学部・大学院

ドイツ語フランス語圏言語文化学専修

grmfrn

http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/grm/ (ドイツ語圏)

http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/frn/ (フランス語圏)

ドイツとフランスはヨーロッパに位置する独立した主権国家です。しかしその言語は、少数言語(言語島)を含め広く公用語としてみた場合、はるかヨーロッパを越え世界的な広がりをみせています。ドイツ語とフランス語は、共に世界的言語なのです。両言語は、政治・経済・音楽・芸術・学問・文学・語学・哲学など多くの分野で重要な地位を確立しているだけでなく、両言語圏の歴史と文化は、日本を含め現在でも多くの国々に少なからぬ影響を与え続けています。本専修では、この世界の言語であるドイツ語とフランス語を国家の枠を超えて発展しつつある言語圏として位置付け、その文学・文化・言語学におけるさまざまな位相を学術的・体系的に深く探求しています。
世界を真の意味でグローバルに捉え、多極化する現実世界をどこか一方に偏ることなく理解し、高次元での異文化理解を可能にするには英語だけでは不十分です。ドイツ語とフランス語はその意味で英語に勝るとも劣らぬ重要性を持っています。本専修に入学した学生は、英語以外にドイツ語あるいはフランス語のいずれかを――また希望すれば両言語を――修得することにより、ボーダレスの時代に入った現在、世界で活躍するために必要不可欠な、多面的・複眼的なグローバルヴィジョンを身につけることが可能となるのです。
この目的のため、ドイツ語圏、フランス語圏それぞれを専門にあつかう科目のほか、両語圏にまたがる「ドイツ語フランス語圏言語文化研究」「ヨーロッパ言語文化学研究」「多文化学研究」「地域社会文化学研究」という新しい科目を提供しています。
ドイツ語圏に関しては、ドイツ語学、ドイツ語圏文学、ドイツ語圏文化学について研究できる環境がそろっており、各分野について研究する大学院生が在籍しています。また、在学中に、ドイツ語圏の大学に留学する学生も少なくありません。なお、大阪市立大学とドイツのハンブルク大学とのあいだには交換留学制度が存在します。 
フランス語圏についても、フランス語学、フランス語圏文学、フランス語圏文化学に関する研究環境が存在しますが、このほか、フランス語圏社会や外国語教育についても研究できる環境があります。また、在学中に、フランス語圏の大学に留学する学生もいます。なお、大阪市立大学文学研究科とフランスのリヨン第3大学、セルジー・ポントワーズ大学とのあいだには交換留学制度が存在します。 
ドイツ語圏、フランス語圏とも、これまで多くの大学院修了生を社会に送り出してきました。最近は、博士(文学)取得者も増えています。修了生は、後期博士課程修了生が大学の教員となっているほか、前期博士課程修了生も一般企業で多彩な活躍をみせています。

出版物・学会活動

ドイツ語圏には「大阪市立大学ドイツ文学会」、フランス語圏には「大阪市立大学フランス文学会」という学会が存在し、それぞれ長い伝統のもと、現教員、元教員、院生、修了生が、それぞれドイツ語圏学、フランス語圏学に関する研究発表会やシンポジウムなど、活発な活動を展開しています。
また、前者は『Seminarium』(セミナリウム)、後者は『Lutèce』(リュテス)という機関誌を発行しており、多様な研究成果の発表の場となっています。

スタッフ

神竹道士 教授 ドイツ語圏担当。言語学、ドイツ語の歴史、特に16世紀以降の標準ドイツ語形成過程を研究しています。
福島祥行 教授 フランス語圏担当。言語学(コミュニケーション・相互行為分析、文法の研究)、外国語学習(協働学習、ポートフォリオなどの研究)、境界・劇場論(演劇の現場や演劇的空間の研究)、フランス語圏学、コミュニティ創発を研究しています。
高井絹子 准教授 ドイツ語圏担当。20世紀以降の文学、文化思想を研究しています。
白田由樹 准教授 フランス語圏担当。19世紀、とくに世紀末のフランス文学・文化におけるジェンダーや人種の表象、アール・ヌーヴォーと間文化論について研究しています。
原野葉子 准教授 ボリス・ヴィアン、コレージュ・ド・パタフィジック、潜在文学工房を中心とした20世紀文学および文化研究が専門ですが、暴力と表象(あるいは戦闘する芸術)について、二度の世界大戦と文学について、さらには空想科学も含めた科学・技術と芸術の関係についても研究を進めています。