田中秀和
(第 1 部 4 回生)

リヨン日記



Le 27/08/2002
 うーむ、どうも雲行きがあやしい。。。と、いうわけで、ひで日記復活です。長い長いフランスの夏休みも終わって、いよいよ、僕が所属するサッカーチームも動き出しました。
 最初はやっぱり走り込みからスタート。今は毎日(今日も)走ってから、少しミニゲームをやるという毎日。
雲行きがあやしいというのは、実は今まで怠けていたのが祟って、ものすごい筋肉痛なのだ。これはいまだかつて無いほどの筋肉痛。そしてなかなか治らない。
 だから、必然的に、ミニゲームでも全然いいプレーができない状態。この前(だいぶ前だけど。)あんまり活躍しすぎたもんだから、チームのみんなもみんな俺をたたく。『一体どうなったんだ?おまえ?』ってね。どうもなってないんだけど、ただ体が怠けたことと、サッカーをあんまり見なくなったことも大きい原因だということが最近分かった。日本にいたころは、サッカーの試合を毎日最低1試合は見ていた。だから、頭の中は常にいいイメージであふれていたのだと思う。今は家にテレビもビデオもないから、試合を見る機会がほんとうにない。この前、オリンピック・リヨネの試合はスタジアムまで見に行ったけどね。その中のドラソーという選手にはなんと朝の市場でばったり会って握手してもらった。今は彼のファン。
 ただ握手したからというだけでなく、彼のサッカーのスタイルがとても気に入っている。よくサッカーを知ってるなーという気がした。そして、もう一つは、彼は僕よりも少し身長が低い。一見、普通の人に見えるのだけれども、試合がはじまったら、もう別人。ピッチでは、ほんとうに、子供が一人入っているように見える。日本で言ったら、森嶋みたいなもんかな。でも、森嶋よりも細くて、断然上手い。
 話がそれてしまったけど、筋肉痛対策として、薬嫌いの俺もついに湿布に頼ってしまった。これが明日の朝になってきいているといいけど。。

Le 28/08/2002
今日はまた依然として足が重い。でも、何とかして頑張らねば。昼ごはんを思い切り食べて、今から引越し先の下見に。
こっちでは、外国人がちゃんとしたアパートに住むのはとっても難しい。それに、今は学生が世界中からくる時期だから、部屋探しは至難の業。俺は運良く、大学の寮に9月中入れることになった。それもキャンセルがあったからで、もしなかったら、今頃まだ9月の住居を探しているところだ。ほんとにぞっとする。もし見つからなかった場合には、ホテルでくらすか、友達の家にお世話になるか・・どうなるかわからない。
 部屋がみつかったのはいいけど、今度は引越しである。日本みたいに引越しの〜とかに頼めればいいけど、なんと言っても学生の身。そんな余裕はない。だから、結局、自分の手ですべての荷物を運ぶこととなる。もちろん、車も持っているはずはない。助かるのは、リヨンは大阪ほども大きくない町だということだ。町の中心部(大阪だと梅田とか難波か。)まで行くのに、メトロ(地下鉄)やバスを利用すれば、ほんの20分ほどで行くことが出来る。まあ、それにしても荷物が多いことに変わりは無いけど。
 とにかく、今は出て行く部屋の掃除と荷物の整理に追われている。でも、サッカーも忘れずに。今日も8時から練習がある。今日は自分のサッカーができますように。。。

Le 29/08/2002
 今日も、練習があったけど、やっぱりまだまだ思うようなプレーはできない。ボールをもらってからの判断が遅いし、ボールさばきも疲れているせいか、足が絡まってしまう。その原因は、ボールをもらう前にちゃんと自分の後ろを見てからもらってないから。余裕がなくて、もしかしたらミスするかもしれないと思ってしまってるから、ボールばっかりみてしまう。長い間試合から遠ざかってると、こういうことがよく起こる。少し自信をなくした状態になってしまうのだ。この自信というものは、本当に大事なもので、ありすぎてもいけないが、無さ過ぎてもいけない。絶対に必要なもの。これがあるから、周りを見ることができる。自分は来たボールをコントロールできる、という自信があれば、自然と顔もあがってくる。これをとりもどすには、もうひたすら頑張って動いて、何回もボールをもらって、とにかく自分がいいなと思うプレーをするしかない。それが多くなってくると、自信もでてくる。
 明日で、今週の練習は最後。おもいっきりやって、土日はしっかり休もう。

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