教授
魏晋南北朝時代を専門としていますが、具体的には、この時代をもっとも特色づけるといわれている貴族制を、官僚制度や身分の問題、文書行政を中心にした政治制度などから研究するとともに、この時代に急速に開発されて中国史の重要な舞台となった江南地域について、東晋南朝の史料や出土文物を中心にした社会史の側面を研究しています。
平成18年4月より副学長に転出
- 【主要業績】
- 『六朝貴族制研究』(風間書房、1987年)
- 『世界歴史大系 中国史2 三国−唐』(山川出版社、1996年)
専門は明清時代史。従来扱ってきた研究テーマとしては、家族・宗族、里甲制、郷約、少数民族(ヤオ族)、民衆反乱などがあります。明清時代史はこの20年ほどの間に、史料研究、分析方法において大きな飛躍を遂げていますが、今後も、現代中国の変動と研究の国際化に伴って、研究の枠組みの組み替えが一層進展することが予想されます。近現代を視野に入れつつ、伝統社会のシステムを解き明かすことを今後の課題とするつもりです。
- 【主要業績】
- 『中国の宗族と国家の礼制−宗法主義の視点からの分析−』(研文出版、2000年)
- 「宋元以降の宗族の意義」(『歴史評論』580、1998年)
海域東南アジア史と近代日本・アジア関係史を専門としています。海域東南アジア史研究では、海洋民や小民族といったミクロ的な視点から考察し、マクロな世界史・人類史の構造を探求しています。また、文献史学とフィールドワークに基づく人類学的調査とのバランスを考えた分析を行っています。近代日本・アジア関係史研究では、社会史の視点から人口統計や経済統計などのデータ分析を行い、個々人のみえる交流史を追究しています。20世紀の陸域国家中心史観からの脱却を試みています
- 【主要業績】
- 『戦争の記憶を歩く−東南アジアのいま』(岩波書店、2007年3月)216頁。
- Mindanao Ethnohistory beyond Nations. Quezon City: Ateneo de Manila University Press & Honolulu: University of Hawai'i Press, 2007, 289 p.
- 『海域イスラーム社会の歴史:ミンダナオ・エスノヒストリー』(岩波書店,2003年8月)265頁。
- 『歴史研究と地域研究のはざまで:フィリピン史で論文を書くとき』(法政大学出版局、2004年12月)188頁。
- 『未完のフィリピン革命と植民地化』(山川出版社、2009年2月)90頁 。
- 『歴史空間としての海域を歩く』(法政大学出版局、2008年10月)268頁。
- 『未来と対話する歴史』(法政大学出版局、2008年10月)290頁。
- 【関連サイト】
- 書評空間(書評ブログ) : http://booklog.kinokuniya.co.jp/hayase/
准教授
中国近世の政治制度、官僚制度、科挙を中心とした選挙制度、裁判制度を専門としています。宋代を主たるフィールドとしてしていますが、近年は、前近代中国社会の皇帝支配を通時代的に把握するために、政治決定の場、政治集団の構造、政策決定過程、政治史料編纂の問題などについて、他の時代と比較しながら、多角的観点から分析を行っています。また、小説・随筆史料、裁判の判決集、絵画史料などを手がかりに、社会史研究の分野にも手を広げています。
- 【主要業績】
- 『科挙と官僚制』(山川出版社、1997年)
- 共編『宋代社会のネットワーク』(汲古書院、1998年)
- 共編『宋代社会の空間とコミュニケーション』(汲古書院、2006年)
19世紀半ば以降独立までのインド近代的企業組織形成史(特に、タタ鉄鋼所・カルカッタ・ジュート紡績業・ボンベイ綿紡績業に焦点を当てている)、同時期の金融(証券)市場・労働市場形成史、同時期の植民地財政・金融政策史。
- 【主要業績】
- “Corporate Organization of Indian Business Enterprises During the British Colonial Period”、Japanese Journal of South Asian Studies、 vol.17 ,pp43-74、2005年 12月
- “Change in Sources of Industrial Financing due to Volatility in Stock Exchanges in Colonial India”、 Kanagawa University Economic Association、Discussion Paper #2008-1, pp.1-77 、2008年5月
- “Origin of Controlling Power of Managing Agents over Modern Industrial Enterprise in Colonial India”、Kanagawa University Economic Association 、Discussion Paper #2008-2, pp.1-64、2008年5月
- “What Hampered Export Oriented Growth of Industrial Enterprise in Colonial India?: influence of British Standard Specification on the Tata Iron and Steel Company's stagnated growth in the 1930s”、Kanagawa University Economic Association 、Discussion Paper #2008-3,pp.1-70、2008年5月