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2016年春の文学部市大授業を4月29日(金・祝)に開催しました

2016年春 市大授業プログラム

第1時限 午後1時〜午後2時10分
北村 昌史 教授(西洋史学)「生駒山の頂上に住宅地を作ろうとしたドイツ人建築家――ブルーノ・タウト」

1930年代前半、生駒山の頂上に住宅地を設計した人がいます。その人はドイツの建築家ブルーノ・タウト(1880-1938年)。1933年にナチス政権が誕生すると日本に亡命し、3年半の滞在中に日本文化について優れた文章を残した人です。タウトは日本に来る前にはドイツで多くの住宅を設計しています。そのいくつかは、後の住宅建設に大きな影響をあたえたことから世界文化遺産に登録されています。この授業では、タウトの生涯について話をしました。
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野末 紀之教授(表現文化学)「文学の鼓動にふれる」

「お前は生まれるはずじゃなかったんよ。」中年になった作家に母は告白する。ある認識がおとずれて、彼はそれを受け入れられるようになる――文学作品は身近な言葉を用いつつ、日常から一歩離れた世界へと読者を誘います。ささいな表現が重大な意味を孕(はら)んでいることもあります。この授業では、比較的易しい英語で書かれた英国人作家の自伝を素材に、そうした文学の仕掛けについて多様な角度から考察しました。
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天野 景太 准教授(アジア都市文化学)「ディズニーのテーマパークはなぜ世界遺産にならないのか?」

人々を惹きつけてやまない東京ディズニーリゾート。今や日本を代表する人気観光地です。そんな人気観光地といえば、世界遺産に登録された場所(たとえば富士山や白川郷など)も、現在多くの観光客で賑わいを見せています。しかし、いくら人気があるとはいえディズニーリゾートが世界遺産に登録される気配はありません。テーマパークと世界遺産観光地。この授業では、この2つの観光対象の文化的特徴の比較を手がかりに「観光を学問する」ことの醍醐味に迫りました。
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第2時限 午後2時40分〜午後3時50分
文学部学生とのフリートーク!!

文学部での学生生活を思いっきり楽しんでいる学生さんたちが駆けつけてくれて、参加者のみなさんと一緒に市大授業の内容をふり返ったり、受験勉強や大学での勉強、クラブ活動、就職など、気になることについて相談に乗ったり、最新情報を伝えたりしてくれました。今回は100人を超える参加があり、会場を増設するほどの盛況でした。学生さんの話に熱心に聞き入る高校生のみなさんの表情や、時おり大きく盛り上がる場面、最後はオープンキャンパスでの再会を願いながら見送る学生さんと、満足そうに帰っていかれる参加者のみなさんの姿が見られ、大阪市大文学部への関心の高さを垣間見ることができました。
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