大阪市立大学 東洋史研究室
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講義題目

東洋史学研究1

伊藤敏雄 非常勤講師

●科目の主題と目標
主題…三国両晋期の諸問題
目標…三国両晋期の歴史に関する理解を深め、三国両晋期に関する史料や研究論文を批判的に読解できるようになる。
●授業内容・授業計画
授業内容…三国両晋期の歴史に関する主要な史料や研究論文(中文を含む)を取り上げ、考察・検討することによって、三国両晋期の歴史に関する理解を深める。史料としては『三国志』や『晋書』、『長沙三国呉簡』などから選択・抜粋する予定であるが、具体的には受講者と協議の上、取り上げる史料や論文を選定して、講義と演習形式の授業を交えながら考察・検討を行なう。
授業計画…初回に、受講者と協議して取り上げる主要な史料や論文を選定し、第2回〜第4回は主要な史料について講義し、第5回以降は選定した史料や論文について、講義と演習形式の授業を交えながら考察・検討を行なう。

東洋史学研究演習1

中村圭爾副学長

●科目の主題と目標
主題…魏晋南北朝時代の公文書と行政機構運営
目標…律令官僚制成立の途上にある魏晋南北朝の行政機構の内、尚書・門下を中心とした皇帝の詔勅の形成過程や、命令の実現過程の分析、諸種の官庁間での連絡調整など、具体的な行政の仕組みについて分析する
●授業内容・授業計画
当時の文書様式や行政組織運営と公文書の関係を具体的にしるす有力史料、『宋書』禮志所載元嘉末年皇太子監国儀注の記事である。この部分を精密に解読し、併せて、『隋書』百官志、『文心雕龍』の詔勅篇以下の諸篇など参照しながら、分析を進める
●評価方法
学期終了時にレポートを課す
●参考文献・教材
参考文献は授業中に随時紹介する
『宋書』等のテキストは該当箇所をコピーして配布する

東洋史学研究2

平田茂樹准教授

●科目の主題と目標
「宋代翰林学士の研究」
宋代において皇帝の命令を起草する職務にあったのが翰林学士である。翰林学士の活動については周必大『玉堂雑記』、洪邁『翰苑群書』など多くの記述が残されている。本年度は周必大『玉堂類藁』をテキストとし、翰林学士が作成した各種文書を選読することを通して、翰林学士とは如何なる存在であったのかを追求すると共に、同時に宋代の政治構造について検討する。
●授業内容・授業計画
周必大『玉堂類藁』をテキストとし、担当を決め、順次、『玉堂類藁』に所載されている史料を読んでいくとともに、翰林学士が宋代政治構造上、果たした役割を講義する。
●評価方法
平常点
●参考文献・教材
テキストはプリントを配布。参考文献は『世界歴史大系中国史3 五代―元』(山川出版社)、平田茂樹『科挙と官僚制』(山川出版社)

東洋史学研究演習2

平田茂樹准教授

●科目の主題と目標
「宋代翰林学士の研究」
宋代において皇帝の命令を起草する職務にあったのが翰林学士である。翰林学士の活動については周必大『玉堂雑記』、洪邁『翰苑群書』など多くの記述が残されている。従来、翰林学士については、詔勅起草の職務が注目されてきたが、彼らは皇帝の「侍従」として、政治顧問の仕事をも担当する存在であった。上記の書物には翰林学士の具体的な活動が詳細に記されており、本年度は周必大『玉堂類藁』を選読することを通して、翰林学士とは如何なる存在であったのかを追求すると共に、同時に宋代の政治構造について検討する。
●授業内容・授業計画
周必大『玉堂類藁』をテキストとし、担当を決め、順次、『玉堂類藁』に所載されている史料を読んでいくとともに、翰林学士が宋代政治構造上、果たした役割を講義する。
●評価方法
平常点
●参考文献・教材
テキストはプリントを配布。参考文献は『世界歴史大系中国史3 五代―元』(山川出版社)、平田茂樹『科挙と官僚制』(山川出版社)

東洋史学研究3

井上徹教授

●科目の主題と目標
テーマ 中国都市史研究
目標 明清時代から現代にかけての中国各地の都市に関する研究文献を輪読し、あわせて都市史料を読解することによって、都市分析に必要な知識を習得できるようにする。
●授業内容・授業計画
第1回 ガイダンス
第2回〜第6回 中国都市史に関する論文、著書の講読
第7回〜第14回 広州城、仏山鎮に関する史料の読解
第15回 都市史に関する討論
●評価方法
日常点とレポートによって評価を行う
●教材・参考文献
史料としては『明清佛山碑刻文献経済資料』(広東人民出版社)などを使用する。また研究文献については、適宜教材を配布する

東洋史学研究演習3

井上徹教授

●科目の主題と目標
テーマ 『盟水斎存牘』研究
目標 顔俊彦『盟水斎存牘』は明朝末期に書かれた裁判史料である。同書を活用して、明代の裁判の仕組みを理解し、また東南沿岸地域の諸問題を探る
●授業内容・授業計画
第1回 ガイダンス
第2回〜第4回 中国の裁判制度を理解するために、関連する論文を講読する
第5回〜第9回 『盟水斎存牘』のうち、海外貿易関係の判語を読解する
第10回〜第14回 『盟水斎存牘』のうち、都市関係の判語を読解する
第15回 講読してきた文献や史料に関して議論を行う
●評価方法
日常点とレポートによって評価を行う
●教材・参考文献
顔俊彦『盟水斎存牘』(北京図書館蔵)

東洋史学研究4

早瀬晋三教授

●科目の主題と目標
遊牧民から見た世界史。近代文献史学では、定着農耕民社会を中心に歴史叙述がなされてきた。近年、遊牧民や海洋民を主体とした歴史叙述が試みられている。本講義では、遊牧民から見た世界史を学ぶことによって、従来の中国史を再考する。
●授業内容・授業計画
テキストを講読した後、受講生がそれぞれ「従来の中国史」の専門書ととりあげ、基本的に学べることと問題点を考える
●評価方法
出席(30%)と報告内容(70%)
●参考文献・教材
テキスト:杉山正明『遊牧民から見た世界史』日経ビジネス人文庫、2003年:杉山正明『モンゴルが世界史を覆す』日経ビジネス人文庫、2006年

東洋史学研究演習4

早瀬晋三教授

●科目の主題と目標
現在の歴史学界では、近代に支配的であった文献史学や一国中心史観からの解放のためのさまざまな試みがおこなわれている
●授業内容・授業計画
本講義では、新しい時代にふさわしい歴史研究の試みを、まずテキスト(書評集)から学び、つぎに受講生がそれぞれ新しい時代にふさわしい専門書を選び、書評をおこなう
●評価方法
出席(30%)と報告内容(70%)
●参考文献・教材
テキスト:早瀬晋三『未来と対話する歴史』法政大学出版局、2008年刊行予定。
参考文献:紀伊國屋書店書評ブログ「書評空間」http://booklog.kinokuniya.co.jp/hayase/

東洋史学研究5

吉澤誠一郎 非常勤講師

●科目の主題と目標
都市という切り口から、中国近代史について新しい見方の提示をめざす。中国は確かに農業セクターの巨大さに特徴づけられてきた国ではあるが、近代史特有の事象のなかには、都市と不可分の関係にあるものが多い。具体的には、都市の社会組織と行政機構、ナショナリズムと大衆運動、犯罪と治安、消費と文化形成といった問題について論じていきたい。このようなトピックに即して講義を行うが、それにあわせて、なるべく北京・天津・上海・漢口などの都市の具体的なイメージが持てるようにすることも試みる
●授業内容・授業計画
時間配分について、厳密な計算はできないが、おおむね以下のように考えている。基本的に各トピックがそれぞれ完結しつつ、一定の関連をもってつながっていく構成にした。
(1)はじめに(2)都市とはなにか(3)清代都市の達成(4)公的領域と市民社会論(5)善挙の世界(6)商人団体の変遷(7)同郷性と社会組織(8)租界の形成(9)ナショナリズムの形成(10)ナショナリズムの展開(11)都市と観光(12)商業と文化(13)出版と啓蒙(14)都市の社会管理(15)都市の肖像−写真の世界(16)黒社会の動向(17)おわりに−ハバマスの夢
●評価方法
レポートによる、その内容は、授業時間内に発表したい
●教材・参考文献
参考のため、拙著を挙げておく
吉澤誠一郎『天津の近代−清末都市における政治文化と社会統合』(名古屋大学出版会、2002年)
吉澤誠一郎『愛国主義の創成−ナショナリズムから近代中国をみる』(岩波書店、2003年)

東洋史学総合研究1

井上徹教授 早瀬晋三教授 平田茂樹准教授

●授業内容・授業計画
東洋史学を総合的に理解するよう、基本的諸問題および史学史について、担当教員がそれぞれの専門分野にしたがって講ずる。あわせて、研究目的・方法を明確にし、修士論文の研究テーマの設定と研究計画の立案ができるように、受講生にレポートや研究報告を求め、それに基づく討論を行う

東洋史学総合研究2

中村圭爾副学長 井上徹教授 早瀬晋三教授

●授業内容・授業計画
論文の構成、執筆上の問題点などを指摘しながら、論文の完成度を高める
学生はその研究テーマに応じて、いずれかの教員の指導を受けるものとする
(中村圭爾副学長)中国古代・中世史にかんする研究テーマにかかわる修士論文の研究指導を行う
(井上徹教授)中国史にかんする研究テーマにかかわる修士論文の研究指導を行う
(早瀬晋三教授)広域アジア史にかんする研究テーマかかわる修士論文の研究指導を行う