国際円座「訳語問題から近世社会を掘り下げる」開催のお知らせ

趣旨
日本近世史関係の論考を英訳しようとすると、たちまち「町」や「非人」などの基本的事象をどう訳せばよいかという困難にぶつかる。さらに様々な地位や役職を「『株』として定立(権利化)する」近世社会の特質を訳そうとすると、「株」・「権利化」などの概念を正確に伝えることの困難を自覚せざるを得ない。このような困難の陰には欧米と日本の近世社会の構造的な差異が潜んでいるのではないか。このような問題意識から、訳語問題を手掛かりとして、日本近世の身分社会の特質を探ってみようというのが、本円座のねらいである。
英語圏で日本史研究を行っている研究者から、こうした問題の具体的事例を紹介してもらいながら、みんなで議論する場を共有することで課題の前進を図りたい。

趣旨説明
塚田 孝 (大阪市立大学)

問題提起
ダニエル・ボツマン (イェール大学)
ティモシー・エイモス (シンガポール国立大学)
ジョン・ポーター (大阪市立大学 都市研究プラザ)

司会 : 佐賀 朝 (大阪市立大学)

日時 : 2011年7月30日(土) 13:00~17:00
場所 : 大阪市立大学経済学部棟 2F 第4会議室

主催 : 近世大坂研究会/都市問題研究 「近世都市大坂の歴史構想と史料テキストの開
発」/大阪市立大学都市研究プラザGCOE都市論ユニット

Page Top