	2		丹神百貨店内に愛国婦人会府支部児童健康相談所開設	市学区大観
160	1932	4	1	京都市，七条職業紹介所内に労働紹介所を仮設（昭和13・7国へ移管）。	市民しんぶん54号，市政史上，市会史
161	1932	4	13	京都市労働職業紹介所開設。	京都経済時報26
162	1932	5	2	下京区東九条山王町に京都共済会第6社会館設置。公設質屋，保育園も併設。	日出4・29，市社会事業要覧昭和11
163	1932	5		京都市会に公設市場の移転改築・増設案提出（9月に川端・北野を改築，新町頭・伏見を移転改築，花園・嵯峨を増設と決定）。	市政史上
164	1932	7	1	上京第二方面委員会，上京区芦山寺智恵光院西上に救護施設前川養護所を開設	社会時報2：6
165	1932	10		愛国婦人会府支部，八瀬に虚弱児対象の八瀬学園を開設	京都医事衛生誌460，社会時報2：11
166	1932	10		加茂川社会事業団，左京区田中関田町にキリスト教施療院を設立	市社会事業要覧昭和11
167	1932	11		京都共済会，第六社会館内に東九条職業練習所設立	社会時報2：11
168	1932	11		京都共済会，下京区八条通大宮東寺境内に第四社会館を設置	社会時報2：11
169	1932	12	5	府立健康相談所，中京区西ノ京左馬寮町に開設（昭和9府立西ノ京健康相談所と改称）	社会時報3：1，告示904号
170	1933	2	7	京都市無料宿泊所開所（定員200，下京区上鳥羽鉾立町）。	市告示30号，市会史，社会時報
171	1933	4	1	京都市労働紹介所開設（下京区七条千本東に新築移転），循環紹介制を採用。	市会史，市政概要
172	1933	4	11	京都共済会第四社会館竣工	日出4・12，社会時報3：5
173	1933	6	26	京都共済会，知恩院山内に京都共済会第七社会館設置。診療所も併設。	日出6・26，社会時報3：7
174	1933	6	26	上京・中京の連合方面委員会，第二社会館内に授産所を開設	方面委員制度20年史，日出6・26
175	1933	9	3	平安徳義会，乳児救護のため乳児院を開設	徳義394号
176	1933	10	18	在京朝鮮同胞のため高光模，左京区田中玄京町に「善光の家」を創立	社会時報10：5
177	1933	10		伏見区深草加賀屋敷町に改進経済更生会設立（融和事業）	市学区大観
178	1934	1	15	結核早期診断のため府深草健康相談所を伏見区直違橋に開設	京都医事衛生誌478
179	1934	2		京都市，伏見区竹田狩賀町に竹田公設浴場を設置（入浴料大人2銭小人1銭）	市政史上
180	1934	5	1	信愛保育園長園部マキ，京都で初の母子の家希望寮を併設	社会時報10：5，京都の福祉9号ほか
181	1934	5		京都市，新編入の農業地域に農繁期託児所をはじめて開設（横大路・納所・竹田ほか）	市政史上
182	1934	11	9	上京第三・第四連合方面委員会，小川通寺ノ内上に西陣方面会館を設立	方面委員制度20年史
183	1934	11	20	京都養老院，伏見区醍醐上ノ山町に新築移転（定員80名）	社会時報4：9，日出11.21
184	1934	11	20	日赤京都支部病院開院式（のち京都第一赤十字病院と改称）	日出11・20，日赤社史稿
185	1934	12	12	京都市公設花園市場（右京区花園木辻南町）開設。12・16京都市公設嵯峨市場（右京区嵯峨折戸町）開設。	市公告
186	1935	1	1	府立淇陽学校少年鑑別所発足。新築まで西陣隣保館の一部を借用4・2府，設立告示。府は少年救護委員204名を任命	告示174号，府立淇陽学校50年史ほか
187	1935	2		下京区西千本通松原下ルに朝鮮人保護を目的に京都向上館設立。保育所も経営。このほか内鮮融和団体が設立される。	社会事業施設要覧
188	1935	3	14	京都市，東部労働紹介所（左京区聖護院），北部労働紹介所（上京区紫野）を開設。3・7から従来の京都市労働紹介所を千本労働紹介所と改称。	市政史上，市告示67号
189	1935	5	17	平安徳義会，母子寮を新設。9月児童健康相談所（無料）開設	徳義394号
190	1935	5		平安養育院内に葵児童健康相談所(無料)開設	社会事業施設要覧昭和11年
191	1935	6		平安養育院，下京区富小路松原に富松会館を設立（隣保事業）。	秦隆真談，市社会事業要覧昭和13
192	1935	10	12	府西陣隣保館，西陣救療所竣工式	社会時報5：11
193	1935	10	20	府健康保険相談所開設(下京区烏丸通七条下）	布令79号ほか
194	1935	10		京都市，風害記念隣保館を各地区方面委員会で設置	市会史，市政史上，社会時報
195	1935	10		司法保護団体白光会，下京区八条観喜寺町に設立	市社会事業要覧昭和13
196	1935	11	4	左京方面会館，百万辺知恩寺境内に竣工（済生会百万辺診療所など併設）	社会時報5：12
197	1935			釈放者の精神道場敬天園，山科に開設。経営京都連合保護会，収容者の職場に伏見丸竹醤油醸造所を開設。のち思想犯も収容。	社会時報6：7，10
198	1936	1	24	京都市市民共済会，伏見公会堂内に児童健康相談所を開設	京都医事衛生誌502
199	1936	4		京都市納所会設浴場・5月深草会設浴場設置。	市社会事業要覧昭和11
200	1936	5	1	救世軍京都小隊，中京区富小路四条下に新館建設（開館式に山室軍平列席）	日出4・30
201	1936	5	29	大日本仏教慈善会財団，六条診療所内に児童健康相談所を開設。	日出5・10
202	1936	6		京都母性保護連盟結成。母の無料相談所を開設。	社会時報6：6
203	1936	8	20	京都市市民共済会，紫野隣保館を開設（別名紫野隣保館，山下会館公益質屋，診療所などを併設）。	日出8・21，社会時報6；11
204	1936	10	1	京都市，労働者更生訓練道場開設（東山区東大路七条智積院内）	社会時報，市会史，市政史上
205	1936	10	1	府立淇陽学校少年鑑別所を左京区吉田近衛町に移す。	告示603号
206	1936	11	2	府立孫橋健康相談所・府立西ノ京健康相談所西陣出張所開設。	告示666号
207	1936	11	16	京都市紫野公設質屋（上京区紫野西野町）開設。	市告示512号
208	1936	11	21	京都市公設七条市場（下京区烏丸通七条下ル東塩小路町）開設。	市公告
209	1936	11		京都更生会館（無料宿泊施設），下京区吉祥院西ノ庄に開設	市学区大観
210	1937	4	12	府，花柳病相談所を府立西ノ京健康相談所・府立孫橋健康相談所に開設。	告示248号
211	1937	7	15	結核早期診断を目的に府百万辺健康相談所開設	告示464号
212	1937	7	16	京都市労務者健康相談所（中央・七条職業紹介所）開設。	市公報
213	1937	8	5	京都購買組合，歯科診療所を開設。	京都医事衛生誌521
214	1937	9		京都市，西陣織・友禅の失業者救済のため紫野・西陣・壬生に授産場分場を開設。	市政史上
215	1937	10	12	西陣機業従業者の栄養改善のため西陣購買組合の栄養食配給所創設。	京都医事衛生誌523
216	1937	12	24	大石順教尼，東山区山科勧修寺内に肢体不自由児施設京都自在会を設立。	社会時報10：5
217	1937	12		財団法人大日本傷痍同仁会京都支部結成（昭和13・10京都傷痍軍人厚生会が事業を継承，授産場を開設）。	社会時報12：1
218	1938	2	4	府立淇陽学校少年鑑別所を同校少年教護相談所と改称し内容を拡大	告示56号
219	1938	2	25	府健康保険相談所を府七条健康保険相談所と改称，また府西陣健康保険相談所開設。	告示88号，89号
220	1938	2		京都市養生隣保館分場を左京区田中西河原町に設置，定員100	市政史上
221	1938	5	20	京都市，中尊寺公益質屋開設	市告示382号，市政史上
222	1938	6	4	和楽園に母子収容保護施設を開設。職業補導も実施。	社会時報10：5
223	1938	7	1	救護法による精神耗弱者施設京都市立和光寮（醍醐日野）開設（定員30）。	市会史，市政史上，市公報
224	1938	8	22	京都市，児童院内で乳幼児昼間託児事業を開始（朝七時ー夕五時，保育料乳児12銭，幼児15銭）。	市社会事業要覧昭和13
225	1938	9	5	京都市，二条保健所開設（のちの中央保健所で京都市初の保健所）	市規則15号，市政概要，市民しんぶん昭和33
226	1938	9		第3方面保育組合，西陣方面会館内に託児所開設	市社会事業要覧昭和14
227	1938	10	24	崇仁方面会館（東七条上ノ町）開設。	方面委員制度20年史
228	1938	10		府，傷痍軍人の職業再教育を目的に愛宕郡八瀬村に京都愛国寮を設置。昭和14・3・15開所式。	告示650号，社会時報8：11
229	1938	11	15	京都市，山科公設市場開設。	市公告，市政概要
230	1938	11		復活教会，復活学園乳児部開設。	市社会事業要覧昭和14
231	1939	3	20	伏見方面委員会，銃後無料相談所開設。	社会時報9・7
232	1939	3	20	京都市，九条授産場（下京区西九条比永城町）を開設。	市公報，市社会事業要覧昭和14
233	1939	3	24	京都市上賀茂公設市場（上賀茂北大路町）竣工	市公報
234	1939	3	27	京都府，花柳病撲滅を目的に市立新門前診療所を開設（無料診療）。	市告示62号
235	1939	4	17	京都市，辰己隣保館（伏見区醍醐辰己町）開設。	市社会部関係事業要覧昭和16
236	1939	4	26	財団法人府社会事業協会，下京区中堂寺前田町に五条方面会館を設置（のち五条厚生会館と改称）	社会時報9：6
237	1939	5	17	京都軍人援護会館開設（上京区大宮通今出川上，片岡会館）	社会時報9：7
238	1939	8	1	上京区室町今出川北東に府立花柳病診療所を開設。	告示524号
239	1939	9	17	恩賜財団軍人援護会，左京区下鴨森本町に遺児育英のため京都寮を設立。	日出9・16，社会時報9：9
240	1939	9		五条方面会館内に府立五条健康相談所設置。	社会時報10：4
241	1939	9		京都市吉祥院公設浴場開設。	市社会部関係事業要覧昭和16年
242	1939	10	24	下京方面委員会，崇仁方面会館を建設。	日出10・25，社会時報9：7
243	1939	10		京都市修学院公設市場開設	京都市政概要
244	1939	11	1	京都市，銃後託児所を花園・深草・九条に開設（定員各50）	市告示514号，市社会部関係事業要覧昭和16
245	1939	11	6	京都市六条保健所（下京区東中筋通六条下ル）開設	京都医事衛生誌548，市社会事業要覧昭和14
246	1940	5	14	更生保護団体財団法人平安黎明会（東山区東野片下り町）設立，府連合保護会の事務を引き継ぐ。	京都社会福祉事業名鑑
247	1940	5		西本願寺，女子融和事業指導者訓練所を開設	中外4・17
248	1940	6		京都市児童院内に母親健康相談所開設。	市社会部関係事業要覧昭和16
249	1940	7		西本願寺診療所開設。	民生事務概要
250	1940	10	8	京都市，田中・西ノ京，10・1六原の各公益質屋開設	市社会部関係事業要覧昭和16年，市告示548，555号
251	1940	10	15	京都市深草公設市場開設	市公告，市公設市場の躍進40年
252	1941	2	13	財団法人京都博愛会，上京区上賀茂ケシ山町に結核療養病院開設。	京都社会福祉事業名鑑
253	1941	4	1	府，結婚相談所京都厚生会館を設置（人的資源の確保の見地から相談にあたる）。	日出3・16，社会時報11：6
254	1941	5		府，浄福寺公益質屋設立	社会福祉事業名鑑
255	1941	6	2	府職業相談所開設	告示587号
256	1941	9	4	乾隆・嘉楽・翔鸞の三学区を西陣結核予防模範地区に指定し，西陣健康指導所開設。	日出9・5，京都医事衛生誌570
257	1941	9	11	京都工場保険会西ノ京中合町に診療所を開設，全国初のレントゲン車も設置。	日出7・22，京都医事衛生誌570
258	1941	10	24	同志社大学厚生館開館。	日出10・25，同志社教育の伝統
259	1941	12	10	京都市，西本願寺山科別院に壮丁臨時結核療養所自彊寮開設。	京都医事衛生誌571，573
260	1941	12	15	京都市二条児童健康相談所開設。	市告示474号
261	1941			京都市・九条・浄福寺公益質屋開設。	市告示323号，市社会部関係事業要覧昭和16
262	1942	2	28	司法保護団体華落青少年相談所開設。（昭和20児童の収容保護目的積慶園開設により廃止）	積慶園要覧24号
263	1942	3	6	恩賜財団軍人援護会，右京区山ノ内宮脇町に平安母子寮および同保育園を開設。4・15落成式	山ノ内母子寮要覧，日出4・12
264	1942	4	9	京都市室町保健所（上京区室町通鞍馬口下）開設。	市告示83号
265	1942	4	17	住宅営団大阪支部，洛北一乗寺に健康住宅500戸建設地鎮祭。住宅難緩和と産業戦士の培養を目指す	日出4・18
266	1942	6	1	京都市仁王門公益質屋開設	京都5・19
267	1942			結核療養所御室病院開設（昭和23・4日本医療団解散後高雄病院として発足）	京都社会福祉事業名鑑
268	1943	3	23	結核救療施設財団法人京都厚生園（右京区山田平尾町）開設（のち療道協会松尾病院と経営を合同し昭和39・2京都桂病院と改称）	民生事務概要ほか
269	1943	4	29	キリスト教会活動の一端として円町隣保館開設（中京区西ノ京円町）	京都社会福祉事業名鑑
270	1943	8	8	財団法人大日本国防衛生会，虚弱児童収容施設第一健民学院を宇治黄檗山に開所。	京都8・9
271	1944	1	10	京都市健民修練所玄武寮開設（定員150）。	市告示4号
272	1944	1	15	府立愛国健康相談所（上京区竹屋町通智恵光院東入主税町）開設。	告示31号
273	1944	5	20	京都市，旧先斗町鴨涯歌舞練場を借り市設三条共同勤労所開設（保育園併設）	市公報，京都5・20，22
274	1944	8	5	京都市，油小路蛸薬師に共同勤労所を開設。	市告示763，京都8・4
275	1944	8	10	京都国民勤労動員署，大丸5階に女子勤労相談所を開設。	京都8・7
276	1944	8		京都市安井診療所開設（花柳病追放）	京都8・19
277	1944	11	10	京都市，今出川共同勤労所・紫野共同勤労所，11・24室町共同勤労所開設。	市告示101号，市告示99号，京都11・19
278	1945	3	31	京都市・山科・右京保健所開設。	市告示13号，京都社会福祉事業年鑑
279	1945	4	20	京都市児童院山科分院開設（廃止昭和21・1・15）。	市告示32号，61号
280	1945	4		府立聾学校，上京区新町通鞍馬口上西へ移転。	告示168号
281	1945	6	1	府立精神病院（宇治町木幡）開設（昭和25・9府立洛南病院と改称）。	京都6・27，衛生統計年報18号
282	1945	6	19	府，宇治保健所開設，6・20京都市二条保健所は京都市中京保健所と改称し，中京区間ノ町竹屋町下に移転。	衛生統計年報18号，市告示43−44
283	1945	7	1	府周山保健所開設。	衛生統計年報18号
284	1945	7		府，女子技術指導員養成所（南区唐橋平垣町）開設（廃止8月）。	産業教育70年史

表3　明治期以降戦時期までの京都市における労働運動，労働争議の推移　

年	番号	地図番号	労働争議・紛議名	企業・工場・店・団体名	争議場所
Ｍ24	1	1	第一絹糸紛績会社争議	第一絹糸紛績会社	東竹屋町
	2		大工手伝職紛議
Ｍ26	3		陶磁器職工争議
	4		大工賃上げ要求紛議
	5		西陣職工争議
Ｍ28	6		紺屋職人紛議
Ｍ29	7		陶磁器職工争議
	8		宮川町遊郭箱丁争議
Ｍ30	9	2	京都電気鉄道争議	京都電気鉄道会社	西洞院三哲上ル
	10	3	七条停車場構内車夫争議		七条停車場
	11		郵便集配人争議
	12		京都製針会社争議	京都製針会社
Ｍ31	13	4	瓦製造会社争議		上京区千本二条
Ｍ32	14		大仏・泉涌寺付近瓦職工争議
Ｍ34	15	5	日本撚糸会社争議	日本撚糸会社	上京区室町鞍馬口下ル
Ｍ35	16	6	カルタ製造職人争議		下京区三ノ宮付近
Ｍ36	17		京都綿ネル会社争議	京都綿ネル会社
	18		平安紡績争議	平安紡績
	19		京都府庁新築工事争議	共和組
Ｍ39	20	2	京都電鉄争議	京都電気鉄道会社	西洞院三哲上ル
Ｍ40	21	2	京都電鉄争議	京都電気鉄道会社	西洞院三哲上ル
	22		京都郵便局集配人争議	京都郵便局
	23	7	荒川半襟商友禅職工争議	荒川益次郎商店	烏丸通綾小路
	24		京都染物同業組合艶打部争議	京都染物同業組合艶打部
	25		京都染物同業組合友禅部争議	京都染物同業組合友禅部
	26	8	市内下駄職工争議		三条新町
	27		京都染物同業組合紋上絵部争議	京都染物同業組合紋上絵部
	28		針金職工争議		愛宕郡白川村
Ｍ41	29	1	京都絹糸紡績上京工場争議	京都絹糸紡績会社上京工場	東竹屋町
	30		金箔業者争議
Ｍ42	31		使夫争議
	32		平井友禅商紛議	平井商店
Ｍ43	33	2	京都電鉄争議	京都電気鉄道会社	西洞院三哲上ル
	34		宇治川水力発電所工事現場争議	鹿島組等６組
Ｍ45	35	9	京都瓦斯争議	京都瓦斯株式会社	上京区柳馬場三条上ル
Ｔ１	36		京都市営電鉄争議	京都市営電鉄
Ｔ２	37	1	鐘紡上京工場紛議	鐘ヶ淵紡績株式会社上京工場	左京区東竹屋町東入ル
	38	10	市内扇面画工争議		伏見街道四丁目
Ｔ４	39	11	京都市内煙管工争議		東山仁王門本妙寺
	40		京都市人力車夫争議
Ｔ６	41		京都市電争議	京都市営電鉄
	42	12	京都市内煙管工争議		三条西海子町
	43		京都市内石工争議
	44		京都市内畳工争議
Ｔ７	45		京都市電争議	京都市営電鉄
	46	13	日本機械精工争議	日本機械精工株式会社	新町二条上ル
	47	14	京都裁判所廷丁争議	京都裁判所
	48		京都市内石工争議
	49		西陣織物模範工場争議	西陣織物模範工場	上京区紫野
	50	15	松風工業争議	松風工業会社	下京区本町11丁目
	51	16	井戸掘人夫争議		左京区若竹町，若松町
Ｔ８	52		金箔職工団争議
	53	17	奥村電気争議	奥村電気株式会社	下京区西七条八反町
	54		京都市電争議	京都市営電鉄
	55		箔友支部争議	友愛会箔友支部
	56	18	梅小路駅仲仕争議		梅小路駅
	57		津田電線工場争議	津田電線株式会社	綴喜郡八幡町
	58		煙管工争議
	59		共和組石工争議	共和組
	60		扇骨職工争議
	61	19	伏見金箔工争議		伏見町両替町13丁目
	62	20	松浦伸金工場争議	松浦伸金工場	上京区北白川岩阪町
	63		奥電吉祥院工場争議	奥村電気株式会社吉祥院工場	吉祥院村
	64		松田陶器工場かまたき工争議	松田陶器工場
	65	21	日新電機争議	日新電機（工場）	千本二条西入ル
	66	22	京都電燈嵐山電鉄部争議	京都電燈嵐山電鉄部	四条大宮角
	67	23	京都市電壬生車庫従業員争議	京都市営電鉄	壬生車庫
	68	2	京都市電三哲車庫従業員争議	京都市営電鉄	三哲車庫
	69		市内金箔職工争議
	70		伏見伸銅会社争議	伏見伸銅会社
Ｔ９	71	24	金鵄正宗酒造場争議	金鵄正宗酒造	伏見町御籠町
	72		市内金箔職工争議
	73		東洋ラミー会社争議	東洋ラミー会社
	74		京都市扇子工争議
	75		京都市吏員紛議
	76		京都市内大工争議
	77	25	日本電池会社争議	日本電池会社	新町今出川上ル
	78		提灯職工争議
	79	26	井林撚糸工場争議	井林撚糸工場	上京区小川通今出川上ル
Ｔ10	80		京都市内14友禅工場職人争議
	81		伏見30余友禅工場職人争議
Ｔ11	82		伏見友禅職工争議
	83		共和組石工争議	共和組
	84		府下53友禅工場職工争議
	85		陶磁器工組合争議
	86		金箔職人争議
	87	27	沢田合金争議	沢田合金製作所	下京区西九条北之内
	88		伏見尾崎友禅工場争議	尾崎友禅工場
	89	28	日出新聞社争議	日出新聞社	烏丸夷川上ル
Ｔ12	90	13	日本機械精工争議	日本機械精工	新町二条上ル
	91	29	陶磁器工組合争議		今熊野椥ノ森
	92		瓦工争議
	93		中手・河合友禅工場争議	中手友禅工場・河合友禅工場
	94		児島友禅工場争議	児島友禅争議
Ｔ13	95		東洋紡向島工場争議	東洋紡向島工場
	96	30	日新電機争議	日新電機	西ノ京車坂
	97	31	三谷伸銅争議	三谷伸銅株式会社	川端丸太町東入ル
	98	32	京都絹毛会社争議	京都絹毛会社	下京区西九条南田町
	99	15	松風工業争議	松風工業会社	下京区本町11丁目
	100		東山友禅工場争議	東山友禅工場	東九条
	101		赤坂友禅工場争議	赤坂友禅工場
	102		正文舎印刷所争議	正文舎印刷所
	103		京都市電争議	京都市営電鉄
	104		陶磁器工組合争議
	105		瓦工争議
	106		磯部・古荘友禅工場争議	磯部友禅工場
				古荘友禅工場
	107		足立・山手友禅工場争議	足立友禅工場
				山手友禅工場
	108	9	京都ガス紛議	京都ガス会社	上京区柳馬場三条上ル
Ｔ14	109	33	大藪製材所争議	大藪製材所	千本三条西入ル
	110	34	古荘友禅工場争議	古荘友禅工場	烏丸高辻
	111	35	鮮明社印刷所争議	鮮明社印刷所	河原町三条上ル
	112	36	津田電線会社争議	津田電線会社	下京区鞘町正面上ル
	113	37	浜口友禅工場争議	浜口友禅工場	東九条札の辻
	114	38	田中・東山友禅工場争議	田中友禅工場	大宮通姉小路下ル
				東山友禅工場	東九条
	115	9	日本燃料会社争議	日本燃料会社	上京区柳馬場三条上ル
	116		石田放光堂伏見工場争議	石田放光堂伏見工場
	117		浅井陶器工場争議	浅井陶器工場
	118	39	東進堂印刷所争議	東進堂印刷所	岩上通六角下ル
	119		河合染工場争議	河合染工場	南区西九条
	120		樽工組合争議
	121	39	辻本印刷所争議	辻本印刷所	二条寺町
T15	122	17	奥村電気争議	奥村電気	下京区西七条八反町
	123	30	日新電機争議	日新電機	西ノ京車坂
	124	40	山本元三郎捺染工場争議	山本元三郎捺染工場	綾小路千本西入ル
	125	41	高松染工場争議	高松染工場	東九条宇賀辺町
	126		奥村友仙工場争議	奥村友仙工場
	127		高本印刷所紛議	高本印刷所
	128	33	清水染布工場争議	清水染布工場	千本三条西入ル
	129		永田・中西・市田・近藤各友仙工場争議	永田友仙工場	中京区壬生
				中西友仙工場
				市田友仙工場
				近藤友仙工場
	130		洛西美術友禅工組合紛議	洛西美術友禅工組合
	131	42	品川製作所京都分工場争議	品川製作所京都分工場	中京区中堂寺鍵田町
	132		辻井製材工場争議	辻井製材工場
	133	43	西陣撚糸再整株式会社争議	西陣撚糸再整株式会社	堀川通寺之内上ル
	134	44	日本製布工場争議	日本製布工場	伏見区向島与五郎町
	135		宮川製本所争議	宮川製本所
	136		富沢印刷所争議	富沢印刷所
	137	39	東進堂印刷所争議	東進堂印刷所	岩上通六角下ル
	138		能登製作所争議	能登製作所
Ｓ２	139		日活キネマ争議	日活キネマ
	140	45	弘文堂書房印刷所争議	弘文堂書房印刷所	夷川川端
	141		高木印刷所争議	高木印刷所
	142	39	東進堂印刷所争議	東進堂印刷所	岩上通六角下ル
	143		新京阪軌道工事争議
	144	34	古荘友禅工場争議	古荘友禅工場	烏丸高辻
Ｓ３	145	46	洛東再製株式会社争議	洛東再製株式会社	東山区山科竹鼻地蔵寺南町
	146		桃山運送会社仲仕争議	桃山運送会社
	147	47	棚橋友禅工場争議	棚橋友禅工場	田中大久保町
	148		柿坂製作所紛議	柿坂製作所
	149	48	矢代仁工場争議	矢代仁工場	東九条御霊下ル
	150	49	旭コンクリート会社争議	旭コンクリート会社	右京区池尻町
	151		鞍馬電鉄工事現場争議
Ｓ４	152	50	中久保木材工場争議	中久保木材工場	千本四条上ル
	153	51	旭絹織争議	旭絹織会社	富小路四条上ル（仮事務所）
	154		大毎京都配達員争議
	155	52	関西毎日新聞社争議	関西毎日新聞社	左京区新富小路孫橋上ル
	156	53	安田熊合名会社争議	安田熊合名会社	中京区壬生辻町
	157		松竹座楽士争議
	158	54	日出新聞印刷所争議	日出新聞印刷所	中京区柳馬場二条上ル
	159	55	東亜キネマ争議	東亜キネマ	等持院北町
	160		阪妻プロ争議	阪妻プロ
	161	56	伊藤伸銅所争議	伊藤伸銅所	左京区北白川琵琶町
	162		村田製綿工場争議	村田製綿工場
	163	57	下崎伸銅所争議	下崎伸銅所	東山区福稲本町35
	164	58	細井御召工場争議	細井御召工場	中筋千本東入
	165	59	永田染工場争議	永田染工場	下京区東九条松ノ木町
	166	60	岡島友仙工場争議	岡島友仙工場	中京区岩上通六角
	167		小西染工場争議	小西染工場	中京区壬生
Ｓ５	168		京都中央郵便局争議	京都中央郵便局
	169	61	旭堂石版工場争議	旭堂石版工場	西洞院松原下ル
	170	62	大橋友禅工場争議	大橋友禅工場	下京区仏光寺通大宮
	171	59	松村友禅工場争議	松村友禅工場	下京区東九条松ノ木町
	172	63	丸枡友染工場争議	丸枡友染工場	下京区東九条山王町
	173	12	武田商会ロール捺染工場争議	武田商会ロール捺染工場	上京区新町二条
	174	8	カフエー八尾清争議	カフエー矢尾清	三条新町
	175		泰山陶器工場争議	泰山陶器工場
	176	64	吉村製箱工場争議	吉村製箱工場	蛸薬師千本東入ル
	177	65	小笹製材工場争議	小笹製材工場	千本蛸薬師
	178	66	大塚晒争議	大塚晒工場	下京区福稲柿本町
	179	56	伊藤伸銅所争議	伊藤伸銅所	左京区北白川琵琶町
	180	41	鷹屋染工場争議	鷹屋染工場	東九条宇賀辺町
	181		洛北友仙争議
	182	67	京都製紙争議	京都製紙	下京区福稲高松町
	183		更紗工争議
	184	31	三谷伸銅争議	三谷伸銅株式会社	左京区川端丸太町東入ル
	185		田中友禅工場争議	田中友禅工場	西院村山ノ内
	186	68	鐘紡争議	鐘ヶ淵紡績株式会社	高野上開町
	187		京都市バス争議	京都市営バス
	188	55	東亜キネマ争議	東亜キネマ	等持院北町
	189	69	安岡金粉工場争議	安岡金粉工場	紫野下柏野町
	190	70	北川友染工場争議	北川友染工場	東山区本町20丁目
	191		石田友禅工場争議	石田友禅工場	東九条
	192		三都染工場争議	三都染工場	東九条
	193		真鍋友禅工場争議	真鍋友禅工場
	194	71	表長作友仙工場争議	表長作友仙工場	中京区黒門蛸薬師上ル
	195		叡電争議	叡電
	196	72	織全社争議	織全社	智恵光院寺の内下ル
	197	46	洛東再整争議	洛東再整株式会社	東山区山科竹鼻地蔵寺南町
	198	73	横井染工会社争議	横井染工会社	四条大宮西入ル
	199	74	飯田ワイシャツ店争議	飯田ワイシャツ店	中京区油小路高辻上ル
	200	75	内外出版争議	内外出版株式会社	下京区西洞院七条下ル
	201		山本晒工場争議	山本晒工場	京極村字川勝寺
	202	76	伊藤友禅工場争議	伊藤友禅工場	岩上錦上ル
	203	77	小川友禅工場争議	小川友禅工場	東新道四条下ル壬生高樋町
	204		八木伊友禅工場争議	八木伊友禅工場
	205		服部友禅工場争議	服部友禅工場
	206		太閤陶器合資会社争議	太閤陶器合資会社
	207	78	京都織物争議	京都織物株式会社	左京区吉田下阿達町
	208	79	錫箱工争議	木村錫箱工場	下京区間の町六条下ル
		80		白石捨吉・樽次郎両工場	耳塚正面上ル
				石川・梶原・安見・泉錫箱工場
	209		マキノプロ争議	マキノプロ
	210		晒彦綿晒工場争議	晒彦綿晒工場	京極村字川勝寺
	211	53	酒井友禅工場争議	酒井友禅工場	中京区壬生辻町
	212		牧野友仙工場争議	牧野友仙工場
	213		寺内織布加工工業所争議	寺内織布加工工業所
	214	81	常盤館争議	常盤館	上京区西堀川出水上ル
	215		陶磁器工組合争議	陶磁器工組合
	216		京都電機争議	京都電機
	217	82	八木友仙工場争議	八木友仙工場	油小路六角
	218	30	日新電機争議	日新電機	西ノ京車坂
	219	82	井上電機製作所争議	井上電機製作所	油小路三哲
	220		京阪電車京津線争議	京阪電車
	221		数研印刷工場争議	数研印刷工場
	222	83	寿製作所争議	寿製作所	油小路九条
	223		京畿電鉄争議	京畿電機鉄道会社
	224		松竹キネマ撮影所争議	松竹キネマ撮影所
	225	84	上田製樽所争議	上田製樽所	伏見市西尼ヶ崎
	226		石田晒工場争議	石田晒工場	京極村
	227	85	洛北友仙争議	林又工場	京都市田中西浦町
		86		後藤開工場	田中大堰町
		78		小島工場	吉田下阿達町
	228	87	京大病院看護婦争議	京大病院	京大病院
	229		大藪刷子製作所争議	大藪刷子製作所	伏見市橋屋町99
Ｓ６	230		山科精工所争議	山科精工所
	231	88	京都製銅会社争議	京都製銅会社	左京区岡崎徳成町
	232	89	富永製作所争議	富永製作所	旧二条御前通西入ル
	233	90	辻紡争議	辻紡績株式会社	下京区壬生神明町
	234		日本断熱耐火工業所争議	日本断熱耐火工業所
	235		三都染工場争議	三都染工場	東九条
	236	91	北織機料商店争議	北織機料商店	上京区紫野南船岡町
	237	92	伊東伸銅所争議	伊東伸銅所	下京区八条室町
	238		研生学会争議	研生学会
	239	30	日新電機争議	日新電機	西ノ京車坂
	240		坂友禅工場争議	坂友禅工場	右京区東梅津町
	241	93	カフェー勝之助争議	カフェー勝之助	四条河原町下ル
	242	94	村瀬食堂争議	村瀬食堂	新京極
	243	3	京都駅前案内人紛議		京都駅前
	244		磯野絹綿工場争議	磯野絹綿工場
	245		嵐山石鹸工場争議	嵐山石鹸工場
	246	95	穴田晒争議	穴田晒工場	下京区福稲下高松町
	247		京都肥料会社争議	京都肥料会社
	248	96	石田製陶所争議	石田製陶所	東山馬町下ル
	249		川瀬陶器製陶工場争議	川瀬陶器製陶工場
	250	59	松村染工場争議	松村染工場	下京区東九条松ノ木
	251	97	江波友禅工場争議	江波友禅工場	中京区油小路松原下ル
	252		木島友禅工場争議	木島友禅工場
	253		茨城友禅工場争議	茨城友禅工場
	254		福田錫箱工場争議	福田錫箱工場	山科栗栖野
	255	98	万歳堂喫茶部争議	万歳堂喫茶部	四条寺町東入ル
		99			六角京極東入ル
		100			麩屋町四条下ル
		94			新京極花遊小路
	256	101	島本染工場争議	島本染工場	左京区下鴨宮崎町
	257	52	関西毎日新聞争議	関西毎日新聞社	左京区新富小路孫橋上ル
	258		マキノプロ争議	マキノプロ
	259		向陽社争議	向陽社印刷所
	260	93	五十嵐理髪店争議	五十嵐理髪店	河原町四条下ル富士ビル内
	261	44	日本製布会社工場争議	日本製布会社工場	伏見区向島与五郎町
	262		京都鞍馬電鉄争議	京都鞍馬電鉄
	263	102	佐々木友禅工場争議	佐々木友禅工場	東洞院十条東
	264	103	川島友禅工場争議	川島友禅工場	中京区新町仏光寺下ル
	265	104	上田友禅工場争議	上田友禅工場	下京区万寿寺坊城
	266	53	酒井友禅工場争議	酒井友禅工場	中京区壬生辻町
	267	56	小山伸銅所争議	小山伸銅所	北白川琵琶町
	268	105	西陣ビロード工争議	西陣織物労働組合・	五辻六軒町西入ル西山方
				撚織従業員組合
	269		京都染工場争議	京都染工場
	270	106	八木友禅工場争議	八木友禅工場	右京区西院乾町
	271	107	駅前物産館争議	駅前物産館食堂八新亭	駅前物産館（丸物）
	272	55	東亜キネマ・東活キネマ争議	東亜キネマ	等持院北町
				東活キネマ
	273	108	南座菊水食堂争議	南座菊水食堂	南座
	274	15	瓦工争議	京瓦工作業組合連合会	東山区本町11丁目宝樹寺
	275	109	松村染工場争議	松村染工場	東九条松ノ木
	276		帝国キネマ争議	帝国キネマ株式会社
	277	63	田村駒京都染工場争議	田村駒京都染工場	下京区九条山王町
	278		安藤伸銅所紛議	安藤伸銅所	千本四塚
	279	63	佐々木伸銅所争議	佐々木伸銅所	東九条山王町
	280		卯余野伸銅所争議	卯余野伸銅所
	281	110	京都陶磁器合資会社争議	京都陶磁器合資会社	白川筋三条南
	282	111	丸芳大塚陶器工場争議	丸芳大塚陶器工場	東山五条下ル
	283	112	丹羽再整工場争議	丹羽再整工場	伏見区竹田町
	284	113	徳岡彫刻工場紛議	徳岡彫刻工場	千本丸太町
	285	114	井上製綿工場争議	井上製綿工場	中京区三条通西大路上ル
	286	115	サロン東山争議	サロン東山	新門前通り大和大路東入ル
	287	116	昭和耐酸鋼会社争議	昭和耐酸鋼会社	下京区七条千本下ル
	288	117	宮井友染工場争議	宮井友染工場	中京区油小路錦下ル
	289	118	大久保友禅工場争議	大久保友禅工場	松原通千本東入ル
	290	119	京都染機会社争議	京都染機会社	中京区中新道仏光寺
	291	120	カフェー楽天地争議	カフェー楽天地	西陣京極
	292	121	第二春日食堂争議	第二春日食堂	千本一条
	293	122	京都社印刷所・永光社印刷所争議	京都社印刷所・永光社印刷所	下京区仏光寺大宮西入大西由蔵方
	294	26	鷹屋染工場争議	鷹屋染工場	上京区小川通今出川上ル
	295		井口鋳物工場争議	井口鋳物工場
	296	123	由利製作所争議	由利製作所	中京区坊城蛸薬師
	297		京都絹毛染工会社争議	京都絹毛工会社	下京区西十条
	298	107	丸物百貨店食堂争議	丸物百貨店食堂	丸物百貨店
	299	124	京都合同胞衣会社争議	京都合同胞衣会社	伏見区上鳥羽勧進橋
	300	125	京都薬専工事現場争議		山科御陵町
	301		清水組下請豊田組争議	清水組下請豊田組
	302		コマドリ争議	コマドリ
	303		壇野友仙工場争議	壇野友仙工場
	304	126	藤江友禅工場争議	藤江友禅工場	松原大宮三筋上ル
	305		玉岡友禅工場争議	玉岡友禅工場
	306		伏見帝国館争議	伏見帝国館
Ｓ７	307	104	上田染工場争議	上田染工場	万寿寺坊城
	308	19	堀野酒造所製樽部争議	堀野酒造所製樽部	伏見区両替町
	309	127	市電九条車庫争議	京都市営電鉄九条車庫	九条車庫
	310	46	太田セルロイド工場争議	太田セルロイド工場	東山区山科竹鼻町
	311		福村友禅工場争議	福村友禅工場
	312	128	山本友禅工場争議	山本友禅工場	東山区本町16丁目
	313		玉岡友禅工場争議	玉岡友禅工場
	314	129	大谷金庫製作所争議	大谷金庫製作所	下京区松原通東洞院東入ル
	315	130	二ビィー争議	二ビィー	伏見区藤ノ森
	316		小島鉄工所争議	小島鉄工所	針小路堀川西入ル
	317	131	似玉堂印刷工場争議	似玉堂印刷工場	中京区柳馬場三条下ル
	318		西湖堂争議	西湖堂
	319	132	吉村染織工場争議	吉村染織工場	松原大宮西入ル
	320		向陽社紛議	光陽社
	321	56	伊藤伸銅所争議	伊藤伸銅所	左京区北白川琵琶町
	322	133	笹岡御召工場争議	笹岡御召工場	上京区智恵光院鞍馬口下ル
	323		新興キネマ大争議
	324		松竹系映画館争議	京阪神三都松竹系映画館従業員争
				議団
	325	134	長野御召工場争議	長野御召工場	浄福寺上立売上ル
	326		西垣友禅工場争議	西垣友禅工場	坊間町松原上ル
	327		安田熊系五友禅工場争議	安田熊友仙工場
		135		海野友仙工場	下京区仏光寺通堀川西入上ル
				杉本助友仙工場
				石田又友仙工場
				野村友仙工場
	328	136	星製薬株式会社争議	星製薬株式会社京都支部	東山清閑寺境内
	329	46	三輪ゴム争議	三輪ゴム争議団	山科駅前料理旅館よしのや
	330		西陣休機反対闘争
	331	137	丸市合資会社争議	丸市合資会社	左京区田中古川町（本店）
					右京区西院山ノ内町（支店）
	332	138	仲居置屋「ヨシヨシ倶楽部」争議	ヨシヨシ倶楽部	下京区西木屋町仏光寺上ル岡本あい方
	333	139	東活クラブ争議	東活クラブ	新京極
	334		城南製陶所争議	城南製陶所	宇治
	335	99	キネマクラブ争議	キネマクラブ	新京極
	336		北川ゴム工場争議	北川ゴム工場
	337	93	ブラジレイロ争議	ブラジレイロ	河原町四条下ル
	338	140	小倉友禅工場争議	小倉友禅工場	下京区五条壬生川東入ル前田町
	339	141	高橋友禅工場争議	高橋友禅工場	中京区綾小路東新町通西入ル
	340		石川友禅工場争議	石川友禅工場
	341		松岡友禅工場争議	松岡友禅工場
	342		中央館争議	中央館
	343	142	西陣帝国館争議	西陣帝国館	上京区大宮寺ノ内上ル
	344	143	赤坂伸銅所争議	赤坂伸銅所	下京区八条堀川
	345	92	伊東伸銅所争議	伊東伸銅所	下京区八条室町
	346	101	島本捺染工場争議	島本捺染工場	左京区下鴨宮崎町
	347	144	スター食堂争議	スター食堂	寺町錦上ル
	348		桃園小学校建築工事場浜井組争議	浜井組
	349		日活大争議	日活
	350	145	西陣キネマ館争議	西陣キネマ館	上京区千本通中立売上ル
	351	53	酒井友禅工場争議	酒井友禅工場	中京区壬生辻町
	352		河村道具商争議	河村道具商	久世郡宇治町
	353		日本レーヨン宇治工場紛争	日本レーヨン宇治工場
	354	89	富永製作所争議	富永製作所	旧二条御前通西入ル
	355		中村養鶏場争議	中村養鶏場
	356	146	西陣ビロード争議	家島工場	五辻通六軒町東入ル
		105		湯川（房）工場	五辻通六軒町西入ル
		147		湯川（芳）工場	五辻七本松西入ル
		147		岩谷工場	五辻七本松西入ル
		148		池野工場	今出川六軒町西入ル
		149		芝田工場	浄福寺寺の内西入ル
		150		堀井工場	下長者町日暮
		151		前田工場	千本櫨山寺東入ル
		152		竹岡工場	千本上立売
		153		青木工場	紫野中柏野
		69		安岡工場	紫野下柏野
		154		上野工場	千本五辻東入ル
	357		塚本製綿所争議	塚本製綿所
	358	155	シンガーミシン争議	シンガーミシン会社京都支社	四条柳馬場東入ル
	359	49	旭コンクリート会社争議	旭コンクリート会社	右京区池尻町
	360	156	中溝友禅工場争議	中溝友禅工場	壬生馬場町
	361		東友禅工場争議	東友禅工場
	362		三谷友禅工場争議	三谷友禅工場
	363	157	中島友禅工場争議	中島友禅工場	油小路三条下ル
	364		向陽社印刷所争議	向陽社印刷所
	365	158	西陣千本座・新京極帝国館争議	京都土地興行株式会社	千本一条北入東側（争議本部）
	366		朝日堂印刷所争議	朝日堂印刷所
Ｓ８	367		日本絹織伏見工場争議	日本絹織伏見工場
	368	159	鐘紡山科工場争議	鐘ヶ淵紡績株式会社山科工場	東山区山科西野様子見町
	369		陶磁器工組合争議	陶磁器工組合	今熊野延仁寺（争議大会）
	370	31	三谷伸銅争議	三谷伸銅株式会社	左京区川端丸太町東入ル
	371	129	大谷金庫製作所争議	大谷金庫製作所	下京区松原通東洞院東入ル
	372	160	福村友禅工場争議	福村友禅工場争議団	四条堀川西入ル（争議団本部）
	373		大阪毎日京都販売店争議	大阪毎日京都販売店第12堀川出張所
	374	161	日昭ライト争議	日昭ライト	太秦安井馬塚町
	375		内務省直営木津川改修工事場争議
	376	162	樋口友禅工場争議	樋口友禅工場	東九条柳下町
	377	104	上田染工場争議	上田染工場	下京区万寿寺坊城西
	378	128	山本友禅工場争議	山本友禅工場	東山区本町16丁目
	379		増本鉄工所争議	増本鉄工所
	380		宮川糸店争議	宮川糸店
	381	163	松本ガス器具製作所争議	松本ガス器具製作所	伏見区両替町10丁目
	382	164	旭館争議	旭館	西大路蛸薬師上ル
	383		日活脚本部争議	日活脚本部
	384		保津川遊船会社争議	保津川遊船会社
	385	165	棚橋友禅工場争議	棚橋友禅工場	一乗寺大原田町
	386		中央館争議	中央館
	387		保野友禅工場争議	保野友禅工場
	388		坂友禅工場争議	坂友禅工場	右京区東梅津町
	389	166	神谷友禅工場争議	神谷友禅工場	御前通押小路東入ル
	390		宝塚キネマ撮影所争議	宝塚キネマ撮影所
	391		カフェー「ニュースタンド」争議	カフェー「ニュースタンド」
	392	167	辻紡争議	辻紡績株式会社	四条坊城
	393		三宅龍文堂争議	三宅龍文堂
	394		藤井友禅工場争議	藤井友禅工場
	395		合同運搬社争議	合同運搬社
	396		京都市下水課争議	京都市下水課
	397	168	千恵プロ争議	千恵プロ撮影所	太秦
	398		樽工組合争議	樽工組合
	399		安藤染工場争議	安藤染工場
	400		三共食堂争議	三共食堂
	401		杉山友禅工場争議	杉山友禅工場
	402	49	旭コンクリート会社争議	旭コンクリート会社	右京区池尻町
	403		壬生周辺１０友仙工場争議	壬生周辺１０友仙工場
	404		奥田自動車争議	奥田自動車
	405		京都市電紛議	京都市営電鉄従業員組合
	406		大櫛友禅工場争議	大櫛友禅工場
	407	162	川勝友禅工場争議	川勝友禅工場	東九条柳下町
	408		点林堂印刷所争議	点林堂印刷所
	409		松竹系常設館解説部争議	松竹系常設館解説部
	410	123	井上友禅工場争議	井上友禅工場	坊城蛸薬師
	411		伊藤石炭店紛議	伊藤石炭店
Ｓ９	412	159	鐘紡山科工場紛議	鐘ヶ淵紡績株式会社山科工場	山科西野様子見町
	413		宝塚キネマ撮影所争議	宝塚キネマ撮影所
	414	169	沢田染工場争議	沢田染工場	下京区松原千本
	415		菊地製作所争議	菊地製作所
	416		大洋友禅工場争議	大洋友禅工業株式会社	東九条第一工場
	417	89	富永製作所争議	富永製作所	旧二条御前通西入ル
	418	83	寿製作所争議	寿製作所	油小路九条
	419	170	桐山友禅工場争議	桐山友禅工場	中京区御前通綾小路
	420	171	京都ハｰド･ウエヤｰ･ワｰクス会社紛議	京都ハｰド･ウエヤｰ･ワｰクス会社	伏見区榎町
	421		和田石綿工場争議	和田石綿工場
	422	129	大谷金庫製作所争議	大谷金庫製作所	下京区松原通東洞院東入ル
	423	17	野本友禅工場争議	野本友禅工場	西七条八反町
	424		友高友禅工場争議	友高友禅工場
	425		京都土地興業系映画館争議	朝日倶楽部・帝国館・西陣千本座
				七条大宮座
	426		竹内友禅工場争議	竹内友禅工場	山ノ内
	427		金本友禅工場争議	金本友禅工場	中京区中新道下ル
	428	172	京都工業会社争議	京都工業株式会社	上京区堀川寺ノ内上ル
	429		宅間系染工場争議	居川・船瀬・松浦・原田工場
	430	167	辻紡争議	辻紡績株式会社	四条坊城
	431		刷子工組合共進会争議	刷子工組合共進会
	432		西谷製作所争議	西谷製作所	花園
	433	142	西陣帝国館争議	西陣帝国館	上京区大宮寺ノ内上ル
	434		旭コンクリート会社争議	旭コンクリート会社	右京区池尻町
	435		塗装工争議	京都塗装工組合
	436		高島友禅会社争議	高島友禅会社
	437	173	奥田電器製作所争議	奥田電器製作所	下京区東九条烏丸町
	438	174	日本瓦工組合大仏分会争議	日本瓦工組合大仏分会	東山区今熊野池田町（分会本部）
	439		白井伸銅所争議	白井伸銅所
	440	175	二条駅運搬夫争議	二条運搬組合	二条駅
	441	176	京都履物労働組合争議	京都履物労働組合	東山区大黒町七条（組合事務所）
	442		保津川遊船会社争議	保津川遊船会社
	443		大沢自動車サービス部争議	大沢自動車サービス部
Ｓ10	444		京阪神新興直営館争議
	445		金本友禅工場争議	金本友禅工場	中京区中新道下ル
	446	173	奥田電器製作所争議	奥田電器製作所	下京区東九条烏丸町
	447		丸市組争議	丸市組
	448	177	富永製作所争議	富永製作所	中京区太子道御前西入ル
	449		伊藤灸工場争議	伊藤灸工場
	450		加藤友禅工場争議	加藤友禅工場
	451		朱雀館争議	西京土地興業株式会社
	452	145	西陣キネマ館争議	西陣キネマ館	上京区千本通中立売上ル
	453		関西松竹系映画館争議
	454	178	郡友禅工場争議	郡友禅工場	神泉苑御池下ル
	455	179	京都製鋼会社争議	京都製鋼会社	西九条島町
	456		今井京阪特急社争議	今井京阪特急社
	457	161	日昭ライト争議	日昭ライト	太秦安井馬塚町
	458		広瀬友禅工場争議	広瀬友禅工場
	459		京都市電紛議	京都市営電鉄
	460	180	第一重鋼業会社争議	第一重鋼業会社	西七条梅小路
	461	181	五養軒争議	五養軒	祇園花見小路四条下ル
	462	182	モナミ喫茶店争議	モナミ喫茶店	河原町四条上ル
	463	183	奥谷友禅工場争議	奥谷友禅工場	上京区新町寺ノ内西入ル
Ｓ11	464		京都染工場争議	京都染工場
	465	181	五養軒争議	五養軒	祇園花見小路四条下ル
	466		市内瓦工争議	京都瓦工組合
	467		西陣ビロード争議	湯川・島田・堀井・蓑和?・坂口・芝田・沢田工場
	468		ワンダス写真館争議	ワンダス写真館
	469		日活撮影所トーキ部紛争	日活撮影所トーキ部
	470	59	松山友禅工場争議	松山友禅工場	東九条松之木町
	471		島田ビロード工場争議	島田ビロード工場
	472		冨田ビロード工場争議	冨田ビロード工場
	473	150	堀井ビロード工場争議	堀井ビロード工場
	474	162	田中染工場争議	田中染工場	柳下町
	475		三栄食堂争議	三栄食堂
	476		今井シロップ争議	今井シロップ
	477		銀月争議	銀月
	478		村井染工場争議	村井染工場	伏見区深草
	479		中堂寺友禅工場争議	中堂寺友禅工場	下京区中堂寺
	480	143	赤坂伸銅所争議	赤坂伸銅所	下京区八条堀川
	481		井上製本工場争議	井上製本工場
	482	184	小幡友禅工場争議	小幡友禅工場	下京区春日通高辻下ル
	483		京都馬蹄組合紛議	京都馬蹄組合
	484		京都紙工会社争議	京都紙工会社
	485	185	日本機械製作会社京都工場争議	日本機械製作会社京都工場	下京区東九条殿田町
	486	162	丸安染工場争議	丸安染工場	東九条柳下町
	487		川上友禅工場争議	川上友禅工場
	488	182	モナミ喫茶店争議	モナミ喫茶店	河原町四条上ル
	489	186	石田晒彦工場争議	石田晒彦工場	右京区西京極堤下町
	490		浜口合名会社染色部争議	浜口合名会社染色部
	491	83	寿製作所争議	寿製作所	油小路九条
	492		梶尾友禅工場争議	梶尾友禅工場	堀川署管内
Ｓ12	493		京都合同精錬所争議	京都合同精錬所	下京区吉祥院大向町？
	494		出雲屋争議	出雲屋
	495		杉本精錬所争議	杉本精錬所	左京区高野
	496	131	似玉堂印刷所争議	似玉堂印刷所	中京区柳馬場三条下ル
	497	119	友禅水洗業者争議	友禅水洗業者争議団	中新道仏光寺（争議団本部）
	498		友禅工業組合争議	友禅工業組合
	499	187	大洋友禅工場争議	大洋友禅工場争議団	東山区福稲御所内ノ町（争議団本部）
	500		洛北友禅職工組合争議	洛北友禅職工組合
	501	188	友禅工業組合従業員争議	友禅工業組合従業員争議団	高辻中新道下ル服部岩蔵方（争議団本部）
	502		清滝高雄間道路工事人夫争議	渡辺・平岡各組
	503		樽工組合争議	樽工組合伏見支部
	504	189	第二太陽撞球場争議	第二太陽撞球場	丸太町智恵光院角
	505		川上友禅工場争議	川上友禅工場
	506		京都乗合自動車会社争議	京阪バス株式会社
Ｓ13	507		鴨川改修工事人夫紛議	清水組
Ｓ14	508		樽工組合争議	樽工組合
	509	3	京都合同自動車株式会社争議	京都合同自動車株式会社	京都駅構内

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*佛教大学・院，**大阪市立大学