学部・大学院

西洋史学専修

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西洋史学専修では、西欧・東欧・地中海地域からアメリカ合衆国にわたる諸社会の特質を、歴史的分析の手法を用いて学ぶとともに、自ら研究する力量を身につけることをめざします。西欧近代諸語の講読を通じて研究文献や史料の読解能力を養うとともに、古代・中世史の場合はギリシア語・ラテン語史料の読解力の養成に努めます。本専修では教員の専攻・図書ともに、ビザンツ史、イタリア史など、他大学ではあまり類のない分野が充実しているのが大きな特徴といえます。しかしもちろん、これ以外の伝統的な西洋史諸分野での研究・教育にも力を入れています。

西洋史学専修は、文学研究科の改革により2001年度より新たに設けられました。文学研究科の中では歴史の浅い専修に属します。そのため当初は他専修に比してややこじんまりしていましたが、近年は院生も増え内部は活気にあふれています。2015年6月現在、西洋史研究室には、指導教員が3名、前期・後期博士課程の大学院生およびODが総勢13名近くいます。指導教員のうち、大黒俊二教授はイタリア中世史(さらに近年では環境史)を、北村昌史教授はドイツ近現代史を、草生久嗣准教授はビザンツ帝国史を専攻しています。院生の研究領域としては、教員と同じくビザンツ帝国史やイタリア中世史を研究している者から、カタルーニャ中世史、アフリカ近現代史、ドイツ現代史、ポスト・ビザンティン美術史、バロック都市史まで多彩です。西洋史研究室は、おそらく文学研究科の中でももっとも多くの言葉が飛び交い、世界各地の多様な文化が出会う場といえるでしょう。

前期博士課程修了後は、多くの人が本研究科の後期博士課程に進学します。後期博士課程進学後は、海外の大学へ留学する人が少なくありません。これまでロシア、オーストリア、イタリアなどに留学しています。

前期博士課程のカリキュラムは大きく時代順に構成されています。講義は古代史、中世史、近・現代史について広く学べるよう組んであります。演習では西欧諸国語による研究書講読や、ギリシア語・ラテン語の史料講読を通じて、テクストを正確に読解する力をつけます。さらに研究指導を通じて修士論文の作成をみっちり指導します。さらに教員と大学院生によるラテン語・ギリシア語の読書会が行われたり、修士論文の作成前には前期博士課程2年の院生だけでの自主ゼミなども行われています。後期博士課程では、教員の個人指導の下に論文執筆や学会発表を行い、課程博士論文を完成することをめざします。後期博士課程の院生は、すでに多くの学会で発表し、学術雑誌に論文を掲載しています。西洋史学専修は創設後10年を経て2名の課程博士と3名の論文博士を送り出しており、近日中に1名の論文博士が生まれる予定です。

各教員の研究分野に応じてビザンツ史、イタリア史、ドイツ史、環境史関係の学会と深い関わりがありますが、専修としてまとまって取り組んでいる学会活動は今のところありません。しかし将来、独自の学会や雑誌を立ち上げるのが西洋史学専修の夢です。

スタッフ

大黒俊二 教授 中世・ルネサンス期のイタリアおよび地中海世界の社会史、経済史。
北村昌史 教授 近現代ヨーロッパ、とくにドイツの社会史。
草生久嗣准教授 ビザンツ帝国史、西洋中世宗教文化史